ストライプ・タイ の ストライプの方向についてー
ストライプ・タイのストライプの方向は,英国式と米国式で違いがあります。
これに関して ‘Brooks Brothers’のホームページ内, ‘MAGAZINE’の ‘STYLE’の中に “Ties of a Different Stripe”のタイトルの記事があって説明しています。
以下 翻訳転載します。
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1902年に逆ストライプ・レップ・タイ(reverse-stripe rep tie)を発表し,非伝統的(untraditionals)伝統を継承した。
慣習に逆らうことは,我々のブランドのファブリックにある。 たとえば,我々の最も人気があり,不朽のスタイルのイノベーションのひとつが,ストライプのレップ・タイである。
その起源は,20世紀の英国のレジメンタル(連隊)ストライプの転換から始まった。
ストライプは,左から右へ,あるいは 戦いのルーツへの誓いとして(in a nod to their fighting roots) 「心臓から剣」へと傾けられていた。
社交クラブ(social clubs)や寄宿学校(boarding schools)が,この傾向を取り入れて,そのスタイルは 市民の間で 更に流行していた。
The Democratization of an Icon
アイコンの民主化
Brooks Brothersは,全ての人に このスタイルを解放する - 謂わば,アメリカ的にするーことを決めた。そして,ストライプの方向を逆転させ,右から左へのストライプとし,その持つ意味から型を大胆に分離した。
ファッションの反乱(rebellion)のこの行為は,新しいスタイルのアイコンを生み出した。
このストライプ・レップ・タイ(The striped rep tie)は,米国大統領から ポップ・アート・スターまで,誰もが好んだ。
今日,そのファン層は アクセサリーそのものと同じくらい多様で,軍隊やアイビーリーグのエリートを超えて,完全な主張(statement piece)を求めるビジネスマンが役員室で着けるところまで広がっている。
The 200th Anniversary Commemorative Tie
Collection
創立200周年記念タイ・コレクション
Brooks Brothersを 2世紀に渡って定義付けする 質,趣味,スタイルを祝い,限定版ネクタイが,洗練されたタッチの,純粋なシルク・サテンで作られている。
我々の ゴールデン・フリース・ロゴの進化を捉えた特製の記念日のパターンとして,それぞれの特徴を紹介する。
それぞれのパターンに対して 200本だけ製作され,それぞれのネクタイはセルフ・キーパー・ループ(self-keeper loop)に連続番号が刺繍されており,あなたを 200年のアメリカン・スタイルの一部にする。
(転載了)
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英国式(連隊):(本人の) 左上から右下
米国式 :(本人の) 右上から左下
が,一般的です。
左の2本のタイは,私が持っている(もう使うことはないだろうに 棄てかねている) いずれも Brooks Brothers のタイです。
上記から,正面から見れば 当然 ストライプは左上から右下の方向であるべきですが,右のタイはそうなっていません。
すなわち,左は米国式ですが,右は英国式です。
何故か?
左のタイは ‘MADE IN U.S.A.’ですが,右のタイは 材質が ‘IRISH POPLIN’で ‘MADE IN IRELAND’です。
アイルランドは U.K. なので ストライプは英国式です。(おそらく)
英国式の場合,どこかの組織への所属を表わすストライプ柄である可能性があるので 日本製であっても 組織とは関係ない米国式を選ぶ方が無難です。
気が付く人は ごく一部でしょうが ・・・ 。
因みにー
・rep tie : 畝織りのタイ
・self-keeper loop : (おそらく) タイの大剣の裏に付けられて,小剣を通すループ。
この2本の小紋柄のタイに付いているのが ‘self-keeper loop’と思われます。
左は ‘Kent’(VAN Jacket),右は ‘Calabrese’(カラブレーゼ,ナポリ)。
Brooks Brothers のタイに付いているのはありませんでした。
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