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2020年3月31日 (火)

世界中の人々が 民主主義をどのように見ているかを示す8つの図表

Pew Research Center’,‘FACTANK’  Feb.27, 2020付けで “How people around the world see democracy in 8 charts” (世界中の人々が 民主主義をどのように見ているかを示す8つの図表)の報告がありました。

下記 拙訳・転載します。

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新しいピュー・リサーチ・センターの調査によると,世界中の人々は自国の民主主義に広く不満を抱いており,選出された政治家が選挙民の考えを気にしていない(don’t care)と考えている。世界の意見は,国家がすべての利益のために運営されているかどうかという問題についてさらに分かれているが,人々は一般的に,投票が,政府が自国の物事を運営する方法について発言することに繋がることに同意している。

以下は、新しい調査結果に基づいて,世界中の人々が自国の民主主義の状態をどのように見ているかを示す8つの図表である :

1. 世界的に,人々は民主主義の働きに満足しているよりも不満を感じている。調査対象となった34ヶ国では,満足度が44% であるのに対し,中央値52% は民主主義に不満を抱いている。選出された政治家が,国民がどう思うかを気にしていることに同意するのは 32%だけであり,およそ2倍(64%)が同意してない。国がすべての人々の利益のために運営されているかどうかについては 世論は分かれている(49% が賛成、50% が反対)。ただし,中央値67%は,投票が政府の運営方法について意見を述べることになることに同意しているため,多くは依然として投票プロセスを信頼し,評価している。

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2. 不満は,いくつかの最も確立された民主主義国においてさえ明らかである。英国(69%),米国(59%),フランス(58%) および日本(53%)で,調査された人々の半数以上は,自国での民主主義の仕組みに不満を表明している。ギリシャでは,74%が不満であり,調査したすべての国の中で最も高い割合を占めている。アジア太平洋諸国の人々は最も満足している。この地域の中央値 58%は,自国で民主主義の機能の仕方について満足を表している。

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3. 民主主義への不満は,選出された政治家に対して懐疑的な見方をしている人々の間でより高い。調査対象のほとんどの国では,選挙で選ばれた政治家が普通の人々の意見に関心がないと思う人は,自国での民主主義の仕組みに不満を抱く可能性が高くなる。これはレバノンで特に明らかで,レバノンでは,選挙で選ばれた政治家が気にかけていると思う人の43%と比較して,選挙で選ばれた政治家が 国民の考えを気にかけないと思っている人の77% が民主主義に不満を抱いている。

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4. 西ヨーロッパよりも東ヨーロッパの方が,国家がすべての利益のために運営されていることに同意する可能性が高い。調査対象の東ヨーロッパ4ヶ国(スロバキア(88%),チェコ共和国(79%),ハンガリー(74%),ポーランド(56%)の大多数は,国家はすべての利益のために運営されていると考えている。この見解は,スウェーデン(73%)とオランダ(70%)の2つの西ヨーロッパ国の大多数で共有されている。

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5. 公正な司法と男女平等は,世界で最も民主主義の優先事項と見なされている。調査対象となったすべての国の多数派は,公正な司法が非常に重要であり,ナイジェリアとチュニジアを除くすべての国の半分以上の人々が男女平等についても同様と言っている。宗教の自由はより二極化されている。11ヶ国で1番目または2番目に高い評価優先度だが,他の7つの国では最も低く,ほとんどが東アジアとヨーロッパである。人権団体と野党が自由に活動する能力は最低評価の原則であり,世界の中央値はそれぞれ55% 54%であり,これらの優先順位は非常に重要であると考えている。

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6. 報道の自由の認識されている重要性は,世界中でかなり異なる。自由なメディアへの支持は,ギリシャ,スウェーデン,米国,アルゼンチンで最も高い。しかし,一部の国では,国の政府または州の検閲なしにメディアを運営することが非常に重要であると言う人は半数未満である。ロシアではこれをわずか38%,レバノンでは28%がこの見解を保持しているのみである。

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7. 宗教の自由は世界中で同様のレベルでは優先されない。調査対象の34ヶ国で,中央値 68%が自国で宗教の自由が重要であると回答しているが,国によって大きな違いがある。日本は宗教の自由が非常に重要であると考える人は最も少なく(18%, もっとも多いのは,ナイジェリアと米国である(それぞれ88%86%)。主にヒンズー教国家であるインドと,主にユダヤ教国家であるイスラエルでは,4分の3以上が,人々が自国で自由に宗教を実践できることが非常に重要であると言っている。調査対象となったほとんどのEU諸国では,約60% が自国で宗教の自由が非常に重要であると言っている。

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8. ヨーロッパの右派ポピュリスト党を支持する人々は,2つの例外を除き,宗教の自由に対する支持を表明していない。ほとんどの場合,右翼のポピュリスト政党を支持するヨーロッパ人は,これらの政党に対する好ましい見解を持たない人々よりも宗教の自由を支持しない。たとえば,スウェーデン民主党を支持する人の30%だけが,人々が自由に宗教を実践できることが非常に重要であると言っているが,スウェーデン民主党に対して不利な見方をしている人の62%は同じことを言っている。しかし,ポーランドとスペインの右派ポピュリスト党に好意的な意見を持っている人は,これらの政党に不利な意見を持っている人よりも宗教の自由を支持する可能性が高い。

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(転載了)
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日本の,「宗教の自由」を重要と考える人が18% という少なさが興味深い。敢えて 自由を唱える必要はない,ということでしょうか。
江戸時代までの「キリスト教禁止令」で迫害されたキリスト教が明治時代になって黙認され,公式に認められた1899年(明治32年)から約120年,4世代で その記憶がなくなったということでしょうか。

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