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2019年6月27日 (木)

見出しに見る「勘違い」(その482)

「【コラム】トランプ大統領に 『東海』 と呼ばせるためには」  2019/6/22 朝鮮日報・日本語版
   ‘韓国政府がこのほど,米メディアに「East Sea(東海)」という単語を使ってほしいと要請し,実現直前まで行ったそうだ。新聞紙面やテレビ画面で使われる地図に「Sea of Japan(日本海)」と表記していたものを「日本海/東海」に変更するという内容だった。しかし,トランプ大統領が先月,在日米軍基地で演説した時に「日本海」と公に発言したため,実現しなかったという。・・・ 
  米国は正式にはすべての公海について1つの名称のみを使用している。米地名委員会(BGN)が東海に対して決めた表記は「日本海」だ。・・・  米政府の基本方針はそうなっている。 ・・・ 
  「東海表記」問題は韓日関係におけるもう1つの雷管だ。今,足元に火がついている強制徴用問題や従軍慰安婦問題に比べれば喫緊でないように見えるが,「東海/日本海」をめぐる韓日戦は予告されている。世界の海の名称について国際的な基準を決める国際水路機関(IHO)は「来年4月に行われる総会までに韓日は東海の名称について協議し,報告せよ」と述べた。世界の地図製作の指針であるIHOの「大洋と海の境界」は日本植民地時代の1929年の初版から「日本海」を単独表記し続けてきたが,90年目にして変更の可能性が出てきたということだ。韓国の国民感情としては「東海単独表記」になるべきだと考えているが,国際的な環境を考慮すると,「日本海/東海」併記でも実現すれば大きな前進だろう。
  既に韓日間の非公式協議は始まっていて,各国の支持を得るための世論戦も展開されている。世界各国の出版物が「日本海/東海」と併記する割合は着実に増えており,20-30%水準に達しているという。 ・・・
   ・・・ トランプ大統領が日本で「日本海」と言ったことを,韓国の外交の失敗に結びつける必要はない。日米同盟を強調する場で,米海軍の複数の作戦水域に言及する際に飛び出した発言に過ぎない。・・・  「無能」「失敗」といった汚名をかぶせられている韓国の外交が,そうした逆転ができる力を見せられるだろうか。’ と書いています。
  ドメスティックな名称を世界に広めようとする,理屈も,恥も何もない,想像を絶する信念に頭痛がします。協議を担当している外務省の方々は,理屈が通じない相手に サジを投げたくなることもあるでしょう。その忍耐力に敬意を表します。

