日本製鉄,広島・呉の高炉休止
1月30日付け 日経電子版に 「日本製鉄,広島・呉の高炉休止 国内生産能力1割減 【イブニングスクープ】」の見出し記事がありました。
ここ呉市には かつての海軍工廠の跡地に,日本製鉄の子会社「日鉄日新製鋼」が運営する「呉製鉄所」があり,自動車の高機能鋼板となる鋼材などを製造しています。
報道によれば 「日鉄は2月7日にも呉製鉄所の高炉休止を発表する。数年以内に実施する。同製鉄所の粗鋼生産量は19年3月期で273万トン。生産能力は日鉄グループ全体の7%に相当する量だ。呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが,2基とも休止する方針に転換した。」とあり,さらに 「日鉄は呉を閉鎖する場合、1000人程度いる従業員の配置転換などを検討するもよう。協力会社を含めた3000人以上の雇用に影響する可能性がある。高炉のある製鉄所を全面閉鎖すれば日鉄グループにとって創業以来、初めてとみられる。」
2月7日 発表予定が 1週間前に漏れました。
かつては 日新製鋼の隣に, 船舶用プロペラを製造していた「神戸製鋼」がありましたが,撤退しました。
協力会社を含め 3,000人ならは 家族を含めると1万人弱と思われ,その全てが呉市に住んでいるわけではないだろうし,全面閉鎖して全ての人が呉を去るとは限らないものの,税収の落ち込みは無視できないものと思われます。
因みに,昨年末,次の報道がありました。
「呉市の2009年3月時点の高齢化率が,全国の15万人以上の都市のうちで最も高い28.2%に達したことが,呉市の独自の集計で分かった。都市型高齢化社会への移行が早いことを意味し,他市に先駆けた対策が急務となっている。
呉市福祉保健部が,国が公表している住民基本台帳のデータを活用し,15万人以上の全国181都市(東京都内の区を含む)の高齢化率を独自にランキングした。
呉市は人口約24万人のうち約6万9千人が65歳以上,高齢化率28.2%は,2位の下関市の27.6%を0.6ポイント上回った。22.2%の全国平均に比べ6ポイント高い。」
(但し,都道府県単位では 秋田県が36.4%で1位,広島県は 29.0% です。)
更に 高齢化率 1位の座を確かなものにしそうです。
市政の,無駄を排除する能力が問われます。私は もう歳なので 市長に立候補するつもりはありませんが,気になります。
参考に 日本製鉄の高炉数を下表に示します。
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