巨峰やピオーネには手が出ないので/出さないので,チリ産 「レッド・グローブ」
子供の頃(約60年前),葡萄は 「キャンベル」,「デラウェア」,「マスカット」しか知らず,口に入ったのは ほぼ「キャンベル」と「デラウェア」だけでした。
他に 葡萄の種類がありそうな気はしていましたが,ほとんど目にすることはありませんでした。
自分が買っていたわけではないので どのくらいの値段だったか分りませんが,季節によっては かなり頻繁に口にしていたので それほど高価ではなかったと推察します。
近年(季節的にはまだ) 目に付くのは 「巨峰」,「ピオーネ」,「シャイン・マスカット」などで,いずれも 最低 100円/100g 以上,高いものは 200円/100g 以上で,一房 1,000円を超えるものが多く,買うのに躊躇し,世の中には裕福な人がいるものだと思いながら,他の果物を買ってしまいます。
最近 見かけるようになったのは チリやオーストラリアなどからの輸入葡萄で これらは 味も悪くなく(「巨峰」や「ピオーネ」とは味の系統が異なる),皮ごと食べられ,100円/100g 以下で 買いやすく,ので買えるようになりました。
これは チリ産の 「レッド・グローブ」,一房 716.5g で 398円(税抜),約56円/100g 也。
このように 外国産の果物が 安く入手できるようになったのは コンテナ船(温度調節 コンテナ)の出現が貢献していると思われます。
日本郵船が 日本初のフル・コンテナ船 「箱根丸」を就航させたのが 1968年,同年,大阪商船三井船舶,ジャパンライン,山下新日本汽船も フル・コンテナ船 「あめりか丸」,「ジャパンエース」,「加州丸」をそれぞれ就航させました。
すなわち,50年前から 日本の果物事情が変化し始めたということでしょう。
それまで 見たことがなかったトロピカル・フルーツなど外国産の果物が現れ,生は高価で,ほぼ缶詰でしか食べられなかったパイナップルの生の味を知りました。
「パパイア」,「マンゴー」は 話で知っていましたが,「キウイ」,「グァバ」,「スターフルーツ」,「ドラゴンフルーツ」,「パッションフルーツ」,「ライチ」などを知ったのは大人になってからでした。
「アボカド」は 「鰐梨」の和名がありますが,実物を見たのは 30歳以降でした。(存在は,高校生のとき 伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」で知っていた。)
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