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2018年10月 7日 (日)

億万長者 トランプ,自分で稼いだと言っているが ・・・ 。

10月2日付け ‘The New York Times’が トランプ大統領の,かつての脱税を糾弾しました。
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワードによる暴露本 ‘FEAR’に続いて,トランプさん,気が休まらない日が続きます。
同日には かつての不適切な関係に対して,選挙資金から回された口止め料を受け取った ストーミー・ダニエルズによる暴露本「全面開示」(Full Disclosure)も発行されました。

見出しは “Special Investigation/ Trump Engaged in Suspect Tax Schemes as He Reaped Riches From His Father” 「特別調査:トランプに,父親の財産受け取り時の脱税容疑」

内容を 拙訳,転載します。
長文なので 少し省略。

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Nyt_trump
大統領は長い間,一代で億万長者となったとして売ってきたが,タイムズ紙の調査では,彼の父親の不動産帝国から 今日の貨幣価値で少なくとも 4億1,300万ドル(約470億円)を,1990年代に その多くを脱税して受け取っていたことが判明した。

トランプ大統領は,1990年代に,明らかな詐欺行為(outright fraud)の例を含めて,彼が両親から受け取った財産を大幅に増やすという怪しい税金(脱税)計画(dubious tax schemes)に加わったことが,ニューヨーク・タイムズ紙の調査で明らかになった。

トランプ氏は,大統領選挙で 自らが 一代で築いた(self-made)億万長者であることを宣言し,伝説のニューヨーク市の建築業者である父 フレッド・C・トランプから ほとんど財政的支援を受け取ってなかったと,長い間,主張してきた。

しかし,秘密の納税申告書と財務記録の膨大な量(vast trove)を元にしたタイムズ紙の調査によると,トランプ氏は,父親の不動産帝国から少なくとも,今日の価値で 4億1,300万ドル相当を,幼児のときから今日まで継続して受け取っていた。

両親が脱税するのを手伝ったので,このお金の大半はトランプ氏が受け取った。彼と彼の兄弟(siblings)は偽の(sham)会社を設立し,親からの受け取った数百万ドルを隠した。
記録は,トランプ氏が父親が何百万ドルもの価値の不適切な税金控除(tax deductions) を受けるのを手伝ったことを示している。

彼はまた,両親の数億ドルの納税申告書相当の不動産所有を過小評価する戦略を策定し,それらの財産が彼や兄弟に譲渡される際の税金を大幅に削減した。

これらの操作に,内国歳入庁(IRS:Internal Revenue Service)からの抵抗がほとんどなかったが,タイムズ紙が見つけた。 大統領の両親であるフレッドとメアリー・トランプは,子どもたちに財産を10億ドル以上譲渡した。それは譲渡や相続に課せられる 55%の税率で最低5億5,000万ドル(627億円)の税額控除を生み出した可能性がある。
トランプ家族は合計5,220万ドル(約60億円),つまり約5%の税金を支払った。

大統領は,数週間にわたって繰り返し行われた,この記事に対するコメントの要求を断った(declined)。 しかし,トランプ氏の弁護士 チャールズ・ハーダーは,タイムズ紙が,調査結果の詳細な説明を送った翌日の月曜日に,書簡を公表した。

「ニューヨークタイムズの詐欺(fraud)と脱税(tax evasion) の主張は100%虚偽であり,非常に中傷的(defamatory)である。」 とハーダー氏は述べた。 「誰かによる詐欺も脱税もない。 タイムズがその虚偽の主張(false allegations)に基づいている事実(facts)は極めて不正確である。」
ハーダー氏は,大統領が,親族や税務専門家にその任務を委任したと言って,彼の家族が用いている税務戦略からトランプ氏を遠ざけようとした。
「トランプ大統領は,事実上,これらの問題に関与することはほとんどなかった。」と彼は言い, 「この業務は,専門家ではない他のトランプの家族によって処理されたものであり,したがって,法律を完全に遵守するために前述の認可された専門家に全面的には依存していた。

大統領の弟,ロバート・トランプはトランプ家族のための声明を発表した。

「我々の親愛なる父,フレッド・トランプは1999年6月に亡くなった。我々の最愛の母親,メアリー・アン・トランプは2000年8月に亡くなった。
適切な相続と不動産税の申告書がすべて提出され,必要な税金が支払われた。
我々の父親の不動産は 2001年に内国歳入庁とニューヨーク州の税務当局によって凍結され,我々の母親の財産は2004年に凍結された。
我々の家族は,約20年前に起こったこれらの事柄について他にはコメントしておらず,死んだ両親のプライバシーを尊重していただければ幸いである。」

