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2020年3月 5日 (木)

Baracuta の “G9” あるいは “Harrigton Jacket” に関するいろいろー 。

英国には 長期間デザイン変更なしに作られているブランド製品が多く,私が持っているものでも ‘Clarks’ の “Desert Boot”,おそらく 1949年発売なので 70年,‘Gloverall’ の Duffle CoatMonty”,第二次世界大戦中の海軍制式コートを経て,民間用として同じデザインで売り出して おそらく 60年以上,そして  ‘Baracuta’ の “G9” あるいは “Harrington Jacket”,80年(?),全て 私が愛用している逸品です。

ここでは ‘Gentleman’s Gazzete’ のサイトに掲載されていた “The Harrington Jacket Guide” のタイトル記事を拙訳・転載します。
Harrington Jacket” の,知っていても 実生活に何の役にも立たない歴史などが記されています。

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過去,オーバーコート,カーディガン,そして最近ではブレザーを特集した。
ハリントン・ジャケットと比較すると,これらはカーディガンを除いて すべて よりフォーマルだが,セミフォーマルとカジュアル間のギャップに ハリントン・ジャケットはぴったり収まる。

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ハリントン・ジャケットは スティーブ・マックイーン,フランク・シナトラ,ジェームス・ディーン,ダニエル・クレイグなど,多くのスタイリッシュな男性のスタイルとして好まれており,これにもう少し焦点を合わせたいと考えている。

現在,北半球のほとんどの場所で着るには寒すぎるとしても,すぐにハリントン・ジャケットを着ることができ,今が議論するのに最適な時季である。

Characteristics of the Harrington Jacket
ハリントン・ジャケットの特徴

この衣服(garment)の歴史を掘り下げる(develve into)前に,まず,今日 知っているハリントン・ジャケットの特徴を定義しよう。

  • A waist length jacket.
    ウェスト丈のジャケット。
  • Made of either cotton , wool or leather ( also available in synthetics )
    コットン,ウール,レザーのいずれかで作られている(合成繊維もあり)
  • Usually a single color on the outside.
    通常,表面は単色
  • Fits snugly around the waist with an expandable elastics along the bottom hem and cuffs.
    ウエスト周りにぴったりとフィットし,裾と袖口に沿って伸縮可能な素材が付いている。
  • Has a full front zip that runs all the way up to the neck.
    首まで動くフロント・ジップを備えている。
  • Has two buttoned flap pockets on either side in the lower fronts which are cut at an angle of 45 degrees.
    45
    度の角度でカットされた前面下部の両側にボタン付きフラップポケットが2つある。
  • Straight collar much like a mandarin collar that fastens with two buttons.
    2
    つのボタンで留める中国服の襟によく似たストレートカラー。
  • A back yoke that is designed to allow the rain to run away from the jacket and the wearer. This unique design feature was inspired by the umbrella.
    ジャケットと着用者から雨を避けるように設計されたバック・ヨーク。このユニークなデザイン機能は,傘に触発されている。
  • A tartan interior lining.
    タータンの裏地

History
歴史

ほとんどの情報筋によれば,ハリントン・ジャケットは,1937年にマンチェスターのBaracutaの創設者であるジョンとアイザック・ミラー兄弟によってイギリスで最初にデザインされたと言われている。
同時に,イギリスの会社グレンフェル(Grenfell)は,1930年代初頭に非常に似たスタイルのジャケットを作ったと主張している。

残念ながら、1964年に,俳優のライアン・オニールが Baracuta G9 を着用し,テレビ・シリーズ 「ペイトンプレイス物語」(Peyton Place)でロドニー・ハリントン役を演じるまで 「ハリントン・ジャケット」(Harrington Jacket)という名前は広まらなかった。この名前は,アイビー・リーグ・ルックをロンドンに持ち込んだことで有名な紳士服店のジョン・サイモンズによって一般的になった。
彼らは今でもこのジャケットの在庫がある。それによれば,日付付きの衣服のアーカイブ写真が明らかにされない限り,実際に誰が最初にそれを発明したかを証明することは不可能のようである。

Baracuta G9

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バラクータは,独自の製品を作る前,当初はバーバリーとアクアスキュータムのために防雨アウターを作り始めた。
彼らがレインウェアで名前を挙げたという事実と,ミラー兄弟が熟練したゴルファーを目指しているという事実は,ハリントン・ジャケットのデザインに大きな役割を果たした。
したがって,外観を損なうことなく着用者が雨を避けられるように設計されているため,当初ゴルファーの間で非常に人気があったことは驚くことではなかった。

角度の付いたフラップ・ポケットはゴルフボールを入れておくのに理想的で,伸縮性のあるウエストと手首で腕を自由に振ることができた。また,デザインには換気の機能があり,一般的なスポーツに適していた。
実際,名称の “G” はゴルフを表し,日本人はゴルフコースで着用されていたため,「スイング・ジャケット」(管理者注:原文通り。正確には スイング・トップ by VAN)と名付けた。

