« 米国労働者の有給病気休暇(paid sick leave)の実態。 | トップページ | 「新型コロナ・ウィルス」に関して知りたいこと。 »

2020年3月22日 (日)

“BARACUTA G9 HARRINGTON JACKET” に その価値はあるのか?

Gentleman’s Gazette’ のサイトに “Harrington Jacket Baracuta G9 – Is It Worth It?” (ハリントン・ジャケット バラクータ G9- 価値があるか?)のタイトル記事がありました。

どのような内容なのか,拙訳・転載します。

*************************************

今日,我々はバラクータのハリントン・ジャケットG9が 買う価値があるかどうかについて議論する。

How The Harrington Jacket Came To Be
ハリントン・ジャケットはとのようにしてできたか

基本的には,起源は不明である。なぜなら,一方では,1937年にバラクータという会社を設立し,ハリントン・ジャケットを開発した主張するジョンとアイザック・ミラー兄弟がいて,他方,英国企業のグレンフェル(Grenfell)は,1931年にはハリントン・ジャケットを開発していたと主張している。残念ながら,記録が明確ではないため,誰が何を開発したかを証明することはできない。

001_20200307140801

とはいえ,バラクータはハリントン・ジャケットとの関連性が強く,モデル番号はG9である。 バラクータはレインウェアで名を上げ,ジョンとアイザック・ミラーは熱心なゴルファーであったため,ゴルフコースでよく使用されたことが,ジャケットのデザインと品質に貢献した。バラクータは,G4G10などのさまざまなジャケットを提供している。G9Gはゴルフの意味である。分かると思うが,ゴルフとハリントン・ジャケットには密接な関係がある。 たとえば,斜めのフラット・ポケットを見れば,ゴルフボールを入れておくのに理想的で,腰周りのリブにより自由にスイングできる。1930年代,ゴルフは 主に裕福な人々のスポーツだった。そのため,ゴルフコースで着用されていたバラクータ・ジャケットは,かなりのステータス・シンボルになった。

1950年代までに,アイビーリーグの学生はバラクータG9ジャケットをプレッピー・スタイルの一部に取り入れた。

1950年代および60年代には,ハリウッドのスターの何人かは バラクータG9を着用し,10年間の最も記憶に残る映画のいくつかでも着用した。たとえば,1955年,ジェームス・ディーンは「理由なき反抗」(Rebel without a cause)でそれを着た。 1958年,エルビス・プレスリーは「闇に響く声」(King Creole)でそれを着た。そして最後になるが,1968年,スティーブ・マックイーンは「華麗なる賭け」(the Thomas Crown Affair)でバラクータG9を着た。マックイーンはクールの王(the king of cool)としても知られており,ライフ誌の表紙にもそれを着ていた。そのため,バラクータはクールな成功者の代名詞となった。

スティーブ・マックイーンは映画で G9を着用しただけでなく,フランク・シナトラやグレゴリー・ペックと同様に,私生活(spare time)でも個人的に着用していた。それは実際,バラクータG9のクールなジャケットの地位を固めるのに役立った。

So how did they get the name, Harrington jacket?
どのようにハリントン・ジャケットという名前をつけられたのか?

実際,それは1964年までのことだった。これは,「ペイトン・プレイス物語」(Peyton Place)という名前の人気テレビシリーズがあって,主演のライアン・オニール(Ryan O’Neal)が演じた ロドニー・ハリントン(Rodney Harrington)が着ていたため,ハリントン・ジャケットという名前になった。

ジョン・シモンズ(John Simmons)という名前の有名な紳士服店があり,彼はその名前のハリントン・ジャケットを実際に販売していた。

50年代および60年代のG9の最初の人気の後,関心は少し衰えたが,少なくとも10年に一度は人気が復活する。それにもかかわらず,バラクータ G9 ハリントン・ジャケットは,カジュアルな世界で,最もタイムレスでスタイリッシュな象徴的なジャケットの1つとして残っている。

002_20200307140801

What Makes The Baracuta G9 So Special?
何が,バラクータG9をそれほど特別なものにするのか?

