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2019年10月12日 (土)

見出しに見る「勘違い」(その524)

「【時論】韓国が 『ノーベル科学賞』日本を追い越す自信を持つ理由」  2019/10/3 中央日報・日本語版
  ‘ ・・・
   日本は1928年の金メダル初獲得以来,韓国が初めて金メダルを取った76年までに計65個の金メダルを保有した。韓国は48年間,日本の金メダルの便りを羨望の眼差しで見つめていた。だが,今や大韓民国は金メダル約120個を保有したスポーツ強国としてその位置を確立した。過去30年間,韓国の金メダル数は日本をはるかに上回る。
   最近の韓国学生たちにとって,ヤン選手はこの約120個の五輪金メダルの一つを意味するにすぎない。そこには大人たちが感じている国を失った悲しみや貧困はない。学生たちは金メダルを民族の念願だとこれ以上考えもしない。今後、ノーベル賞もそうなるだろう。
   科学技術研究の歴史が100年を超える日本と比較すると韓国はまだ30年も経っていない。ノーベル賞は通常、20~30年前の研究成果を基に授与される事実を考慮すると,韓国が今すぐは難しくてもそう遠くない未来にはノーベル賞受賞が可能だろう。
   ・・・  イ・スンソプ/KAIST(韓国科学技術院)機械工学科教授’ と書いています。     

「 【社説】24人目に科学ノーベル賞を受けた日本を眺める苦々しさ=韓国」  2019/10/11 中央日報・日本語版
   ‘日本が科学分野で24人目のノーベル賞受賞者を輩出した。リチウムイオン電池の発展功労で化学者である吉野彰氏が9日,ノーベル化学賞受賞者に決定された。吉野氏は ・・・ リチウムイオン電池の原形を商用化し,最近のように携帯電話などあらゆる電子機器を動かす電池に発展させた。日本は昨年にも京都大学の本庶佑特別教授が生理医学賞を受けるなど2年連続でノーベル賞受賞者を輩出して科学技術強国であることを立証した。歴代ノーベル賞受賞者の割合が世界で5番目になる。その間数多くの努力にもかかわらず,金大中元大統領のノーベル平和賞1件しか受賞できなかった韓国の現実が新たに対比される。
  科学技術分野のノーベル賞は人類の視野を広げた新しい発見や技術に与えられる。その発見と技術が事実として立証され,人間生活に実際の影響を与えるまでは長い時間がかかる。韓国研究財団がここ10年間,科学分野ノーベル賞受賞に寄与した核心論文を調査した結果,受賞者の平均年齢は57歳だった。核心論文の生産には平均17.1年がかかり,生産後受賞まで平均14.1年が必要とされることが分かった。ノーベル賞受賞まで計31.2年の歳月が必要なわけだ。蓄積の時間が必要だ。このためには一分野を深く掘り下げた科学者はもちろん,研究を支援する社会的システムが必ず定着する必要がある。韓国の現実は道のりが遠い。教育や文化,政策がいずれも実用一辺倒だ。・・・ 粘り強い研究よりは直ちに使える技術を研究することにこだわっている。・・・
   政策も基礎技術よりは直ちにモノを作ることに役立つ実用技術を開発することに重きを置いている。企業はもちろん政府の研究政策が純粋科学に目を向け始めた時間も短さすぎる。基礎科学研究資金を支援する韓国科学財団が設立されたのが1977年だ。実質的な研究基盤を作るための「創意的研究振興事業」は1996年になってやっと始まった。基礎科学の総合研究機関である基礎科学研究院(IBS)は2011年に作られた。さらに,政権が用意した研究事業を次に政権が発足すると人材を減らして分野を変える形で研究者の意欲を削いできた。明治維新後,若い科学者を留学させて1917年アジア最初の基礎科学総合研究所である理化学研究所(RIKEN)を設立した日本と比べ物にならない。
   このような環境と風土ではいくら優秀な研究者がいるといっても生き残ることが難しい。政府や企業,国民の認識が一変しなければならない理由だ。今ノーベル賞を待つのは木の下で口を開けて柿が落ちるのを待つようなことだ。だが、柿が落ちる木さえまともに育てられずにいるのが韓国の現実だ。’ だそうです。       
  この時季になると韓国メディアには必ず ノーベル賞関連の記事が出ます。
  「日本を追い越す自信を持つ理由」を書いた後,日本人が受賞して 「日本を眺める苦々しさ」となりました。
  「苦々しさ」は 日本が韓国に害を加えたかのような表現ですが,日本人がノーベル賞を受賞することに韓国は関係ないので,強いて書くとすれば「悔しさ」が適当でしょう。
   基礎技術,科学の重要さを説きながら,受賞までに必要な平均歳月 31.2年のスタートを切っている分野があるのかどうか・・・。
   朝鮮日報は 「2000年代に入り,ようやく基礎科学に本格的な投資を開始した韓国は,ナノ技術,遺伝工学など特定技術で成果が上がると,資金と人材がそこに集中し,基礎分野がないがしろにされるという悪循環を繰り返している。集中現象が周期的に科学界を襲う韓国とは異なり,日本の研究者は一生をかけて一つのテーマに取り組み,素材・部品・設備のすそ野を広げた。漢陽大化学工学科のペ・ヨンチャン教授は『政府や企業の支援が長くても4-5年の韓国が日本のような素材強国になるのは夢のような話だ』と話した。と書いています。

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