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2020年2月 6日 (木)

広島 『旧陸軍被服支廠』建物をどうするか?

朝日新聞デジタル 2月3日付けで 「広島最大級の被爆建物 『被服支廠』の解体,県が先送りへ」の見出しで 次の記事がありました。

広島市に残る最大級の被爆当時の建物 『旧陸軍被服支廠』について,一部解体の計画を示している広島県は,解体の着手を先送りする方針を決めた。2020年度当初予算案に関連費用を計上する予定だったが,全棟保存を求める市民の要望が相次ぎ,県議会からも 『時期尚早』との声が上がったためという。ただ一部解体の計画は変えず,引き続き議会などと協議する。
  県は被服支廠全4棟のうち県が所有する3棟中2棟を20年度から解体し,残る1棟の外観を改修して保存する計画を県議会に示した。だがその後 県が意見を募ったところ,2444件のうち約6割が解体計画に反対だった。県議会の中本隆志議長は1月31日,『今の段階で決めるのは時期尚早』 と湯崎英彦知事に申し入れていた。
  被服支廠は爆心地から約2・7キロ南東にある。1913年築で、震度6程度の地震で崩壊する危険があるとされている。

Photo_20200204190201

Photoa
Photob

上の写真で縦に並んでいる3棟を県が所有し,横にある1棟は国が所有しています。
中の写真は 1棟の全景です。その巨大さが分ります。
下の写真の鉄の窓扉は 原爆の爆風で曲がっているものがあります。
原爆ドーム,JR広島駅との位置関係は下図です。

Map_20200204203301
多くの団体が3棟全ての保存を要求しているようです。
「2棟を解体,1棟を保存」の県の計画にに賛成する方々の積極的運動はありません。

県が意見を募ったときの 解体反対 6割の,残り 賛成の方々はどのような考えだったのでしょう。
察するに,多くは 残す意義と 残す時の「補強費用」,「維持費用」のバランスから 泣く泣く解体賛成を選んだのでは?
解体反対の方々は 残すときの必要費用(維持費を含めて)をどのように捻出すればよいと考えているのか,県が税金でやればいいと考えているのかー 聞いたことがありません。
広島県民の私としては 軽々に「解体反対」で保存すべきだと言うことはできません。

「横浜赤レンガ倉庫」のように商業施設として残したら,という提案をする方々もいるようですが,「横浜赤レンガ倉庫」のように年間 600万人を集める場所的優位性はないし,3棟全ては 荷が重すぎるでしょう。

建物としては確かに立派ですが,「被爆建物であり,歴史的価値があるからー」という理由で 3棟全て残すのは,そうすることの経済的負担との兼ね合いと共に,じっくり考える必要があります。
「1棟のみを残す」案でも 無駄な支出という考えもあるに違いありません。

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