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2019年5月20日 (月)

米国における 「進化論」に関する 6つの事実。

依然 科学大国であり続ける米国に関して 何十年も前から 不思議に思っていることが二つあります。

SI単位を使わず 「フート・ポンド法」に固執していることと,「創造論」を信じて 「進化論」を否定する人が少なからずいることです。
「5/64”」等と書いた図面で造ったロケットで,創造論者が 何故 月に人を到達させることができたのか,いまだに不思議です。

今年の2月の 「ダーウィン・デイ」の前に ‘Pew Research Center’ の ‘FACTANK’ に 米国における 「進化論」に関する 調査報告がありました。

Feb.11, 2019付けの  “For Darwin Day, 6 facts about the evolution debate” (「ダーウィン・デイに 進化論議論に関する6つの事実」)です。
下に 翻訳転載します。

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2月12日は チャールズ・ダーウィンの誕生210年に当たり,この日は ダーウィン・デイとして祝われる。

ダーウィンは,自然淘汰による進化論で知られている。 ダーウィンの理論が1859年に最初に公開されたとき,イギリス国教会(religious establishment)は衝撃を受けた。

そして今日,事実上すべての科学者によって受け入れられているが,進化論は依然として多くのアメリカ人によって拒絶されており,しばしばそれが神の創造(divine creation)についての彼らの宗教的信念と対立するためである。

ダーウィン・デイは,公的祝日ではないが,科学的リテラシーから世俗主義(secularism)までのすべてを促進するために,科学およびヒューマニスト・グループによって採用されている。 今年は世界中で何十ものイベントが計画されており,それらの多くは科学的な話し合いやシンポジウムを伴っている。

この機会を記念するために,進化論に対する一般大衆の見解についての6つの事実,ならびにアメリカおよびその他の地域における議論の,他の側面について以下に示す :

1. Pew Research Center の新しい研究によると,米国の成人の10人中8人(81%)が,人間は時間とともに進化してきたと言っている。

Belief-of-evolution

これは,人間が神 もしくは より高い力(higher power)の関与なしに自然淘汰のようなプロセスで進化したと言うアメリカ人全体の3分の133%),および人間の進化は神 もしくは より高い力によって導かれる,あるいは 許されるプロセスを通して起こったと信じる 48% を含んでいる。

同じ調査では,アメリカ人の18% が進化論を完全に否定しており,人間は常に現在の形で存在してきたと述べている。

2. 新しい調査によると,約10人中4人の白人の福音派プロテスタント(38%)が,人間は常に現在の形で存在していたと述べ,約4分の127%)の黒人のプロテスタントがこの見解を共有している。
白人の主流のプロテスタントの中で,16%だけが,人間が現在の形で 常に存在してきたと言っている。カトリック教徒(13%)と宗教に無関係の人々(the religiously unaffiliated)(11%)の同様の割合は同じことを言う。

宗教に無関係な人々 - 宗教を無神論的(atheist),不可知論的(agnostic),「特になし」ー だけの,大多数(64%)が,神や高い力の関与なしの,自然の淘汰による進化を受け入れている。

プロテスタントもカトリック教徒も,人間は自然淘汰のようなプロセスによって進化したと言うよりも,あるいは人間が常に現在の形で存在していたと言うよりも,進化は神によって導かれた,あるいは許されたと言う人がはるかに多そうである。

3. 科学者たちは,人間は時間とともに進化してきたことに圧倒的に同意しており,ほとんどのアメリカ人はこれが事実であることを知っている。

Scientists-and-belief

アメリカ科学振興協会(the American Association for the Advancement of Science)と関係ある科学者のうち,98%が,人間は時間とともに進化してきたと考えると答えている。 新しい研究によると、アメリカ人の約4分の376%)が,ほとんどの生物科学者がこの見解を持っていると認識している。

進化論を拒絶する一般大衆の人々は,このトピックに関する科学的コンセンサスがあるかどうかで分かれている。46%は 生物学者が自然淘汰などのプロセスによって進化したと考えていると答えており,52%は,ほとんどの生物学者が 人間は常に現在の形で存在してきたと考えていると言っている。

4. 一連の裁判所の決定により,公立学校での創造論 またはインテリジェント・デザイン(*管理者注:「知性ある何か」によって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとする説)の指導は禁止されている。

公立学校での進化論の指導を禁止したり,進化への代替案を教えるための多くのアメリカの州および地方での試みがあるが,裁判所は ここ数十年一貫して進化論から離れる公立学校のカリキュラムを否定している。

例えば,1987年の 「エドワーズ対アギラード(Edwards v. Aguillard)」裁判で,米国の最高裁判所は,公立学校の生徒に進化論と創造論の両方を学ぶことを義務付けるルイジアナ州の法律が,憲法による宗教設立(the establishment of religion)の禁止事項に違反しているとの判決を下した。

5. ほとんどのアメリカ人(59%)が科学と宗教はしばしば対立すると言っているが,2015年の Pew Research Centerの調査によると,より信仰深い(more religiously observant)人々は信仰と科学の衝突とみなす可能性は低い。

ほとんど礼拝(worship services)に参加していない,または参加したことがない人のほぼ4分の373%)が,宗教と科学が対立していると考えるのに対して,少なくとも週に1回教会に出席する人たちで そう考える人は,半数(50%)である。

同時に,ほとんどの人(68%)は,彼ら自身の個人的な宗教的信念は,認められている科学的主張と衝突しないと言う。

6. 米国以外にも,人口のかなりの割合が進化論を否定している国は他にもたくさんある。

例えば ラテンアメリカでは,エクアドル,ニカラグア,ドミニカ共和国を含むいくつかの国のおよそ10人中4人以上の国民が,人間や他の生物は常に現在の形で存在していたと言っている。

この地域の大多数の宗教であるカトリック教の公式の教えが進化論を否定してないとしても,これは真実である。

中央および東ヨーロッパでは,進化論は広く受け入れられているが,アルメニアとボスニアの2ヶ国では成人の約半数以上がそれを否定している。一方,アフガニスタン,インドネシア,イラクなどの国々でのイスラム教徒の大多数は進化論を否定しているが,多くの国々のイスラム教徒はこの件に関して考えは分かれている。

我々の国際的な調査は,進化論について尋ねるのに異なるアプローチを使ったので,結果は我々の新しいアメリカの調査と直接比較することはできない。(我々の古いアメリカ人の調査のいくつかは同じ質問を使っていたが)。

(転載了)
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純粋に(科学的に) 「進化論」を信じている人は 大人のアメリカ人の1/3 です。

神でなくとも (宇宙の)大いなる意志で進化してきたと考える人を加えて 約半分というところでしょうか。
不思議な国です。

かつて,カール・セーガン原作による映画 『コンタクト』(‘Contact’,1997)で,ヴェガから送られてきた情報で造られたヴェガへの移動装置の搭乗員を審査・選定する委員会で,神を信じるかどうかが,評価項目になって当然という描写に驚いたことがありました。

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