ドイツ人は 世界平和に脅威を与えている一番の指導者としてトランプ大統領を挙げた。
‘Newsweek.com’の Dec.26,2019付けで “Donald Trump Is 'Greatest Threat to World Peace,' Ahead of Putin and Kim Jong Un, Germans Say in New Poll” (ドイツでの世論調査で,世界平和をもっとも脅かすのは,プーチン,金正恩を抑えてドナルド・トランプが一位)の見出し記事がありました。
以下,拙訳し転載します。
*********************************
YouGovの最近の調査によると,ドイツ人は ドナルドトランプ大統領が,他のトップリーダーよりも世界平和への大きな脅威であると感じている。
ドイツの通信社DPAが委託した世論調査で,ドイツ人の41%がトランプが世界的に重要な5人の指導者の中で最も危険であると感じていることがわかった。他の4人は ロシアのウラジミール・プーチン,北朝鮮の独裁者(dictator)金正恩,イランの最高指導者 アリー・ハーメネイー,中国の習近平国家主席。
対照的に,ドイツ人から 2番目に危険と評価された世界のリーダーは,回答者の17% が選んだ金だった。プーチンとハーメネイーは,回答者の 8% が選び,習は7% からしか選ばれなかった。 YouGovは,12月16日から18日の間にドイツ 2,024人を調査した。
YouGovの同じ調査によると,2018年も,ドイツ人は他の世界のリーダーとの関係でトランプについて同様の意見を持っていた。
ドイツは,他の多くのヨーロッパ諸国と同様に,2019年に極右のポピュリズムが急増し、国内の政治的優先事項が再編さた。
英国が欧州連合からの離脱を求める動きに乗り出した後,反EU懐疑派(anti-Euroskeptics)はドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領を,28(すぐに27になる予定)国のほつれた連合(fraying coalition)をまとめる2本の柱として見ている。
カンター(Kantar)社による別の調査では,ドイツ人の自分のリーダーへの信頼が揺らいでいることがわかった。 ドイツ人は,メルケルよりもマクロンを信頼していると言っている。
メルケルは2018年に,首相としての再選を求めないことを発表した。これは,一部には,難民や移民の危機など,山積する国内問題の結果である。
この問題やその他の国内的な問題にもかかわらず,ドイツの国民は,米国大統領がYouGovの世論調査で世界平和への最大の障害であると特定した。
ドイツ人の間でのトランプへの懐疑主義は,ドイツ人に対する米国の態度とその逆の広範なミスマッチの結果かもしれない。
ピューリサーチセンターは,2018年,米国人の約3分の2がドイツとの関係が良好であると考えていたが,ドイツ人は42%だけがそう考えていると評価した。
さらに,ピューは「米国に対するドイツの態度はトランプ時代に急激に否定的になった」と報告した。
2016年のトランプ大統領の選出後,ドイツ人の米国に対する好意的な見方と米国大統領に対する信頼は急落した。
世論調査によると,トランプに焦点を当てる理由の1つは,ドイツが米国をいかに重要視しているのかによるのかもしれない。
ピューは,ドイツ人の40%以上が,米国が世界情勢におけるドイツの1番または2番目に重要なパートナーであると言っていることを報告した。
ドイツ人の中で米国を抜いた唯一の国はフランスである。
戦略的重要性と信頼の低下の組み合わせは,ドイツ人が米国の大統領を特に,他の世界の指導者を抑えて,非常に強く認識している理由の説明に役立つ。
NATOをめぐる紛争と輸入関税も,近年の両国間のより論争的な(contentious)関係に影響している。
11月,マクロンは,トランプの批判の後,大西洋横断軍事同盟の実行可能性について予想外に率直な(candit)意見を表明し,最近の傾向をNATOの「脳死」(brain death)と呼んだ。
ホワイトハウスはコメントの要請に応えなかった。
(転載了)
**********************************
ドイツ人が,金の2倍以上,プーチンの5倍,習の6倍 トランプ大統領を世界平和を脅かす人物と見做していることを,本人はさておいて,米国人が認識してほしいものです。
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- 「日本 被団協」へのノーベル平和賞授与,告知のプレス・リリース(2024.10.13)
- 日本「被団協」ノーベル平和賞受賞,例えば BBCの速報では-(2024.10.12)
コメント