二本の(架空)戦争映画の原作はいずれも漫画。
先日行った映画館で 5月と7月に公開予定の戦争映画のチラシを見ました。
どちらの映画も知りませんでした。
一つは近未来,もう一つは 太平戦争前,いずれも日本映画です。
調べると いずれも原作は漫画のようです。
『空母いぶき』は,かわぐちかいじ作,恵谷治監修による日本の漫画。 『ビッグコミック』(小学館)で,2014年24号から連載中。「いぶき」は、作中に登場する架空の航空機搭載型護衛艦 (DDV) の艦名です。
『アルキメデスの大戦』(The great war of Archimedes)は,三田紀房作による日本の漫画。 『ヤングマガジン』(講談社)で,2015年52号から連載中だそうです。
漫画を離れて(見なくなって)50年近くなり(大学1年の頃,『ビッグコミック』の創刊号から しばらくは買っていたのが最後?),世の中に どのような漫画が出回っているのか,映画化などで報道されなければ ほぼ分らず,当然,この二つの漫画も知りませんでした。
しかし,この2作のチラシを読むと映画を観たくなります。
チラシによればー
『空母いぶき』はー
「20xx年,クリスマスイブの前日の12月23日未明,未曽有の事態が日本を襲う。
沖ノ鳥島の西方450キロ,波留間群島の初島に国籍不明の武装集団が上陸,我が国の領土が占領されたのだ。
海上自衛隊は直ちに訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じる。
その旗艦こそ,自衛隊初の航空機搭載型護衛艦«いぶき»だった。計画段階から 『空母保有』への賛否が国を二分してきた«いぶき»。
艦長は航空自衛隊の元エースパイロット,秋津竜太1佐,それを補佐する副長は海上自衛隊生え抜きの新波歳也2佐だ。
現場海域へ急行する彼らを待ち受けていたのは,敵潜水艦からの突然のミサイル攻撃だった。さらに針路上には敵の空母艦隊までもが姿を現す。
想定を超えた戦闘状態に突入していく第5護衛隊群。日本政府はついに戦後初めての 『防衛出動』を発令する。
迫り来る敵戦闘機に向け,放たれる迎撃ミサイル。
『専守防衛』を旨とする自衛隊としては,戦闘がさらに拡大し『戦争』へと発展することだけは阻止せねばならない。過酷な対応を迫られる秋津と新波。
そして彼らの下した決断とは - 。」
尖閣諸島の状況を考えれば,明日 起こってもおかしくないシテュエーションであり,その時の シミュレーションとしても興味深い設定です。
米国空母の艦載攻撃機は海軍所属で,空母の艦長は攻撃機パイロット出身と決まっているようですが, 海上自衛隊には ヘリコプター,哨戒機,輸送機,救難飛行艇などのパイロットはいますが,戦闘機のパイロットがいないので,敢えて 海上自衛隊の空母の艦長に元航空自衛隊のエースパイロットという設定のようですが,佐官の,航空自衛隊から海上自衛隊への転籍(転官)はあり?
『アルキメデスの大戦』はー(Wikipedia より)
「1929年(昭和4年)の世界恐慌が日本をも直撃して,日本の国力は疲弊する。日本は国力の回復をもくろんで中国大陸への進出を挑む。1932年(昭和7年)に大日本帝国陸軍の関東軍が満州を占領し、満州国樹立を宣言する。その結果、同じく中国大陸進出を狙う欧米列強と対立を深める。そのため,海軍の軍事力の強化が図られた。帝国海軍を象徴する,純国産型最新大型戦艦の建造を目指す機運が高まる。
そして,、1933年(昭和8年)に海軍省で新型戦艦建造計画会議が行われた。海戦のために大きな主砲を持つ戦艦を重要とする海軍造船中将平山忠道たち(大艦巨砲主義派)と,海戦の優劣は航空機による制空権掌握で決まるとしている藤岡喜男造船少将ら(航空主兵主義派)の案の,両者のどちらの案を採用するかが話し合われることになった。
海軍の主力兵器を航空分野へ切り替えようともくろむ山本五十六はある若者をその席へ招聘しようとする。それは日本の軍事史に一大転換をもたらす若き英雄譚の始まりでもあった。」
大和が完成・就役した時点で 既に大艦巨砲主義は時代遅れという結論は出ていたかも知れませんが,昭和一桁時代の計画時点で どのような議論がなされたのか,如何にして悲劇の戦艦が造られたのか,創作にしても興味深いものがあります。
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