当時のゴルフは裕福で上流階級のスポーツだったため,ハリントン・ジャケットはスポーツとの関係から恩恵を受け,向上心と上昇活動(aspiration and upward mobility)の対象と見なされるようになった。
これは,1938年にフレイザー一族(the Fraser Clan)の長である第24代 ラヴァート卿(Lord Lovat)が,ジョン・ミラーにフレイザー・タータンを裏地に使用する許可を与えたという事実によって補強された。

The Harrington jacket was at that time called the G9.
ハリントン・ジャケットは当時,G9と呼ばれていた。

1950年代に,バラクータは米国への製品の輸出を開始し,G9 はアイビーリーグの大学の学生のワードローブに取り入れられ,すぐにプレッピー・ルックの定番となった。
それは,完全なプレップであって,依然 インフォーマルではなく スポーティーだった。
G9は,1954年に映画「闇に響く声」(King Creole)で G9 を着用した,誰でもないエルビス・プレスリーによって広く観客に紹介された。

米国では,1968年の映画「華麗なる賭け」(The Thomas Crown Affair)で スティーブ・マックイーンが G9を着て,さらに人気を博した。
彼は Life誌の表紙に登場し,かくして 彼のレガシーは G9と密接に関係することになった。

ハリントン・ジャケットは,フランク・シナトラ,グレゴリー・ペック,ジェームス・ディーンなど,多くの著名人に着られた: ジェームス・ディーンは映画「理由なき反抗」(Rebel Without a Cause)でそれを着ていた。

英国に戻って,ハリントンは1960年代の「モッズ流行」(the mod movement)に好まれたため,この象徴的な時代の英国ルックの一部になった。
人気が衰えることはなかったが,70年代,80年代,90年代に,スクーター・ボーイズ(Scooter boys),パンク(Punk),スカ(Ska)などのサブカルチャー に取り入れられることによって,リバイバルとなった。
実際,ブリット・ポップ・シーン(the brit-pop scene)の多くの歌手やバンドが ハリントン・ジャケットを支持した。

その歴史、遺産ブランドの空白(lack of heritage brand),スタイリッシュでありながら実用的な(utilitarian)デザイン,カウンター・カルチャーとの関連により,さまざまな社会的および社会経済的(socio-economic)グループに人気があり続けている。

このような多様な背景を持つバラクータは,パンク版や G970周年を祝うために “Project 137” と呼ばれる137枚のジャケットで構成される記念版(anniversary edition)など,いくつかの限定版を製作してきた。 この時 バラクータは,エルヴィス・プレスリー,スティーブ・マックイーン,フランク・シナトラによる引用文とともに,シリアル番号を印刷したG9G10G4 3つの特別なジャケットをリリースした。

(転載了)
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かつて,上述にある “Project 137” のG9 を注文したことがありますが,入手できなかった経験があります。

2011年の夏に,Baracuta からのキャンペーンメイル “PROJECT 137 Collection” が到来し,「£250 が £150 にディスカウント」に誘われて,ほぼ折り返しで  G9 を注文しました。
PROJECT 137’ は 「創業(?)の1937年にひっかけて 137 と名付け,各Type と色毎に 137着の 限定販売」 という Project だったようです。

Project-137a
Project-137

対象だった Type G9, G4,G10 の三種類に共通する仕様は -

 ・British Millerain Wax Fabric 
  (ミラレイン社の オイル・クロス)
 ・Fully lined with The Original Fraser Tartan
 
(オリジナル(?)フレーザー・タータンの総裏)
 ・Tonal Cord Collar (?)
 ・Leather Elbow Patches 
  
(革のエルボーパッチ)

でした。

G9 を発注後,折り返し受信したOrder Confirmation Mailでは 送料込みの値段は £150 から VAX:£25 を引き,DHL代:£30 をプラスして 計 £155 で,当時の為替で 2万円程度でした。
ところが,その後,発送したとの連絡がありません。
確認のMail を何回か入れましたが,何故か ‘Fatal Error’ やら ‘Mailbox size limit exceeded’ ではねられました。
そのうち,クレジットカード会社のサイトで確認すると,発注した日付で 代金請求され,2週間後に 同額がマイナスで請求されて,±0。
発注がキャンセルされたようでした。

この時,Baracuta のサイトを見ると 注文した製品は ‘out of stock’ になっていました。
察するに,私からの発注と在庫切れが ほぼ同時で,注文確認 Mail は自動発信されたようですが,品物がなくて 発送できなかったようです。
自動にせよ 一度 オーダーを受けたからには 何らかの謝罪連絡があって然るべきでしょうが,ありませんでした。

世界 限定 137着,シリアル・ナンバー入りの オイル・クロス G9 を入手し損ねました。

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