« 「白甘鯛」を食べたことがありそうだが 記憶にない。 | トップページ | 冷凍庫を買った。かつて,冷蔵庫に冷凍室はなかった。 »

2019年7月18日 (木)

「京台高速鉄道」の 『海底トンネル』?

7月14日の朝日新聞 一面 トップに 「台湾へ 130キロの海底鉄路」の見出し記事がありました。

台湾に統一を迫る中国が,台湾海峡に海底トンネルを掘って台湾を中国本土と繋ぎ,北京と台北を高速鉄道で結ぶという壮大な計画を展開中との話です。費用,技術,台湾の抵抗などから,「まさか」 とは思いましたが まんざら空想物語ではなく,本気のようです。予算は 5兆円だそうです。
台湾側出口(入口)の工事はどうするつもりでしょう。

台湾は この計画をどう考えているのか,台湾メディアの記事を当たってみました。

英文電子メディア ‘TAIPEI TIMES’ ,April 4, 2019付けに “Tunnel talk is nothing more than propaganda” (トンネルの話は プロパガンダ以上の何物でもない)の見出し記事がありました。

翻訳転載します。

****************************

ここ数年,台湾の政治家たちは,台湾海峡下にトンネルを掘るという中国の考えをしつこく宣伝してきた(plugging)。彼らの言い分は,「両国間の交流の道を開くため(pave the way for cross-strait exchanges)」である。

このアイデアは素人くさいが,台湾の人々をごまかす(hoodwink)ために,中国が資金を提供する特定のメディア・ネットワークに幅広く取り上げられている。

台湾海峡は長さ 約300km,平均幅 180km,平均水深 70mである。 その最も狭い部分は,中国の福建省の平潭島と新竹県の南遼漁港(南寮舊漁港)の間であり,幅は130kmである。

中国は1940年代からトンネルの考えを提案してきた。 2013年,中国国務院(the Chinese State Council)は,122 kmの海底トンネル掘削計画を含む,2013年から2030年までの高速道路ネットワークプロジェクトを承認した。

2016年に,中国は北京と台湾の間に高速鉄道を建設する計画を含む、第135ヶ年計画を発表した。

2017年,中国工学アカデミーは,横断海峡トンネルの設計を完成させ,初期段階のフィージビリティ・スタディは,2030年までにトンネルを完成させることができること提案するいくつかの基本情報を伴って,今年中に終了する予定である。

もし中国が 本当にそれを完工できるほど技術を有するなら,アジアと北米を結ぶベーリング海峡の下にトンネルを建設するために世界銀行を通して投資することができるだろう。

ディオメデ諸島(The Diomede Islands)がベーリング海峡の真ん中にあるので,そこから東へ39km,そして西へ39kmのトンネルを掘れば 合衆国とロシアが繋がる。

中国最大の島は海南島で,それ自体 人口が約1000万人の省である。

海南省の北側には瓊州海峡(Qiongzhou Strait )があり,その幅は最も狭いところでわずか18kmである。

海峡の反対側には広東省(Guangdong Province)の雷州半島(Leizhou Peninsula)があり,広東省の人口は11000万人で,中国で最も人口の多い省である。

中国で 2番目に人口の多い省は山東省(Shandong)で,人口は約1億人である。

山東省の北側は,渤海海峡(Bohai Strait)で 人口 4千万人の遼寧省(Liaoning Province)から隔てられている。

最も狭い地点では,山東省の北黄城島(North Huangcheng Island)は遼寧省の老鉄山(Laotieshan)からわずか 43kmである。

もし,中国がそれほど大胆なのであれば,台湾海峡を横断するのではなく,なぜこれらの島々と半島の間にトンネルを掘っていないのだろうか?

台湾の政治家の多くが,台湾海峡の両側が「一家族」という曲を歌って,中国に加わることを選択する。

そのうちの何人かは,福建省の厦門と金門県の間に橋を架けることを求めている。

これらの中国の提案の背後にある意図は,その一帯一路(Belt and Road Initiative)と同じである。

中国への借金を返済することができないいくつかの小さな国は,代わりに彼らの港の支配権を手放している。

もう一つの好例は,ロシアのバイカル湖畔にある,中国が投資した水のボトリング工場で,地元住民は中国が最終的にこの地域を占領するための資金として投資を計画していると感じている。

そのような例を見つけるのは難しいことではないので,台湾人はある程度の先見の明をもって,何が進行中なのかに目覚める必要がある。

  *著者:Lai Ming-huangは、国立成功(National Cheng Kung)大学での工学博士号を持つエンジニア

(転載了)
*****************************

中国には 地下鉄総延長は長いものがありますが,鉄道トンネルの実績としては 太行山脈の 27.8km が最長のようです。

因みに鉄道トンネルの長いものはー
  ・ゴッタルド・ベース・トンネル(スイス): 57km
  ・青函トンネル:53.85km(海底部:23.3km
  ・英仏海峡トンネル:50.49km(海底部:37.9km

さて 台湾海峡トンネル 130km,政治的問題は別として,技術的に,中国に可能でしょうか?
「万里の長城を 誰が作ったと思っているのか?」と言われそうです。

|

« 「白甘鯛」を食べたことがありそうだが 記憶にない。 | トップページ | 冷凍庫を買った。かつて,冷蔵庫に冷凍室はなかった。 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「白甘鯛」を食べたことがありそうだが 記憶にない。 | トップページ | 冷凍庫を買った。かつて,冷蔵庫に冷凍室はなかった。 »