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2019年1月11日 (金)

日本の捕鯨再開,BBCの伝え方は ・・・

日本が IWC 脱退を表明した後,‘BBC’は  Dec.26,'18 付けで “Japan whale hunting: Commercial whaling to restart in July” (日本,商業捕鯨を7月に再開)の見出しで伝えていました。

翻訳転載します。

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日本は,国際的な批判を招きそうな動きの中で,7月に商業捕鯨を再開すると言っている。日本は,鯨保護(whale conservation)を任務(task)としている国際捕鯨委員会(IWC)から撤退する(withdraw)と宣言した。

一部の種がほぼ絶滅(extinction)の危機に瀕した後,商業捕鯨は1986年に IWCによって禁止された(banned)。

1951年以来の IWCメンバーである日本の当局者は,鯨を食べることは日本の文化の一部であると言う。
長年にわたり,日本は「科学的調査(scientific research)」の名目で 捕鯨をし,その肉を売ってきており,このプログラムは自然保護論者によって広く批判されてきた。

水曜日の発表は予想されていたが,保護グループはこの動きは重大な結果をもたらすであろうと警告している。
これは,ミンク鯨のように,現在 IWCによって保護されている種を 日本が自由に捕ることができることを意味する。

What did Japan just announce?   
日本は何を通告したか? 

日本政府の菅官房長官は,商業捕鯨は日本の領海と経済的排他水域に限定されると述べた。
その結果,日本は南極海と南半球での捕鯨を止めるだろうが,その展開を保護団体は,それが正式に確認される前に歓迎した。

  • ・鯨を殺すことの禁止は終わるのか?
    ・日本と鯨
  • 日本政府の声明によると,IWCは持続可能な(sustainable)商業捕鯨を支えるという目標(goal)に 十分に取り組んで(committed)こなかった。
    数を保存するという目的にのみに焦点が当てられてきたと,日本は IWCを非難した。

    日本の沿岸コミュニティの多くは何世紀にもわたって捕鯨してきたが,国内での消費は鯨が肉の主な供給源となった第二次世界大戦後にのみ急増した。 そして,ここ数十年で急落した。
    日本の朝日新聞によると,鯨肉は日本で販売されている全肉のわずか0.1%である。

    What's been the reaction?   
    その反応は?

    共同声明の中で、オーストラリアのマライズ・ペイン(Marise Payne)外相と メリッサ・プライス(Melissa Price)環境大臣は,日本の決定に 「非常に失望している」と述べた。

    「オーストラリアは,あらゆる形態の商業的および,いわゆる 『科学的』捕鯨に,断固として(resolutely)反対し続ける」 と声明は付け加えた。

    正式発表が行われる前に,オーストラリアの ヒューメイン・ソサイアティ・インターナショナル(Humane Society International)のキャンペーン責任者である ニコラ・ベイノン(Nicola Beynon)は,「日本は 完全に国際法の範囲外で活動すべき」と述べた。
    彼女は付け加えた:「これは,国際的ルールを無視する問題を伴う,海賊捕鯨国(pirate whaling nation)の道(path)である。」

    グリーンピース・ジャパンは,政府に再考を促し,6月の G20首脳会議の開催国として批判を招く可能性があると警告した。
    グリーンピース日本の事務局長(executive director) サム・アンズリー氏は,次のように述べている。「日本政府が 年の終わりに,国際メディアの注目を避けて,この発表をこっそり行おうとしたは明らかだが,世界は 何が起こっているか見ている。」

    「今日の宣言は,我々の海とこれら雄大な生き物(majestic creatures)の未来を守るために必要な保護はもちろんのこと,国際社会との歩調を乱すものである。」

    What is the current whaling ban? 
    現在の捕鯨禁止とは何か?

    1986年,IWC加盟国は,鯨資源を回復させるために 捕鯨の一時停止に同意した。

    捕鯨国は,このモラトリアムが 持続可能な捕獲量のコンセンサスに至るまでの,一時的なものであると予想した。

    それに反して,それは準恒久的な禁止(quasi-permanent ban)になった。しかし,日本,ノルウェー,アイスランドなどの捕鯨国は,捕鯨は彼らの文化の一部であり,持続可能な方法で続けるべきであると主張していた。

    今日,鯨の資源は注意深く監視されており,そして,多くの種がまだ絶滅の危機に瀕している(endangered)一方で,一部の種 - 日本が主に捕鯨するミンク鯨のような - はそうではない。

    • 日本は何故 捕鯨を続けるか?

