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2018年11月20日 (火)

統計でみる 米国における移民の実態

Pew Research Center’に 2018/9/14付けで “Facts on U.S. Immigrants, 2016 / Statistical portrait of the foreign-born population in the United States”(「2016年,合衆国の移民に関する事実/合衆国での外国生まれ住民の統計的実態」)の見出し調査報告がありました。

トランプ大統領によって移民問題がクローズ・アップされているし,サンフランシスコ市の「慰安婦像」問題における韓国・中国系移民の力など興味があり,紹介します。

(以下,翻訳転載)
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1990年以来,全国の外国生まれの人口はより分散してきているが,南西部と大都市は引き続き移民の集中度が最も高い。

2016年時点で,全移民人口の19%がトップの5つの郡 ー カリフォルニア州ロサンゼルス郡,フロリダ州マイアミ・デイド郡,テキサス州ハリス郡,イリノイ州クック郡,ニューヨーク州クイーンズ郡ーに住んでいた。これとは対照的に,1990年には全移民人口の30% が当時の5大郡に住んでいた。

1990
2016
米国には 2016年時点で 4,370万人の移住者が住んでおり,全人口の13.5%を占め,移民が 970万人で米国人口の わずか 5.4% だった1960年の 4倍以上に増加している。

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移民人口は,1965年の移民帰化法が発効した1960年代以来4倍以上になり,近年の成長は減速し始めてはいるが,米国に住む移住者の数は2065年にはほぼ倍増すると予測されている。

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1965年に移民帰化法(Immigration and Naturalization Act)が成立して以来,米国に居住する移民の出身地域(regions of origin)は劇的に変化した。

1960年には,米国に住む移民の84%が,ヨーロッパ あるいは カナダ出身で,わずか 6% がメキシコ,3.8%が南・東アジア,3.5% がメキシコ外のラテンアメリカ,2.7% が その他の地域出身だった。

今や 移民の出身地は大きく変わり,ヨーロッパ人とカナダ人の移住者は,2016年の外国出身人口(13.2%)のわずかな割合しか占めてない。
南東アジア人(26.9%),メキシコ人(26.5%),その他のラテンアメリカ人(24.5%)が米国移住者の約4分の1を占めており,他の地域出身は 8.9%である。

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過去10年以内に入国して定住した人のシェアが ピークの43.8%に達した1990年よりも,今日の定住率は高くなっている。

現在では,移民が米国で過ごす時間が増えてきている。 2016年には移住者の72.4%が10年以上にわたって米国に居住しており,1990年の56.2%から増加した。

04_english

1980年以来,英語に堪能な移民(自宅で英語のみを話す人 又は 少なくとも英語を 「うまく」 話す人)の割合は減少してきたが,近年 わずかながら増加傾向が見える。
この減少は,家庭で英語のみを話す人たちの減少によっており,1980年の5歳以上の移民の30%から 2016年には 16%に減少している。
一方,英語を「うまく」話す人の割合は,同じ期間に27%から35%にやや増加した。
05_languages
全国の移民の中でも,スペイン語が最も話される非英語の言語である(移民の43%が自宅でスペイン語を話していると言われている)が,移住者が話す唯一の非英語の言語ではない。

移民の 6%は中国語(北京語 および 広東語),5%がヒンディー語 もしくは関連言語を,4%はフィリピン語またはタガログ語を,3% はベトナム語を,3%はフランス語またはハイチ・クレオール語を,2%はアラビア語を話す。

07_from_asia
2010年になってからは,それまでの ヒスパニック系移民よりも多くのアジア系移民が米国に毎年入国し,歴史的傾向が逆転している。2000年代初めには,新たに入国したヒスパニック系移住者の数は,アジア人移民の数を大幅に上回っていた

金融大不況の頃,ラテンアメリカ人の移民,特にメキシコからは急激に減少した。

08_education
移民の教育水準は,元々の国民と同様に,1960年代から着実に上昇している。

09_authorized
米国にいる海外出身者の約4分の1は無許可の移民だが,移民の大部分は合法的に米国にいる。帰化市民は外国出身者のうち最も多く(44.1%)を占めている。

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11_us_born_age_pyramid
米国移住者の年齢構成は移民の出身地域の変化に伴って変化した。
最大の移民集団がヨーロッパ人 および カナダ人から メキシコ人に移り,最大の年齢層は,2016年に 65〜69歳から 40〜44歳に移った。

今日,ヨーロッパ人とカナダ人の移民は年を取る傾向にあり,2016年の中央値は52歳である。
メキシコからの移民は最年少で,中央値は42歳である。
米国生まれの人口の年齢分布も変化している。
1960年,ベビーブーム世代の末期,人口は 2016年より若く,これら年齢層がはるかに均等に分散していた。

(転載了)
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一番驚いたのは 郡(county)単位で,移民が30%以上の場所が いくつかあることでした。
2世まで含めると - 。

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