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2019年11月15日 (金)

光市母子殺人事件 裁判経過

光市母子殺害事件」の発生から 20年経って,裁判は死刑で結審し,とっくに刑の執行も終わっているのではないかと思うくらい記憶も薄れていました。

この事件で記憶にあるのは,逮捕後(公判中?) 加害者が友人宛てに出した,罪の意識も反省もない,世の中を舐めきった内容の手紙,被害者の夫・父親が 無期懲役の判決後,ニュース番組に出演し,「加害者を社会に早く出してもらいたい,そうすれば私が殺す。」と発言,上告審後 弁護を担当した弁護士Yの,傷害致死を意図する奇想天外,理性を疑う,誰が信じるかというレベルの,ふざけた殺害時の状況説明でした。
は あまりの理不尽で不謹慎な弁護に対する橋下さんによる「弁護団懲戒請求事件」で有名。)

最近 次の報道がありました。

11月7日 nikkei.com から
「『光市母子殺害,再審認めず 広島高裁,大月死刑囚請求』  1999年の山口県光市母子殺害事件で,殺人や強姦致死罪などに問われ,死刑が確定した大月孝行死刑囚(38)の再審請求を広島高裁(三木昌之裁判長)が退ける決定をしていたことが7日,分かった。弁護団は最高裁に特別抗告する方針。
大月死刑囚は2012年に死刑が確定。弁護団は同年『殺意や強姦する意図はなく,死刑判決は不当だ』などとして再審請求したが,広島高裁が15年10月に棄却。弁護団が異議を申し立てたが,同高裁は今月6日付で棄却する決定をした。
決定理由で三木裁判長は,弁護団が新証拠として提出した大月死刑囚の精神鑑定結果や,供述に基づき殺害状況を再現した報告書について 『一部は新規性を欠き,その他は証拠価値が低い』と指摘。脳機能に障害があり,事件当時は心神喪失の状態で責任能力が低下していたとする主張も退けた。
大月死刑囚は犯行当時18歳1ヶ月。一審・山口地裁,二審・広島高裁で無期懲役とされたが,最高裁は06年に「年齢は死刑回避の決定的事情とまではいえない」として破棄した。差し戻し審判決で広島高裁は08年に死刑を言い渡し,12年に最高裁も上告を棄却し確定した。〔共同〕」

ー ということは まだ法的手続きが継続中(弁護団は最高裁に特別抗告する方針)ということのようで,驚き,呆れました。

時間的経過は 次のようです。

****************************

1999年4月14日 事件発生
          4月18日 当時少年F(現O) 18歳逮捕。
          6月11日 山口地検,山口地方裁判所に起訴。
          8月11日 山口地裁 初公判。
                      (検察は以後一貫して 死刑求刑)
2000年3月22日 山口地裁 無期懲役判決。
          3月28日 山口地検,広島高等裁判所に控訴。
          9月7日   広島高裁で控訴審初公判,
                      検察側(広島高等検察庁)死刑求刑。
2002年3月14日 広島高裁 第一審・無期懲役判決を支持,
                      検察の控訴棄却判決。
          3月27日 広島高検,最高裁に上告。
2005年12月6日 最高裁判所第三小法廷,
                      上告審口頭弁論公判の期日を翌年3月14日に指定。
2006年3月14日 最高裁の弁論に,上告審からの主任弁護人・安田好弘弁護士,足立修一弁護士欠席。
          3月15日 最高裁,弁護団に「出頭在廷命令」発動
          6月20日 最高裁第三小法廷,
                      広島高裁の判決破棄,広島高裁に審理差し戻し。
2007年5月24日 広島高裁 差し戻し控訴審 第1回公判。
          10月18日 検察側最終弁論 死刑求刑。
          12月4日 弁護側最終弁論 傷害致死罪適用要求。
2008年4月22日 差し戻し控訴審の判決公判,広島高裁 死刑判決。
                      弁護側 即日 上告。
2012年1月23日 最高裁判所第一小法廷,第二次上告審口頭弁論公判開廷。
                      検察側は死刑適用(被告人側の上告棄却),弁護側は死刑判決の破棄をそれぞれ求め、結審。
          2月20日 最高裁判所第一小法廷 判決公判。
                      差し戻し控訴審判決支持。上告を棄却,死刑判決確定。
          3月14日 最高裁第一小法廷,
                      弁護側の判決訂正の申し立て棄却,死刑正式に確定。
         10月29日 「確定した死刑判決に重大な誤りがある」として弁護団が広島高裁に再審請求, 
                       法医学者や心理学者による鑑定結果などを新証拠として提出
2015年10月30日 広島高裁「証拠には新規性がない」として再審請求棄却決定。
                        (再審請求から棄却まで3年)
          11月2日  弁護団,異議を申し立て。
2019年11月6日  広島高裁,弁護団からの異議申し立て棄却。
                        (異議申し立てから棄却まで4年)
          11月11日 弁護団,再審請求棄却を不服とし,最高裁に特別抗告。 
       
********************************

今回(11月11日)の特別抗告を,3回目の最高裁が棄却すれば 本当におしまいになるでしょうか?
          
2012年に死刑は確定したと思っていました。
これまでに 「確定」,「正式に確定」がありましたが 次は 「最終的に確定」でしょうか?

法のシステムに則り,法の裁きを受けることは国民の権利ですが,いかにも 20年は長い。
法治国家を維持するためには 多額の費用がかかり,国民がそれを負担しています。              

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コメント

私は簡単明瞭、公明正大なハムラビ法典がベストと思う古ーい田舎者です。人を殺したら、(過失はともかく)命で償わせなければなりません。

投稿: hirosuke | 2019年11月15日 (金) 14時29分

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