英語になった日本語,今昔。“Genmaicha” は?
50年以上前の高校生の頃,日本語起源の英語として “bonze” や “shogunate” などを,英語の,それほど必要ではない,しかし,ちょっとした知識として覚えていました。
そのうち “kaizen” や “karaoke” が使われるようになり,50年経って わざわざ 「英語になった日本語」と言わなくても,日本語がそのまま映画やTVドラマで使われていて 日本の国力の伸張を感じます。
先日,米TV 医療ドラマ 「コード・ブラック」(Code Black)を観ていて,手術中に “Haiku” が何の説明もなく 使われていて驚きました。
シテュエーションは 外科手術中の研修医(?)が 看護師に 「メス」などと要求するのに 語尾に “please” を付けるなど 丁寧に言うのに対して,指導医が 「余計なことを言うな。“Haiku” でいけ。」という意味のことを言うのです。つまり,「俳句」が「無駄を削ぎ落とした詩」であることを,教養ある米国人なら知っているということでしょう。
手術室にいた全員が 理解したように感じました。
映画「オーシャンズ11」では 富豪(?)が 「Genmaicha」を注文するシーンもありました。
英文 Wikipedia では “Genmaicha” を次のように解説しています。
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“Genmaicha”(玄米茶)は,緑茶に ロースト・ポップ玄米(roasted popped brown rice)を混ぜた,日本の “brown rice green tea”である。
米粒を煎っている過程で はじけて「ポップコーン」に似ているので 口語で(colloquially)「ポップコーン・ティー」と呼ばれたり,混ぜ物(filler)として玄米をいれて値段を抑え,貧しい日本人に入手しやすくしていて「大衆のお茶」(people’s tea)とも呼ばれる。
今日,社会のあらゆる階層が玄米茶を飲んでいる。また,宗教的な目的で断食をしている人や,食事の合間が長い場合にも飲んだりする。
米からの糖分と澱粉は,お茶を暖かく,豊かで,ナッツのような風味をもたらし,飲みやすく,胃の調子を良くするとされている。
玄米茶から淹れたお茶は淡黄色の色合いをしていて,その風味はマイルドで,緑茶の新鮮な草のような香りとローストライスの香りを兼ね備えている。
このお茶は緑茶がベースであるが,淹れるときに推奨される方法は異なる:お湯は約80〜85℃ とすべきで,淹れる時間は,望む濃さによるが,3〜5分が推奨される。
玄米茶は 抹茶(粉の緑茶)を加えて販売されることもある。
この製品は,抹茶入玄米茶(matcha-iri genmaicha (lit. genmaicha with added powdered tea))と呼ばれている。
抹茶入玄米茶は普通の玄米茶と似た風味を持っているが,香りはしばしば強く,色は薄い黄色というよりより緑色に近い。
(転載了)
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米国人が “matcha-iri genmaicha,please.” なんて 本当に言っているのでしょうか。
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