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2019年12月27日 (金)

‘Global Power City Index 2019’ で世界48都市を比べるとー

01-cover 11月19日,森記念財団都市戦略研究所が,世界48都市を対象とした個人・資本・企業を誘致する競争力を評価し,「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index : GPCI,2019))」を発表しました。

その報告書を以下,抜粋して示します。

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世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index : GPCI )は,国際的な都市間競争において,人や企業を惹きつける “磁力” は,その都市が有する総合的な力によって生み出されるという考えに基づき作成されたものであり,世界の主要都市の「総合力」を経済,研究・開発,文化・交流,居住,環境,交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしています。

2008年から毎年発表している本ランキングは,都市研究に関する世界的権威であった故・ピーターホール卿を最高顧問として招き,この分野における国際的な第一人者によって構成される実行委員会の監修の下,作業委員会が具体的な分析を行っている。ランキングの作成過程および結果の妥当性については,ピア・レビューアーによる評価・検証を受けている。

GPCIは、順位そのものだけでなく,ランキングの構成要素を分析することで,変わりつつある世界の中で,各都市がどのような強みや弱み,課題を有しているのかを詳細に把握することができる。本年の結果に加えて,過去12年間のデータの蓄積が,今後さらに多くの人々によって都市政策や企業戦略の立案に役立てられることを期待したい。 

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GPCIでは,6分野において主要な要素を表す指標グループを26設定し,さらにそれらを構成する指標を70選定した。各指標をスコア化し 平均したものを指標グループのスコアとし,さらにそれらを合算して分野別ランキングを作成した。総合ランキングはそれらを合計して 2,600点満点で作成した。

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トップ10の順位は昨年から変化がなかった。トップ3 については,ロンドン,ニューヨーク,東京と比べて,パリのスコアの下落幅が小さく,東京とパリとのスコア差が再び縮まった。パリは2015年の同時多発テロ以降,スコアが下落傾向にあったが,2017年の2024パリ五輪決定以降,上向きつつある。

ロンドンは2012年以降8年連続で首位を維持し,独走状態を続けているが,今年はその勢いに陰りが見られた。ニューヨーク,東京,パリもそれぞれの理由でスコアを落としたが,なかでも東京の下落幅は大きく,ニューヨークとのスコア差が広がり,パリとの差が縮まった。

この一年の世界情勢を振り返ると,米中貿易摩擦の長期化や,混迷が続く英国の欧州連合離脱問題,香港市民の抗議活動など,世界および地域経済に対して影響力の大きな出来事が数多くあった。GPCI 2019ではそれらの情勢を反映するかのように,北京と上海の「GDP成長率」が停滞,ロンドンの「世界トップ500企業」数に下落が見られた。香港については,GPCI 2020以降に影響が出ることが予想される。また,環境に関する世界的な動きとして,6月に大阪で開催されたG20サミットにて,プラスチックごみによる新たな海洋汚染を 2050年までにゼロにする目標が採択された。地球環境問題に対する意識がますます高まりつつあるなか,GPCI 2019では,北欧都市や豪州都市が環境において高い評価を得ている。

新たに追加された4 都市の中では,メルボルンが11位と最も高く,ヘルシンキ(28位),ダブリン(33位),テルアビブ(38 位)と続いた。メルボルンとヘルシンキは環境分野の評価が高く,メルボルンはそれに加えて居住分野でも高い評価を得た。

一方でダブリンとテルアビブは「GDP成長率」が高く,特にダブリンは経済分野を強みとする特化型都市であることがわかった。

【東京】

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トップ2都市と同様,東京も昨年と比べて総合スコアを落とす結果となったが3 位は維持した。4 位のパリもスコアを落としているが,東京と比べてスコアの下落幅が小さいため,東京とパリとの間のスコア差が再び縮まった。東京は総合力が非常に高い都市ではあるものの,圧倒的に強い分野はなく,逆に 極端に弱い分野もないことから,バランス型の都市としての様相がますます強まりつつある。 

因みに対象都市の選定基準はー

  1. 既存の有力な都市比較ランキングで上位20位に入っている都市
  2. 有力な国際競争力ランキングにおいて競争力上位20位に入っている国の主要都市
  3. 本ランキングを作成する実行委員会から対象都市として取り上げることが適切として判断された都市

ただし、上記の基準を満たすものの、データの入手が困難であることから対象都市に含まれていない都市もある。

対象になった 48都市中,日本は 東京,大阪,福岡の3都市で 東京が3位,大坂が29位,福岡が42位である。

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