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2019年5月16日 (木)

中国の経済進出に対するヨーロッパの見方。

今更ですが,中国経済の強大化は その覇権主義と合わせて,今や,危険域に達しているとの考えもあります(?)。

ヨーロッパへの中国の進出をヨーロッパ諸国はどう捉えているか,参考になる報告がありました。

Pew Research Center’ の ‘FACTANK’,Mar.22,'19付け  “Few Europeans confident in Xi as he seeks to extend Chinese economic influence in the region” (中国の,ヨーロッパでの経済影響の拡大を追求する習を信頼しているヨーロッパ人は少ない)と題するリポートです。

下記 翻訳転載します。

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Pew Research Center の調査によれば,現時点で EUの国々は 中国の習近平を信頼しておらず,中国が世界のリーダーシップを取る考えを受け入れてないが,今週,習近平は ヨーロッパの潜在的投資パートナーとの関係を強化するため,フランス,イタリア,モナコを訪問している。

習は,東アジアからヨーロッパへと広がる,中国の世界的なインフラ・プログラムである一帯一路構想(the Belt and Road Initiative)を推進している。

米国とEUは,この構想(the iitiative)が,銀行業務から電気通信,鉄道,エネルギーパイプライン,港湾および高速道路の広範囲にわたるネットワークにわたるプロジェクトを通じて,その影響を海外に与えるという北京の取り組みであることへの懸念を表明している。

米国はまた,それを「中国のインフラ空虚プロジェクト」(China's infrastructure vaity project)と呼んできた。しかし,イタリア政府は最近,この構想への参加に対する支持を表明した。
2018年春の調査対象となったヨーロッパ 10ヶ国のうち1国を除くすべての国で,大多数は,習が世界情勢に関して正しい行動をとるとは信頼していなと述べた。

No-confident-in-xi

スペイン人が彼に最も懐疑的で,4分の3以上(79%)が信頼しておらず,続いてフランス人(69%),ギリシャ人(64%),そしてイタリア人(64%)が信頼してない。ヨーロッパ人のかなりの部分 - ポーランド、ギリシャ、ハンガリー、イタリアではおよそ10分の2以上 - が習に関する意見を表明しなかった。

国家としての中国への好意的意見はヨーロッパでは同様に低かった。 イギリスとオランダだけ,約半数が,中国に肯定的な意見だった。
調査した他のヨーロッパ諸国では,約10分の4以下しか 中国に肯定的な意見を持っていなかった。 イタリア人は最も否定的な評価をしており,中国への好意的な見解を持ってる言っているのは10分の3程度にすぎなかった。

Favour-china-or-us

ヨーロッパへの中国の投資をめぐる中国と米国の地政学的な競争(the geopolitical competition)の中で、どちらの国がより好意的に見られるかに関しては,EU諸国全体で見解が混在している。

米国は依然としていくつかの国で より好意的に見られているが,ヨーロッパでのイメージは、10ヶ国中 9ヶ国の大多数が米国に好意的見解を持っていた2016年以来,肯定的な評価が大きく低下している。

一部のヨーロッパ諸国は米国よりも中国に肯定的格付けを与えた。米国に対してと同じであると答えたのは34%にすぎなかったのに対し,オランダでは47%の人々が中国について肯定的評価をした。同様に,ドイツは米国に対するよりも 9ポイント高く,ギリシャの格付けは 米国より 7ポイント高かった。
しかし,他の国は中国よりもアメリカを肯定的に評価した。 ポーランドでは、36%だけが中国を好意的に見ているのに対して,70%がアメリカを好意的に見ていた。イタリアの米国のプラスの格付けも中国のそれより23ポイント高く、ハンガリーも20ポイントも高かった。

調査対象となったヨーロッパ諸国はまた、どの国が世界の主要経済大国(the world's leading economic power)と見なすのかについてもさまざまな意見を持っているが,中国よりもアメリカの世界的リーダーシップを圧倒的に(overwhelmingly)支持している。

Prefer-us-as-leader

調査されたヨーロッパ諸国の中で,ドイツ,オランダ,スペインだけが,中国がアメリカに比べて最高の経済大国であると信じる人が多い。

それでも、EUの10ヶ国のうち7ヶ国の多数派は,中国ではなく 米国が主導的な力を持つことが世界にとってより良いと信じている。

ギリシャとハンガリーの大多数の(pluralities)人々がこの見解を共有している。 イタリアは他のヨーロッパ諸国とは一線を画しており,世界における米国のリーダーシップを支持しているのは 37%に過ぎず,約4分の1(23%)は 米国も中国もどちらも好ましいリーダーではないと考えている。
さらに16%のイタリア人がアメリカと中国の両方を最善だと思っている。

それでも,中国のリーダーシップに対する熱意の欠如は,北京の力を懸念することには繋がらない。

欧州10ヶ国のわずか31%の中央値は,中国の勢力と影響力は自国にとっての最大の脅威,テストされた8つの異なる脅威にわたって示された最低レベルの不安であると考えられている。

対照的に,ヨーロッパの中央値37%はアメリカの勢力と影響力を主要な脅威と見なしている。

Investment-from-china

北京が投資パートナーシップで ヨーロッパとの協力関係を築こうとする最新の試みが,中国のこの地域への最初の進出(foray)ではない。 実のところ,アメリカン・エンタープライス研究所(American Enterprise Institute)の中国世界投資追跡(China Global Investment Tracker)の分析によると,調査対象となった10ヶ国すべてが 2005年以降,さまざまな業界で中国から数十億ドルを受け取っている。

調査された国の中で,英国はおよそ85億ドルの投資額でリストのトップであり,2位 ドイツの2倍以上である。

習の,今回のヨーロッパ旅行中に公式訪問を受ける予定のフランスとイタリアは,北京からそれぞれ 約250億ドルを受け取っている。

米国と中国の貿易紛争に巻き込まれている中国の大手通信会社であるファーウェイ(Huawei Technologies)と ZTEZTE Corporation)は,2010年以来イタリアで30億ドル以上の取引を削減しているが,ファーウェイの新しいプロジェクトが英国とハンガリーにある。

ヨーロッパ全域にわたるこれらの投資は、一帯一路構想(Belt and Road Initiative)の傘下にあるすべての公式プロジェクトではなく,海外での中国の主要投資の全体的な傾向を示している。

(転載了)
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背に腹は代えられぬーというところでしょうか,それを見抜いた中国の ヨーロッパへの浸食野望を感じます。

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