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2018年12月25日 (火)

日本,IWC を脱退。尾の身の刺身が いつ食べられるか?

REUTER’(Dec.20,'18) に  “Japan to withdraw from International Whaling Commission:Kyodo News”(日本,国際捕鯨委員会から脱退:共同通信)の見出し記事がありました。

拙訳と共に転載します。

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Japan will withdraw from the International Whaling Commission (IWC) in a bid to resume commercial whaling, Kyodo News reported on Thursday, citing government sources.

日本は 商業捕鯨を目指して,国際捕鯨委員会(IWC)を脱退する予定である,と 政府情報を引用して共同通信が木曜日(20日)に報じた。

Japan’s withdrawal from the IWC is planned for 2019 and will be announced by the end of this year, according to the report. 

日本の IWCからの脱退は 2019年を予定しており,年末までに正式公表すると,報道されている。

The Japanese government is considering commercial whaling only in seas near Japan and its exclusive economic zone, Kyodo reported.

日本政府は,日本近海と 経済的排他区域のみの商業捕鯨を考えていると,共同通信は伝えている。

Earlier this year, Japan’s attempts to overturn a global commercial whaling ban failed when anti-whaling nations defeated a Japanese proposal that would have allowed whale hunts. 

今年9月,世界的な商業捕鯨禁止を覆す日本の試み(科学的根拠をもって 通算 20回以上提案:管理者注)は,捕鯨を許すべきとの日本の提案を 反捕鯨国が否決して(賛成:27,反対:41,棄権:2)失敗した。

Japan halted commercial whaling in 1982 in line with a moratorium adopted by the IWC. Japan has hunted whales in the Southern Ocean since 1987 for what it calls “scientific research” purposes, but this has been criticized internationally as a cover for commercial purposes.

日本は IWCによって採択されたモラトリアムに沿って1982年に商業捕鯨を停止した。 日本は1987年以来 「科学的調査」の目的で南極海で捕鯨を行ってきたが,商業目的のためだとに国際的に批判されている。

Japan has long maintained that most whale species are not endangered and that eating whale is a cherished part of its food culture.

日本は長い間,鯨種のほとんどが絶滅危惧種ではないし,鯨を食べることは食文化の重要な部分であると主張してきた。
(転載了)
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「捕鯨産業の健全な育成と継続を目的として設立」された IWCに,『反捕鯨国』 と 『捕鯨をする意志がない国』 が加盟して半数以上となり,鯨保護主張国に乗っ取られて,本来の目的に反する動きをしている IWC となっている現在,日本が脱退するのは当然のことで,遅すぎました。
現在の 商業捕鯨再開反対の多くは 鯨資源枯渇の科学的根拠・理由ではなく,捕鯨そのものに反対するものであり,IWC の設立趣旨から外れています。
この委員会での商業捕鯨再開反対の理由は科学的根拠に基づくものに限らなければ設立目的に反します。

国際的に問題となる可能性がありますが,筋を通し,原則に忠実であることは重要です。
再度,IWC の設立目的を確認しましょう。捕鯨産業を失くすため,あるいは鯨を保護し,捕鯨を禁止するために設立されたものではないのです。
to provide for the proper conservation of whale stocks and thus make possible the orderly development of the whaling industry

鯨資源の適切な保護を提供することにより,捕鯨産業の秩序ある発展を可能にする。
『捕鯨産業の秩序ある発展』を望まない国が脱退せずに過半数を占め,更にこの委員会が方向修正,あるいは解散しない以上,『捕鯨産業の秩序ある発展』を望む国は脱退するしかありません。
日本が次にやるべきことは,「捕鯨産業の復活と秩序ある発展」 を真に望む国々と新たな国際機関を組織し,科学的調査結果に基づいた規制の下に,南氷洋での商業捕鯨を再開することです。
それにしても 政府が認めて 野生のカンガルーを捕獲,食用肉にして輸出しているオーストラリアが IWC内で,先頭に立って 「鯨を殺すな」の似非倫理・動物愛護の音頭をとる神経は理解できません。カンガルー肉が売れなくなるから?
12/26 追記】12月26日の正式発表以後, IWCの目的を,あたかも 「鯨(資源)の保護」だと言いたいような報道が多いようですが,これは誤りです。
「鯨資源の保護」は 「捕鯨産業の秩序ある発展」の【目的】に対する 【手段】です。
【手段】を 【目的】 と取り違えてはいけません。
取り違えた上に 真の目的である 「捕鯨産業の秩序ある発展」を省略して言わないのは,意図的に 日本政府の方針を貶めているとしか思えず,不愉快です。
重ねて 言いたい,IWC は 鯨の保護を目的とする組織ではない(なかった)し,動物愛護団体ではないのである。
オーストラリアのように 「商業捕鯨を許さない」と,根拠を伴わず,あたかも宗教のように主張する国を相手にする議論は無駄なのである。

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