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2019年12月22日 (日)

ボーイング 737MAX 製造 一時中断。

2018年10月29日,ジャカルタを離陸直後のライオン・エア 610便(B737 MAX 8,機体記号 PK-LQP)が,ジャワ島沖合いに墜落し,乗員乗客189人の全員が死亡する事故発生。
次いで 2019年3月10日,アディスアベバを離陸したエチオピア航空302便(B737 MAX 8,機体記号 ET-AVJ)が,6分後にレーダーから消失,機体は平地に墜落し,乗員乗客157人の全員が死亡する事故発生。

ボーイング社は2019年3月末,この二つの事故の原因(と言われている)の “MCAS” (Maneuvering Characteristics Augmentation System  「操縦特性向上システム」)を改良すると発表しました。

ボーイング社は受注残が4,000機以上あるため 製造を続けてきましたが,連邦航空局(FAA)の運航承認を予定通り取得できないため 製造を一時的に中止することにしたようです。ボーイング社には約400機が引き渡せず保管されています。

この事態を 各メディアが伝えています。
ここでは ‘The Guardian’ の Dec.16,2019付けの報道を 拙訳・転載します。

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Boeing suspends production of 737 Max model involved in fatal crashes
ボーイングは,致命的な墜落に関連して737 Maxモデルの生産を一時停止

米国航空ウォッチドッグ(US air watchdog:監督署)は先週,2020年までに飛行機の運航復帰を承認しないと述べた  

連邦航空局(FAA:the Federal Aviation Administration)が先週,2020年までに飛行機のサービスへの復帰を承認しないと述べた後,ボーイングは一時的に運行停止になっている(grounded737 Maxの生産を停止している。

この決定は,日曜日(1215日)に始まったシカゴでの,米国の飛行機メーカーの2日間の定例理事会で成された。

737 Maxを安全にサービスに戻すことが最優先事項である。」とボーイングは声明で述べた。
737 Maxのサービスへの復帰を承認し,適切なトレーニング要件を決定するプロセスは,規制当局,顧客,および乗客による737 Maxの改善の信頼を保障するため,非常に徹底的かつ堅牢(thorough and robust)でなければならない。」

ボーイングのベストセラー機であるマックスは,346人の命を奪った2つの致命的な墜落落事故に関与している。現在,700を超えるマックスジェット機が世界中で運航を停止している。
ボーイングが737型機の生産を停止したのはこの20年で初めてであり,この動きが米国経済に大きな影響(repercussions)を与える可能性がある。

ボーイングは米国最大の製造業の輸出会社であり,操業停止は国内中のサプライヤーに影響を与え,すでに問題を抱えている製造業に打撃を与える。
この一時停止により,新しい飛行機を待っていた航空会社や現在 運航停止状態にある飛行機を購入した航空会社が予定している,何千ものフライトがすでにキャンセルされている。

シアトル・タイムズは日曜日(15日)に,取締役会が,ワシントン州レントンでの1月からの737生産の一時的停止するという経営陣からの提案を検討していると報告した。
ボーイングにはまだ生産を再開する時間計画がないので,総勢12,000人(12,000-strong)のレントンの従業員を再配置する予定である。

ボーイングは,年末までに引き渡しを開始する承認を受けられなかった場合,生産をさらに減速させるか,Max生産ラインを一時的に停止することを余儀なくされる可能性があり,世界的なサプライ・チェーンに影響を与えることになると述べた。

木曜日(12日),ボーイングは,最高経営責任者のデニス・ミューレンバーグがFAAの管理者であるスティーブ・ディクソンに会った後,今月の737Max運航停止解除の承認獲得という目標をあきらめた。

ディクソンは水曜日に,2020年までに飛行機を飛ばすことはできないと述べ,ワシントン州レントンでの737の製造問題に対する調査が進行中であることを明らかにした。
ディクソンは,Maxが運航サービスに復帰する前に完了しなければならないマイルストーンがほぼ1ダースあると言った。
承認は少なくとも2月までに行われる可能性は低く,3月まで延期される可能性がある,と米当局者は 先週 ロイターに語った。

ディクソンは,FAAから議員に送られたメールによると,「ボーイングは FAA 審査のために正確なデータをタイムリーに提出することに注力すべき。」とミューレンバーグに語った。
彼は、FAAの認証要件が,運航再開する前に100%完了している必要があることを明らかにした。

ボーイングは先月,FAA12月に737 Maxの引き渡しを再開できると予想していたと述べた。

FAAは先週,議会スタッフにメールを送り,ディクソンは「ボーイングは現実的ではないサービス復帰スケジュールを追求し続けていることを懸念しており,さらに懸念するのは,管理者は,ボーイング社の公式声明のいくつかが,FAAに,より速い措置をとることを強いるような内容になっていたという認識を直接述べたい。」

(転載了)
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FAA が何を問題にし,審査しようとしているのか 説明されていません。

当初,原因は,フラップ引き込み(stalls in flaps-retracted),低速(low-speed),機首上げ時の失速(nose-up flight)を防ぐため,危険な状態が発生したとき,対気速度(airspeed),高度(altitude)および迎角(AOA:angle of attack)のセンサー・データを使用して,計算を行い,航空機の機首を下げるよう調整するように開発されたManeuvering Characteristics Augmentation System (MCAS)  「操縦特性向上システム」にあると言われていました。

しかし,報道には MCAS に対する記述はありません。

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