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2018年12月17日 (月)

映画 ‘Back to the Future’でー

NHK BSプレミアムで 久しぶりに 「バック・トゥー・ザ・フューチャー」(‘Back to the Future’,1985)を観ました。

映画が作られた時代は 日米貿易摩擦の真っ最中で,1985年はアメリカの対日貿易赤字が500億ドルに達し,ジャパンバッシングが起こりました。

この映画でも,その時代のようすが伺える場面があります。

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映画の冒頭で ラジオ(TV?)の音声が流れます。
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TOYOTA” の ピックアップ・トラック です。
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時計付きラジオは “Panasonic” です。
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マーティーが 1985年から 1955年に持ち込んだのは “AIWA”のポータブル・カセット・プレーヤー “HS-P7” です。私も 1980年代に  “AIWA” を使っていました。
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マーティーが 過去を少しいじって 戻って来た1985年で,彼を待っていたのは “1985 Toyota EFI 22RE w/8K winch”(?)でした。

そして,この映画で気になったことに ー

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字幕(戸田奈津子さん)の「ジゴワット」は 「ギガワット」の間違い?

しかし,注意深く聴くと 確かに “jigawatts” あるいは “jigowatts” と言っているようで, “gigawatts” とは言っていません。

これに関して ‘The New York Times’の April 8,2008付けで  “You Say Gigawatt, I Say Jigowatt” (あなたは 「ギガワット」と言い,私は 「ジゴワット」と言う。) の見出し記事がありました。(By Richard S. Chang

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Lauren Reillyの デロリアン(DeLorean)について書いているうちに,私は “Back to the Future” からの引用の1つに関する不思議なジレンマに出遭った。

マーティー・マクフライが 若き日のブラウン博士に,フラックス・コンデンサに必要なエネルギー量を伝える場面で,ブラウン博士は やや正気を失う(has a minor meltdown)。
「1.21ジゴワット!」(JIGOWATTS)と繰り返し言う。 そう(jigowatt) 脚本には書かれていた。しかし,辞書にその言葉はない。

辞書にあるのはギガワット(gigawatt)である。 ギガバイト(gigabyte)を “hard (g)” で発音するので,“gigawatt”はそれに倣うことが論理的である。

非公式の映画ファンサイトである‘BTTF.com’によれば,映画の製作者であるボブ・ゲイル(Bob Gale)のスペシャル・エディションDVDで,スケールモデルを使ったシーンでの ナレーションの解説(voice-over commentary)の中で,この件が触れられている :

     少し,「ジゴワット」(jigowatts)について話そう。

     適切な発音は,もちろん ‘hard (g)’で 「ギガワット」(gigawatts)であり,ボブ・ゼメキスと私が調査している時,「ジゴワット」(jigowatts)と誤って発音した人と話したことがある。そして,我々は実際,この言葉に全く馴染めなかったので,どうして そう言われたのだろうかと考えた。
     それはギリシャ語の “gigas”(ギリシャ語では j - 音で発音され,g - 音ではない)から来ているようで,“gigantic”に対しては,可能性の範囲を超えていないと思う。

     聞いたことがなかったが,我々は 実際に脚本に それを ジゴワット(jigowatt)と綴った。 したがって,ジゴワットは 実際にはギガワット,100万ワットとされている。 それで,ギガワットの謎が解決された。

     簡単な方がいい。Wikipediaによると、公式の国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)の発音は “soft (g)” である。
     “Merriam-Webster”辞書には 2つの発音が挙げられている:最初に “soft (g)”,その後に “hard (g)” が続く。

ブラウン博士は終始,正しかったようです。

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    よく 分りませんが,・・・ 。
Wikipedia をみると “Giga-” の ‘Pronunciation’の項に 次のように書いています。
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In English, the initial g of giga can be pronounced /ˈɡɪɡə/ (a hard g as in giggle), or /ˈɪɡə/ (a soft g as in giant, like a j sound, which shares its Greek root).

This latter pronunciation was formalised within the United States in the 1960s and 1980s with the issue by the US National Bureau of Standards of pronunciation guides for the metric prefixes. A prominent example is found in the pronunciation of gigawatts in the 1985 film Back to the Future.

According to the American writer Kevin Self, a German committee member of the International Electrotechnical Commission proposed giga as a prefix for 109 in the 1920s, drawing on a verse (evidently "Anto-logie") by the German humorous poet Christian Morgenstern that appeared in the third (1908) edition of his Galgenlieder (Gallows Songs). This suggests that a hard German [ɡ] was originally intended as the pronunciation. Self was unable to ascertain when the /dʒ/ (soft g) pronunciation came into occasional use, but claimed that as of 1995 it had returned to /ɡ/ (hard g).
In 1998, a poll by the phonetician John C. Wells found that 84% of Britons preferred the pronunciation of gigabyte starting with /ɡɪ/ (as in gig), 9% with /dʒɪ/ (as in jig), 6% with /ɡaɪ/ (guy), and 1% with /dʒaɪ/ (as in giant).

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一時,「ジガ」となったようですが,現在は 「ギガ」が一般的のようです。
   1998年の英国人(Britons への調査の,「どの発音を好むか」に対してー
    ・ ギガ :     84%
    ・ ジガ :       9%
    ・ ガイガ :    6%
    ・ ジャイガ : 1%

でした。

1980年代の発音の,有名な例として “Back to the Future” が挙げられています。

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