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2018年10月 2日 (火)

文大統領は 国連で金正恩の首席報道官

9月の国連総会には 文在寅 大統領は出席しましたが,金正恩委員長は欠席しました。

そして ‘Bloomberg’の Sept. 26付けで South Korea's Moon Becomes Kim Jong Un's Top Spokesman at UN’ 「韓国の文在寅 大統領,国連で金正恩委員長の スポークス・マンとなる」の見出し記事がありました。

拙訳し転載します。

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金正恩委員長は今週,ニューヨークで開かれる国連総会に出席していないが,彼には自分のために賛歌を歌う事実上の(de facto)報道官に該当する人物がいる : 韓国の文在寅 大統領 がその人物である。

今年3回 金と首脳会談を行った文は,演説やテレビ出演で,北朝鮮の独裁者(autocrat)を,経済的繁栄を人民にもたらしたいと考えている世界の,ノーマルなリーダーとして描いている(portrayed)

文は,ドナルド・トランプ大統領が1月の連邦議会演説で北朝鮮を「残酷な独裁国家(dictatorship)」と呼んだ残虐行為(atrocities)については言及しなかった。

「あなた方は,テレビで見ているに違いないが,私の経験に基づけば,金正恩は若く,非常に率直(candid)で 礼儀正しく(polite),長老たちに敬意をもって接している。」

文は外交問題評議会(the Council on Foreign Relations)で聴衆に語った。 「金正恩は誠実で,経済発展のために核兵器を放棄すると信じている。」

文は,米国と世界中の懐疑的な人たち(skeptics)に,北朝鮮は 何十年もの間,挑発と約束の反故を重ねたが,今は 核兵器を放棄したいと真剣に考えているのだとを説得しようとしている。

「文は,金が米国の期待にまだ応えていないことを知っており,米国と北朝鮮のプロセスが始まって軌道に乗るのかどうか懸念している」と 外交問題評議会の朝鮮研究フェローのスコット・スナイダー語った。

Dramatic Shifts
劇的なシフト

朝鮮半島での戦争の防止に加えて,文は政治的に大きな危機に瀕している:先週の首脳会談後,彼の支持率は反発して,苦しい経済による最近の支持率低下を相殺した。

昨年と比較して,国連総会での北朝鮮に対する一般的な姿勢(attitude)は劇的に変わった。

2017年,北朝鮮は6回目の核実験を終え,安全保障理事会は北朝鮮の挑発(provocation) に対して新たな制裁を課した。 トランプは金を 「自殺行為のロケットマン(rocket man on a suicide mission)」と呼んだ。

今年,トランプは金に,「彼の勇気と彼が取った歩み」に対して,かなり静かな(subdued)スピーチで感謝を示した。 北朝鮮の外相は土曜日に国連での演説をする予定だが,文はすでに証拠を挙げて 北朝鮮の歩みを訴えている。

Please Trust
どうぞ,信じて

「金正恩は,世界の多くの人々が依然として北朝鮮を信用できないこと,あるいは非核化のために何段階かの措置を取ったにもかかわらず,騙したり 時間稼ぎしていると考えていることをよく知っていると述べた。」

「しかし,北朝鮮は欺いたり(deceiving),時間稼ぎすることで何を得ることができるだろうか?」文は言った。

文は,より狭い聴衆をターゲットにしている可能性が高く,彼の議題には,世界の舞台で重要な役割を果たすもう 1人の重要なプレーヤーが関わっていると,韓国社会の政策担当シニアディレクター スチーブン・ノアファー(Stephen Noerper)は見ている。         

「文を金のスポークスマンだとは思わない,むしろ 金とトランプの両方が合意に達する(amenable)ことが必要であると分かっているリーダーだと,私は考えている」 とノアファー は言う。 文氏のアプローチは,妥協の告発の危険に曝されているが,現実には,2人の桁外れ(outsized)のエゴの効果的な管理に向けられている」

北朝鮮は先週,平壌で,国際的な専門家の前でミサイル発射実験場と発射台を解体すると発表した。

北朝鮮と米国の,6月の史上初の首脳会談で締結された合意に向けて,米国が不特定の対応策を講じ,履行するなら,核実験場を閉鎖するなど,核実験を終了するためのさらなる措置を取ることになるだろう,と付け加えた。

(転載了)
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やや迎合し過ぎの感がありますが,文大統領の,見かけからの人の好さ,単純さからすれば意外ではありません。
が,少なくとも 独立国の大統領の器としては 相当 問題がありそうで,スポークスマンが適当なところかも知れません。

だとしても,彼がスポークスマンとして頑張っても,何の具体的行動も示さない北朝鮮を信じるわけにはいきません。

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