“White House response” to the non-fiction book “FEAR”
米国で 9月11日 出版予定の ノン・フィクション “Fear: Trump in the White House”(恐怖:ホワイトハウスのトランプ)が話題になっています。
ウォーターゲート事件を暴いて ピューリッツァー賞を受賞した2人の記者の1人であり,現ワシントン・ポスト紙の編集主幹である ボブ・ウッドワード(‘Bob Woodward’,1943~,映画 “大統領の陰謀” で ロバート・レッドフォードが演じた)が ホワイトハウスで トランプに接した人々との数百時間におよぶインタビューなどを基に書いた暴露本と言われています。
既に 英文Wikipedia に挙げられており,その概要と共に “White House response” の項があって ホワイトハウスの反応も示されています。
その項のみ 紹介します。
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In early August 2018, President Trump called Woodward about the book after the text had already been finalized.
2018年8月上旬,トランプ大統領は,テキストがすでに完成した後,この本についてウッドワード氏に電話をかけた。
Trump told Woodward: “You know I'm very open to you. I think you've always been fair”, as both of them expressed sentiments that they should have had an interview before the book was written.
トランプはウッドワードに言った:「私があなたに対して とてもオープンだっただろう。私はあなたがいつも公正であったと思う。」と,両者が本が書かれる前のインタビューで持っていたであろう感情を表現した。
Trump initially claimed that no one had informed him that Woodward wanted to interview him, attributing this to his aides being “afraid” to talk to him or “busy”; but later in the call, Trump acknowledged that Republican Senator Lindsey Graham “did quickly mention” that Woodward wanted to conduct an interview.
トランプは当初,誰もウッドワードが彼にインタビューすることを望んでいることを知らせなかったと主張した。 これは側近が彼に伝えることを怖れたか,多忙故だった。しかし,電話の後で,トランプは,共和党上院議員のリンゼー・グラムが,ウッドワードがインタビューをしたがっていたことをすぐに言及したことを認めた。
Woodward informs Trump that the book is “a tough look at the world and your administration and you”, but will be “factual” and “accurate”.
ウッドワードは,この本は「世界と あなたの政権と あなたを厳しく見ている」 そして 「事実」で 「正確」であると トランプに伝えている。
Trump thus concludes that the book will be “negative”, “bad” and “very inaccurate”, because “accurate is that nobody’s ever done a better job than I’m doing as president”.
トランプは,この本が「 否定的」で 「悪意があり」,「非常に不正確」と結論づけている。なぜなら,「私が大統領としてやっているよりも優れた仕事を,誰も かつてやったことがないことは間違いないから」。
After several news outlets published excerpts of the book in early September, President Trump claimed that Fear was “just another bad book”, and that Woodward “had a lot of credibility problems ... He wanted to write the book a certain way ... I never spoke to him”.
9月初旬に いくつかの報道機関が本の抜粋を発表した後,トランプ大統領は 『恐怖』は 「よくある悪本」で,ウッドワードには 「信憑性に関する問題がたくさんあり,私が彼に話したこともない,意図的に本を書きたかっただけ」と主張した。
Trump separately called the stories in the book “made up” and questioned if Woodward was an “operative” of the Democratic Party due to the “timing” of the book's release.
トランプは,この本の中の話を 「でっち上げ」 と言い,さらに,ウッドワードが 本の出版の「タイミング」からして 民主党の「作戦」だったのだろうとの疑問を持った。
Meanwhile, White House Press Secretary Sarah Huckabee Sanders released a statement saying that the book contained “nothing more than fabricated stories”.
一方,ホワイトハウスのサラ・ハッカービー・サンダース報道官は,この本には「捏造された話の他には何もない」との声明を発表した。
Additionally, Kelly denied the book's claim that he had referred to Trump as an idiot, while Mattis called the passage featuring him “fiction” and dismissed the idea that he would show contempt or disrespect to a President.
さらに,ケリーは,本に書いてある,トランプを「馬鹿」と呼んだことを否定し,マティスは自分のことを書いた部分を「フィクション」と言い,大統領に軽蔑や侮辱を示した心当たりはないと否定した。
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本が出版される前から 大きな話題になっており,何部売れるのか,Wikipedia の内容がどのように書き換えられるのか,楽しみです。
それにしても,現役の大統領の馬鹿さ加減を,実在人物と具体例を挙げて,これほど真実らしく示した本は かつてなかったでしょう。
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