「【コラム】5年限りの政権に国をひっくり返す権限などない」  2019/6/23 朝鮮日報・日本語版
   ‘韓国という国の立場は,至るところで「コリア・パッシング(韓国無視)」に遭うという状態にまで至った。韓国の国会議員が日本で冷遇されたのにはあきれてしまった。韓国国会の外交統一委員長をはじめとする当選3-6回の古参議員5人が行ったのに,日本側はわずかに初当選議員1人が応対しただけだった。安倍首相は施政方針演説で韓国に言及すらしなかった。その演説では,「韓国」という単語が1回だけ登場したが,それは北朝鮮問題を説明するときだった。50年間欠かさず開かれてきた「韓日経済人会議」を突然延期させたのも日本だった。韓国を「無視してもいい国」「たたいてもいい国」だと考えているのだ。日本の無礼と傲慢はけしからぬことだが,発端をつくったのは韓国だ。こんなありさまにまで至った外交の破綻が残念でならない。
  日本だけではない。トランプ大統領は6月上旬,訪日の際に韓国へも寄ってほしいという韓国側の要請を拒絶した。華やかな蜜月パフォーマンスの中で開かれた米日首脳会談でも「韓国」は登場しなかった。・・・ トランプ大統領はかつて,韓国を指して「米国のことが嫌いな国」と言った。米国大統領の心に韓国のイメージが本当にこんな形で刻まれているとしたら,それは大変な災厄も同然だ。北朝鮮にのめりこみ,同盟や友邦を軽視する単細胞外交は,国家的な惨事という形で跳ね返ってきた。地に落ちた国の立場を取り戻そうと思ったら,長い時間と努力を要するだろう。
  今,われわれは国のありさまがおかしな方向に変わっていく現実を見ている。国際社会では存在感が薄れていき,国力は下落傾向にある。経済の活力は縮こまり,成長動力は萎縮し,未来は不透明だ。外交・安全保障,マクロ経済から産業・技術に至るまで,何一ついいものはない。こうまでありとあらゆる部門が一斉に下り坂となったことがあっただろうかと思う。何より恐ろしいのは,これら全ての状況は一時的な後退や過渡期的な現象に終わりはしないだろう-という点だ。現政権が行っているのは「くぎの打ち込み」だ。国政の各分野にイデオロギーの堅固な考えをねじ込み,政権が変わって歳月がたっても原状回復できなくしようとしている。韓国のアイデンティティーを変え,国の進路を非可逆的に覆したいのだ。
  韓国政府が2年前,「馬車が馬を引く」所得主導成長論を持ち出したとき,経済学者らは驚愕した。・・・ 理由を知るのに長い時間はかからなかった。所得主導論は単なる経済政策ではなかった。それは経済の権力移動のための,イデオロギーの「くぎ」だった。労働権力と左派勢力が中心となる経済構造に変えたいのだ。
  韓国は今,民労総(全国民主労働組合総連盟)が幅を利かせ,参与連帯が勢いを得る世相を示している。労組員が警察官を暴行し,株主総会を仕切り,建設工事を止めるという民労総の天国が広がっている。イデオロギーで武装した学生運動出身者とエセ専門家が経済運営の中心勢力になった。これが,政権の望んだ姿なのだろう。だが代償は大きかった。韓国国民の暮らしは悪化し,庶民経済は崩壊し,経済は沈滞状態に落ち込んだ。一度崩壊した経済の善循環構造を再び回復させるのは容易ではない。今の政権が深々と打ち込んだ反企業・労働偏重の「くぎ」を引き抜こうと思ったら,大変な努力が必要だろう。   不幸にも,国家百年の大計を取り返しがつかないほど覆そうとする現政権の試みは成功を収めている。脱原発の「くぎ」は,世界最強だった韓国の原発の生態系を崩壊させた。原発のパーツメーカーは工場を畳み,中心的な人材は海外へ脱出している。このままでは,来年からは自力で原発を建てられない国へ転落するだろうという。仮に次期政権が脱原発を放棄しても,原状回復に長い歳月と天文学的な費用がかかることは避けられない。5年たったら退場する政権が,何の権利でこんな自害劇を敢行するのか。
  文在寅政権は,自身を「革命政権」と錯覚している。ろうそく革命によって革命的権限を手に入れたかのように振る舞っている。だから国政運営でも積弊清算でも,革命をやるかのようにやたらとやいばを振り回している。しかし「ろうそく民心」が立ち上がったのは,左派イデオロギー革命を望んだからではない。国政の革命的破壊を望んだわけでもないだろう。現政権は,口さえ開けば「ろうそく精神」を掲げるが,行動は逆行している。韓国の全国民が廃棄を要求している国政のコミュニケーション不全と「陣営分け」,「仲間内」政治は一段とひどくなった。そうして,ろうそく民心とは遠く隔たった,とんでもない方向へと国を追いつめている。国民の意向は尋ねもせず,国政のあちこちにイデオロギーのくぎを打ち込んでいる。
  韓国が進んでいくべき方向については,蓄積された国民的コンセンサスがある。それを一言二言で表現するのは困難だが,少なくとも,無視されてしなびた,衰弱した国をつくろうということに同意する国民はいないだろう。誰が5年限りの政権に国の運命を思い通りにひっくり返す権限を与えたか。誰が国を台無しにせよと委任したというのか。’ と書いています。
   「日本の無礼と傲慢はけしからぬことだが ・・・ 」と,自らを棚に上げて的外れなことを書いているにしては,自国の状況を的確に捉えています。
   衆愚政治が5年続き,しかも 継続が必要な技術,その他 ソフト,ハードのシステムを断ち切ってしまえば,まさに原状復帰は困難になるでしょう。
   その状態で 北と統一すれば 彼等の行き先は決まったようなものです。

日本は できるだけ関わらぬようにしながらも,その行く末を見張っておくことが必要でしょう。

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