映画 「空母いぶき」を観た。
映画 『空母いぶき』を 公開初日に観ました。
日本映画を映画館で観るのは 去年の 「孤狼の血」以来 1年ぶりです。
『空母いぶき』は,かわぐちかいじ作,恵谷治監修による日本の漫画。 『ビッグコミック』(小学館)で,2014年24号から連載中。「いぶき」は、作中に登場する架空の航空機搭載型護衛艦 (DDV-192) の艦名です。
映画は 上記の漫画を原作としているようですが,ストーリーはオリジナルとのこと,漫画を見ていないので どこをどう変えているのかは分りません。
ネットで検索すると 漫画で交戦(?)する相手は中国人民解放軍のようですが,映画では架空の新興国になっています。
又,映画での海上自衛隊の主役は 架空の第5護衛隊群です。
実在しているのは,第1から 第4護衛隊群で それぞれ 横須賀,佐世保,舞鶴,呉に配備されています。

・護衛艦(DDG-161)「いそかぜ」
・護衛艦(DDG-190)「あしたか」
・護衛艦(DD-122)「はつゆき」
・護衛艦(DD-124)「しらゆき」
・潜水艦(SS-515)「はやしお}
物語はー
20xx年,12月23日未明,沖ノ鳥島の西方450キロ,波留間群島の初島に多数の漁船に偽装した国籍不明の武装集団が侵略上陸し,海上保安庁職員が拘束されることで始まる。
海上自衛隊は直ちに訓練航海中の第5護衛隊群に 初島の奪還と海保職員の開放のための出動を命じる。
第5護衛隊群の旗艦は,自衛隊初の(固定翼)航空機搭載型護衛艦 『いぶき』,艦長は航空自衛隊の元パイロット,秋津竜太1佐,副長は秋津1佐と防衛大学校同期の新波歳也2佐。
現場海域へ急行する彼らを,敵潜水艦からの突然のミサイル攻撃が襲い,さらに針路上には敵の空母艦隊が姿を現す。
想定を超えた戦闘状態に突入し,死者が出たため日本政府はついに戦後初めての 『防衛出動』を発令する。
敵は潜水艦からの魚雷,駆逐艦からのミサイル,魚雷,空母から飛び立ったミグ戦闘機からのミサイルで 第5護衛隊群の艦船 および 「いぶき」から飛び立った艦載機を攻撃する。
第5護衛隊群は 対空ミサイルやCIWSで迎撃するが しだいに攻撃は激しくなってくる。
CIWS(バルカン・ファランクス)でミサイルを撃ち落とす,横からの遠景を初めて観ました。実際と同じなのか,違うのか,分りませんが,よくできており,ミサイルと,それらを撃ち落とす20mm機関砲弾の飛跡にゾクゾクしました。
「あしたか」は 魚雷から 「いぶき」を守るため魚雷の進路を遮って被雷,炎上して死者2名を出す。
迎撃に抑えていた 第5護衛隊群は,更に ミサイルや魚雷攻撃を仕掛けようとする敵艦への攻撃にミサイルを使おうとするが,ミサイルでは死者を出すことが避けられないとして,秋津1佐は 主砲によるミサイルと魚雷発射装置のみを破壊し 無力化することを決め,「いそかぜ」に 主砲による攻撃指示を出す。
「いそかぜ」の浮船艦長は 主砲弾を見事に命中させる。浮船艦長を演じた 山内圭哉さん,興奮すると関西弁が出るという設定の熱演で,目立っていました。
しかし,「ッテー」の代わりの 「イッテマエー」は 長すぎる。
主砲(127mm単装速射砲?)による攻撃が全弾目標に命中というのは出来過ぎと思われるが,ミサイル時代に主砲の存在意義を示しました。
佐々木蔵之介さん演じる 空母「いぶき」副長・新波2佐は,できるだけ戦闘をさけようと 「自衛隊発足から 60年間,戦闘による死者を 1人も出してないことが 誇りだったはずです。」と言うのに対し,西島秀俊さん演じる 「いぶき」艦長・秋津1佐は 「国民のために死ぬのは 自衛官として本望。」とクールです。
映画の舞台は大きくは4ヶ所ー
① 第5護衛隊群の「いぶき」を中心とする各艦,および「いぶき」搭載機の太平洋上
② 佐藤浩市演じる垂水首相以下政府関連会議室,外務省アジア大洋州局
③ たまたま取材で「いぶき」に乗艦していた記者が所属するネットニュース社
④ 店長を中井貴一が演じる コンビニエンス・ストア
そして どのようにして この死者を出すに至った武力衝突が 戦争に拡大せずに収束するのかー
わずか 24時間で 国連機関(国連軍)を有効に動かすことができるのか?
それは 観ての お楽しみ。
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