    9月,日本は IWCに商業捕鯨枠の割り当てを許可するよう申請したが,提案は却下された。

    Can Japan just leave?  
    日本は脱退可能か?

    日本は IWCを脱退するにもかかわらず,依然 特定の国際法によって拘束されることになる。

    国連海洋法条約(The UN Convention on the Law of the Sea) は,各国に 「その保護,管理および調査のための適切な国際機関を通じて」クジラの保護に協力することを義務付けている。 条文(text)は,どの国際組織がその組織に該当するかについては触れてない。
    日本は,十分な数の他の国々の加盟を得られれば,別の国際機関の設立を試みることができるし,あるいは 代わりに,北大西洋海洋哺乳類委員会(Nammco:the North Atlantic Marine Mammal Commission)のような既存の団体に加わることもできる。

    Nammcoは,IWCの小型版で,IWC へのフラストレーションから生まれた捕鯨派の国々 - ノルウェー,アイスランド,グリーンランド,そしてフェロー諸島から成るグループである。

    Hasn't Japan been whaling all along?   
    日本は ずっと捕鯨してなかったか?

    日本は過去30年間,捕鯨してきたが,IWCの禁止の例外として認められた科学的プログラムに基づいたものだった。
    批評家たちは,この慣行は実際には商業捕鯨に該当するものを隠蔽するものだと言っている。

    それは,鯨が科学研究のために捕獲でき,その肉が後で消費のために売ることができることを意味する。

    日本は毎年 約200〜1,200頭の鯨を捕獲してきており,鯨が絶滅の危機にあるかどうかを調べるために資源レベルを調査していると述べている。

    Why can't the IWC agree?   
    IWCは合意できないか?

    日本は繰り返し,モラトリアムを覆し,持続可能な捕鯨枠の協定を設けようとしてきた。
    最後の試みは,9月にブラジルで開催された IWC総会で行われた。

    日本は,「持続可能な捕鯨委員会」や「豊富な鯨資源/種のための」持続可能な捕獲制限の設定を含む一連の措置を提案した。

    日本の提案は否決された。その後,日本は IWC を脱退することになり,それにより,日本は,もはや IWCの 決定,規則に拘束されることはなくなる。
    (転載了)
    *************************************
    かなり,正確に 双方の立場から書かれていますが,「鯨保護(whale conservation)を任務(task)としている国際捕鯨委員会(IWC)」との記述は正確さを欠いています。

    IWCtask は 鯨を保護することではなく 捕鯨産業を継続的に支えることです。
    鯨の保護は “task” ではなく “tool”(手段)にすぎません。
    “The whale conservation is not a task but a tool for the purpose of IWC.And the  purpose of IWC is to make possible the orderly development of the whaling industry.

    新しい 国際組織の発足が望まれます。
    “Nammco:the North Atlantic Marine Mammal Commission” に加盟し,最終的には  北大西洋 “North Atlatic” を省いて “MMC:Marine Mammal Commission” として 対象域を全世界に拡張し,商業捕鯨をしたい国を加えればいいでしょう。
    オーストラリアの捕鯨反対は 根拠のない宗教のような 「鯨を殺すな」のみであり,ほぼ 「インドにおける牛」に相当します。

    しかし,インドは 他国に 「牛を殺すな」と強要することはありません。
    又,オーストラリアに カンガルーを殺すなという国もありません。
    自身の宗教,信念,嗜好 を他人に押し付け,その活動を束縛するのは罪です。

    すなわち,捕鯨することで,pirate whaling nation” と 海賊呼ばわれする所以はありません。
    又,「鯨肉の販売量が 全肉の 0.1%」という事実で 何を言いたいのか分りませんが,供給量がなく,高額化したことを示しているにすぎず,ほとんど無意味です。
    かつてのように安価で大量に供給されれば ・・・ どうなるか分りません。
    そうなれば 私は,代替の「馬刺し」を 数十年ぶりに 「鯨の尾の身の刺身」に戻します。
    鯨肉は 牛肉や豚肉や鶏肉の代替品ではありません。
    鯨肉は 鯨肉です。

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