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2020年2月21日 (金)

言葉は伝染する。

かつては ほとんど聞くことがなくて,最近よく聞く耳障りな言葉に,たとえば 「関係性」,「距離感」,「ほぼほぼ」などがあります。
少し前まで,こんなに聞く言葉ではありませんでした。

使われている場面で 「関係性」は「関係」にすぎず,「距離感」は 「距離」でよく,「ほぼほぼ」は繰り返す必要がないことが多い気がします。賢く聞こえるから?

誰かが使い始めて あっという間に全国的に広まって使われ,アナウンサーまでが 「関係」でいいところを 「関係性」と言うことがあります。
(これは 原稿にそう書かれている?)
A と B の関係性は不明」はなく,正しくは 「A と Bの関係は不明」です。
彼女とは いい関係性を保ちたい」ではなく,「彼女とは いい関係を保ちたい」でいいでしょう。
関係性」は その使用者の意識・無意識に拘らず,如何わしさを感じます。

言葉ではありませんが,かつて 疑問文でもないのに 「語尾上げ」の話し方が流行して 老若男女 遣い放題で,気分が悪い日々を過ごした時代がありました。
面白いのは 海外に長く住んでいる日本人まで 「語尾上げ」で話しているのを聞いて唖然としたことがありました。
海を越えて伝染していました。
が,最近は あまり耳にしなくなりました。 

言葉は 年齢,教養(?),学歴,性別に拘らず伝染するようです。

感染しない人は どのような人間でしょうか?
私は ほぼ,感染しない人間と思っています。

【追記】
経験値」と言う言葉も よく聞くようになりました。(これは 何かのゲームの影響? 正しくは 経済・統計用語)
「値」と言いながら 述語は 「ある」,「あがる」くらいの定性的表現のみで 定量的「値」がいくらで,単位は何なのか,聞いたことがありません。

【追記2】
その後 考えていて 「関連性」と「関連」を考えると 無意識に「関連性」を使うことがあるようで,「関連性」と「関連」の「関係」は 「関係性」と「関係」の「関係」と同じで,「関係性」もありかなと思わないこともありません。
しかし,興味深いのは 「関連性」は辞書にありますが,「関係性」を載せてない辞書(例えば「広辞苑」,「精選版 日本国語大辞典」,「大辞林」,「デジタル大辞泉」,「明鏡国語辞典」など)が多いということです。やはり 「関係性」は特殊です。

【追記3】
言葉ではありませんが,TVで見る何人かの食事シーンで一人は必ずやっている「手皿」。
これは上品と思われているのか,いつ,誰が始めたか不明ですが 相当な感染力でピーク状態が何年(この10年?20年?)も続いています。
不思議な作法です。

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