タイムズ紙の調査結果は,過去の大統領による何十年もの実績を破って,トランプが所得税申告を拒絶するという新たな問題を提起している。

税務専門家によると,トランプ氏は,その行為があまりにもずっと前に起こったことで,期限を過ぎているため,両親の税金逃れに対する刑事訴追は脆弱だ(vulnerable)と考えられる。 しかし,税金詐欺に対する民事上の罰金には時間制約はない。

調査結果は,フレッド・トランプの元従業員および顧問とのインタビュー,および彼の帝国の内部的活動と莫大な採算性(profitability)を記述する10万ページ以上の文書に基づいている。
公的情報源から抽出された(culled)文書 - 貸付金(mortgage)および証書(deeds),検認記録(probate records),財務開示報告書,規制記録および民事訴訟ファイルを含む。

この調査では,銀行取引明細書(bank statements),財務監査(financial audits),会計帳簿(accounting ledgers),現金支出報告書(cash disbursement reports),請求書(invoices),および 支払い済み小切手(canceled checks)など,何万ページにも及ぶ秘密の(confidential) 記録を引き合いに出している。

特に,この文書には,フレッド・トランプ,彼の会社 そして 様々なトランプ・パートナーシップとトラストからの 200以上の確定申告が含まれている。

この記録に大統領の個人確定申告は含まれておらず,最近の国内外の取引についてはほとんど示されてないが,何十もの企業,パートナーシップ,トラストの確定申告は,さまざまな家族企業から何十年にもわたって受け取った収入の最初の公的会計を提供する。

この証拠から明らかになったことは,トランプ氏が彼の本,テレビ番組,政治的な生活の中で販売していた話と根本的に矛盾する,第45代大統領の財政経歴である。

・・・

トランプ氏の話しでは,常に後退を乗り越えたのは彼のガッツと勇気だった。 フレッド・トランプは単なるチアリーダーだった。

トランプ氏は,「自分が作ったものを作った」(“I built what I built myself”)と,タイムズ紙を含む報道機関から頻繁に報道されており,長い間増幅された物語を語っている。

・・・

この報告書は,トランプ氏の生涯のすべての時代に,彼の財政が彼の父の財産と深く絡み合い 依存していたことを明らかにする。

3歳まで,トランプ氏は父の帝国から今日の価値で 年間20万ドルの収入を得ていた。 彼は8歳までに億万長者になっていた。
17歳の頃,彼の父親は52ユニットのアパートを所有していた。 トランプ氏が大学を卒業した直後,彼は父親から年間100万ドルの相当額を受け取っていた。
金額は年々増加し,40代,50代で年間500万ドル以上に達していた。

フレッド・トランプの不動産帝国はアパートの数だけではなかった。

現金の山もある。数千万ドルの利益を彼のビジネスの中に蓄積したことを銀行の記録が示している。 1988年から1993年までの6年間で,フレッド・トランプは総収入で1億970万ドルと報告された。これは現在の2億1,070万ドルに相当する。

債権および預金証書の何千万ドルが毎月,彼の個人の銀行口座を通って流れることは珍しいことではなかった。

フレッド・トランプは,執拗かつ創造的に,この富を子供たちに送る方法を見つけ出した。

彼はドナルドを給料労働者だけでなく,財産管理人,家主,銀行家,コンサルタントにした。 彼は貸付けを重ねたが,その多くは返済されなかった。

彼は息子の車のためのお金,従業員のためのお金,株を買うお金,最初のマンハッタンのオフィスのお金,そしてそれらのオフィスを改装するお金を提供した。

彼は息子に3つの信託基金を渡した。 彼は息子に複数のパートナーシップの株式を渡した。 彼は息子に10,000ドルのクリスマス小切手を渡した。 彼は息子に自分のビルからの洗濯収入を与えた。

彼の献金の大部分は,税務専門家によるタイムズ紙への説明によれば,不適切または不法であるとみなされる方法で,贈与税および相続税を回避する(sidestep)ように構成されていた。

フレッド・トランプは連邦住宅補助金の助けを借りて裕福になったが,彼は子供たちに渡すときに政府が自分の財産に課税することは明らかに(manifestly)不公平だと主張した。

80年代に入り,彼が認知症(dementia)に陥り始めた時,贈与税と不動産税の回避(evading)は家族の関心事となり,ドナルド・トランプは,面談や新しく得られた書類の提示など,重要な(crucial)役割を果たすようになった。

合法的な節税(tax avoidance)と違法な脱税(tax evasion)との境界線は,しばしば曖昧で(murky),創意あふれる税務弁護士によって常に拡大されている。

