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2019年12月24日 (火)

米国は同盟か,脅威か,そして 中国は?

Pew Research Center’,‘FACTANKDec.5, 2019付けで “U.S. is seen as a top ally in many countries – but others view it as a threat” (米国は多くの国から最高の同盟国と見なされているが,脅威と見做す国もある)の見出しの報告がありました。

 

下記 拙訳・転載します。

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ピューリサーチセンターの新しい調査によると,米国は最も信頼できる国として世界中の多くの国で際立っている。

自由回答形式の質問が行われた17ヶ国の約半数の多数派は,今後 最も信頼できる同盟国として米国を挙げた。

 

同時に,一部の国ではかなりの割合の人々がワシントンを最大の脅威として認識している。

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イスラエルは,調査対象国の中で もっとも信頼できるパートナーとして米国を挙げている82%)。 実際,他の国を信頼できる同盟国として挙げているイスラエル人は2%以下しかない。

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中国近隣の,韓国(71%),フィリピン(64%),日本(63%)を含む多くの国々は,アメリカを最も信頼できる同盟国として挙げている。

 

オーストラリアやカナダ(韓国のように,条約によってアメリカの同盟国である国)の人々も,その見解を保持している国は他の国よりも米国を最高の同盟国とする傾向がある。

カナダでは,2007年に,トップの同盟国を訊かれたときの54%から46% になり,これは8パーセントポイントの低下を反映している。

 

同時に,これらの同盟国の少数派ではあるが,米国が今後の最大の脅威である - カナダ人の20%,韓国人の13%,オーストラリア人の12%を含んで -と述べている。

 

調査対象のラテンアメリカおよびサハラ以南のアフリカ諸国における米国の役割については,さらに多くのあいまいさ(ambiguity)がある。

 

米国はこれらの国のそれぞれで最大のシェアを占める同盟国と見なされる傾向があるが,そう言うのは約3分の1以下である(一部には,これらの国の多くで相当数が無回答のため)。

 

そして,ナイジェリア,ケニア,南アフリカのような国では,米国と同じくらいに最も信頼できる同盟国として同じくらいの人が中国の名前を挙げている。

 

ケニアでは,2007年以降,米国を同盟国と述べた人が28%減少した(63から 35%に減少)。 レバノン,チュニジア,トルコのみ,他の国よりも最も頼りになる同盟国としての米国の名前は挙げることはない。 

一部の国には,ある割合で ワシントンを最大の脅威として認識している,米国を最大の同盟国である国でさえも。

 

メキシコでは,56% が米国を自国にとって最大の脅威としているが,27%は米国を最も頼りになる同盟国として挙げている(同時に,5%が 両方と言っている)。

最近の Pew Research Centerの調査では,メキシコ人は米国のドナルド・トランプ大統領をほとんど信頼しておらず,提案された国境の壁に広く反対していることがわかった。

 

米国を脅威として挙げている人の割合が最も多い他の国には,トルコ(46%),アルゼンチン(40%),ブラジル(18%),ナイジェリア(14%),チュニジア(12%)が含まれる。

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中国

 

ほとんどの国の大多数の人々は,世界の舞台での中国の影響力が著しく成長していることを認めており,ほとんどの人が中国を米国と同様に世界の経済大国と見なしている

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しかし,調査対象の国で,中国が自国の最大の同盟国であると考えている国は3分の1以上ない。 調査対象の米国以外の17ヶ国では,中央値 6%のみが中国を最も信頼できるパートナーとして挙げているが,米国の名前を挙げているのは 27% ある。

 

中国は特に地域の隣接する国の人々の間で危険として際立って見做されている。フィリピン人の 62%,日本人の 50%,オーストラリア人の 40%,韓国人の 32%,インドネシア人の2 1%が最も脅威として挙げている国である。

 

韓国とインドネシアでは,2014年の最後の質問以来,中国からの脅威の認識もそれぞれ15ポイントと11ポイント増加している。

 

同じ期間に,日本で認識されている脅威は18パーセントポイント低下している。

 

また,中国は,米国(24%)とカナダ(32%)の両方で最大の脅威として名指しされており,2007年以降,両国で大幅に増加している(それぞれ12ポイントと20ポイント)。
これらの脅威の増加には,両国での過去最高の否定的な数字と米国との貿易関連の緊張が伴う。

 

ロシア

 

最近の調査では,10年前よりも今日の国際情勢で重要な役割を果たしていると人々が見ているにもかかわらず,ロシアのグローバルイメージは低いことがわかった。

しかし,インド(15%)とトルコ(9%)以外は,調査したどの国でも,ロシアを最も頼りになる同盟国として4% を超えていない。

アメリカ人の約4分の1の国が直面している最大の脅威としてロシアを引用しながら,いくつかの他の国は,同等の条件でモスクワの役割を認めている。

たとえば,カナダでは,10%がロシアを自国の最大の脅威として挙げているが,米国の名を挙げているのは 20%弱,または中国を挙げているのは 32%未満である。

北朝鮮

2018年,多くの国は,北朝鮮の核計画を自国に対する主要な脅威と見なしていたが,2019年に調査した国の中で,北朝鮮を最大の脅威として挙げた国はない。

日本では,北朝鮮から感じられる脅威(20%)は,中国への脅威(50%)に比べて小さい。

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米国では,北朝鮮はロシア(24%)と中国(24%)に次いで3番目に脅威として名指しされている国である。
北朝鮮が頻繁実施するミサイル実験の飛行経路内にある韓国でさえ,北朝鮮は中国(32%)と日本(23%)の両国に次いで3番目(21%)に脅威として評価されているにすぎない。

 

北朝鮮は,韓国を除く調査対象国では1%を超えて上位同盟国に指名されていない。韓国では 4%が 隣国である北朝鮮を指名している。

 

パキスタン,イラン,ソマリア

 

中国と米国は調査対象国のほとんどで最大の脅威とみなされているが,特定の国民にとっては 特に懸念される地域的な脅威がいくつかある。

たとえば,インド人の60%がパキスタンを自国を最も脅かす国として挙げている。これは2014年の 45%から上昇している。
カシミール(両国間の紛争地域)の関係は、近年悪化しているという認識が高まっている。

イスラエル人は,イランを自国が直面する最大の脅威とする傾向が最も強く(58%),調査した他の国でこれと同じことを言う国はほとんどない(レバノンの10%とアメリカ人の6% がイランを挙げているのみ)。

 

イラン以外では,イスラエルの人口の5%以上がシリア(7%)を挙げている。

 

対照的に,イスラエルはレバノンの最大の脅威(49%)としてランク付けされており,調査対象となった他の多数のイスラム教徒の国で最も大きな脅威の1つとしている:トルコ(10%),チュニジア(5%),インドネシア(3%)。

 

ケニア人は,隣国のソマリア(26%)を自国が直面する最大の脅威として挙げている。

 

(転載了)
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北朝鮮を脅威と捉えない国が多いようです。
中国に比べれば 何をしようが 採るに足らない国と思われているのでしょうか。

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