裁判所または 内国歳入庁(IRS:Internal Revenue Service)のいずれかによって祝福された,賢明な税金逃避の仕掛に不足はない。

最も豊かなアメリカ人達は,完全な貨物(full freight)に近い料金を支払うことはほとんどない。しかし,税務専門家は,タイムズ紙の調査結果から,トランプ家は法的な抜け穴(legal loopholes)を悪用する(exploit)以上のことをしてきたようだと述べた。

・・・

「この全てを通して見られるテーマは,評価(査定)額である:彼らは極端な方法で評価額をもてあそんでいる。」 と リー・フォード・トリット フロリダ大学の法学教授で相続・不動産税法の専門家は語った。
「目的に依存する劇的な変動がある。」

税金を逃れるための価値の操作は,ドナルド・トランプの人生における最も重要な財政的仕事の1つである。 この話は今まで明らかにされてなかったが,1997年11月22日,フレッド・トランプが死ぬ1年半前に,トランプ氏と彼の兄弟たちは,父の帝国のほとんどを所有していた。

複雑な取引にとって重要なのは,不動産の評価価値であり,その価値が低いほど贈与税は低くなる。
トランプ家族は,財産を大幅に過小評価した納税申告書 -わずか4,140万ドルの価値と主張 - を提出することによって数億ドルの贈与税を逃れている。

建物の同じ一式は,次の10年間で,合計で 16倍以上の額で売却されるだろう。

最も顕著な詐欺(fraud)は,1992年にトランプ家によって設立された “All County Building Supply&Maintenance”である。
All County” 社の表向きの目的は,ボイラーから清掃用品まですべてを購入し,フレッド・トランプの建物の購入代理店になることだった。

そのようなことがなかったことは,記録とインタビューで示されている:代わりに,“All County”社は 従業員が既に行っていた購入を単にでっち上げることで,フレッド・トランプの帝国から数百万ドルを吸い上げた。

事実上払われていない相続 数百万ドルが,“All Counrt”社のオーナー,ドナルド・トランプ,兄弟,そしていとこに流れた。 フレッド・トランプは,数千のテナントの賃料増加を正当化するために,膨らませた “All County”社の領収書を使用した。
この記事が火曜日に出版された後,ニューヨーク州税務省の広報担当者は,同代理店が「主張を見直し」,「あらゆる適切な調査分野を徹底的に追求している」と述べた。

結局のところ(all told),タイムズ紙は,フレッド・トランプが彼の息子を豊かにするために50年を超えて作った収入(revenue)の 295の流れを文書化した。 ほとんどの場合,彼の他の4人の子供は同じように恩恵を受けた。

しかし,時間の経過とともに,ドナルド・トランプは金融危機から次の金融危機に身を投じたので,彼の父親は彼に実質的にもっと多くのお金を与える方法を見つけた,と記録は示している。

もちろん,ドナルド・トランプがどのように金持ちになったかの話は,父親からの資料(handouts)にはまとめられない。

彼が大統領になる前に,彼の並外れた(singular)業績は,テレビ番組,書籍,ライセンス契約を通じて数億ドルの収入を得たブランド,「ドナルド・J・トランプ,一代の億万長者(Self-Made Billionaire)」を構築したことだった。

そのイメージを構築するためには,フレッド・トランプの財産以上のものが必要だった。 息子には前向きな商才と常に競争心の激しい感情が重要だった。

フレッド・トランプが身の回りの財産を資金援助する一方,ドナルド・トランプ,マスター・セルフ・プロモーターは,それらを魅惑的な物語に紡いだ。 例えば,フレッド・トランプのお金は,ニューヨークの主要なプレーヤーとしての息子が身を立てた特権のお守り(talisman)であるトランプ・タワーを建設するのを助けた。

しかし,ドナルド・トランプは,“The Apprentice”(TV番組)」と大統領選の両方に対して,トランプ・タワーの象徴的な力を認識し,活用した。

彼が父親から得た最大の給料日(payday)はフレッド・トランプが死亡してからずっと後に来た。 トランプ氏と兄弟たちが,父親が家族を離れることはないという夢に合わせて70年を過ごした帝国を売却した2004年5月4日,通常のトランプ記者会見(Trumpian news conference)なしに,静かに起こった。

ドナルド・トランプの分け前(cut)は 1億7,730万ドル,現在の価値で 2億3,620万ドル(約269億円)。

(転載了)
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犯罪すれすれの活動で今日のトランプがあることがわかります。
彼は これを並外れた商才と認識し,政治も同様な手法でやっていけると思っているかのようです。
今日の彼を作ったのは 内国歳入庁(IRS:Internal Revenue Service)や税務当局と,言えないこともありません。

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