それを着ているのが有名人であることの他に,何がそれほど特別なのか?単にぴったりとフィットし,心地よいシルエットを持っているウエスト長さのジャケットである。さまざまな素材があるが,クラシックは 綿50%とポリエステル50%の コットン・ポリブレンドである。耐水性と耐候性の機能を重視しているため,綿80%,ポリエステル20%のライニングほど手触りが柔らかくない。
バラクータは,G9ジャケットを,スエード・レザー,レギュラー・レザー,カモフラージュ,テディベア・ファブリックなどの幅広いオプションで販売している。時にはツイードを見つけることができるが,率直に言って,クラシック・ジャケットは常にポリコットン・ブレンドである。

クラシックなG9は,最近ではカモフラージュなどのパターンや素材を見ることができるが,一般的には単色である。

003_20200307140801

内側は,通常,緑,赤,青,白のタータンで,これはフレイザー・タータン(Fraser tartan)としても知られている。袖口とウエストのコットン・リブのように,非常に柔らかく,通気性があり,快適である。歩くとき,腕が身頃(shell)を少し擦る音が聞こえるが,カナダ・グースのジャケットほど大きくはない。
クラシックなG9バージョンは,フラップとボタン留めの付いた斜めのサイド・ポケットが特徴で,より現代的な解釈(interpretation)にはスナップ・ボタンがある。
象徴的なバーバリー・トレンチコートやバブアー・ワックス・ジャケット(Barbour waxed jacket)と同じように,バラクータG9はラグラン・スリーブを備えていて 雨を逃がせる。
フロント・ジッパーはYKKのダブル・メタル・ジッパーで,非常にうまく機能する。暑さに応じて いつでも開けたり,好きな位置まで閉じたりできるダブル・ジッパーの機能がよい。              
ジャケットの背面を見ると,傘にインスパイアされた,非常に興味深いヨークがあり,水に濡れることなく非常に便利にジャケットを包み込むことができるという考えである。巧妙にも,そこに通気孔を追加されており,それ故,簡単に蒸れる(overheat)ことはない。

004_20200307140901

現在のバラクータ G9ジャケットは ‘Coolmaxと呼ばれるシェル生地で作られている。これは非常に通気性があり,撥水性があると考えられている。今日,このジャケットはイギリスで作られているが,常にそうではなかった。アジアやその他の国に製造委託された時期もあったが,適切な手段として英国に持ち帰られた。縫い目を見ると,それらはすべて非常に高いステッチ密度を持ち,まっすぐで端に非常に近いところが縫われていて,全体的に仕上がりが非常に良好である。全体的に,YKKのジッパーが,市場で最高のものではないにしても,この衣服は非常によく作り込まれている。
バラクータも細部に注意を払っている。たとえば,ボタンを見ると,バラクータ G9と,デザインされた年である1937が刻まれている。

今では,生地の厚さには意味のあるシャンク(ボタンの脚)もあるが,ボタンはプラスチック製で角ではない。結局のところ,工場製造であるが,よく作られている。ボタンホールを見るとわかるが,ボタンホールは最初に切り込みが入れられ,次に機械で縫われている。 安価なボタンホールは 最初にボタンかがりが縫われてからカットするので,残りの糸が残る。

Is The Baracuta G9 Harrington Jacket Worth It?
バラクータ G9 ハリントン・ジャケットは価値があるか?

米国では390ドルで販売されており,前述のように,象徴的なジャケットであり,最も安価なジャケットなので,このクラシックなコットンポリ・ブレンドを使い続ける。春や秋のシーズン中に主に着るカジュアルなジャケットとして,390ドルは格安品ではないが,それでもワードローブにはその場所があると思う。

まず第一に,それは本当に広い範囲の色で提供され,1937年にデザインされたにもかかわらず,非常に心地よいスリムなモダンなカットも持っている。率直に言って,私はそれを買う前,今ほど好きになるとは思っていなかった。もちろん,ジェームス・ディーンとスティーブ・マックイーンが着ていたという事実は,確かにそれを損なうものではない。同時に,私は素材そのものにより注目しており,平均以上の長い腕を持っている私は,袖の長さに本当に満足している。

個人的には,1930年代の大ファンでもあり,元々その時代のものであるか,少なくともそこからインスピレーションを受けたアイテムがあることはプラスである。その上、非常に機能的なジャケットである。外で雨が降っているときは,食料品を取り上げたり,娘をどこかに降ろしたりする必要があるときに着ることができる。もちろん,ゴルフをしたり,射撃をすることもできる。
とはいえ,雨ならば Barbourジャケットのようなワックス・コットン・ジャケットの方が適していると思う。

着用あたりの価格を考慮すると,春に10回,秋に10回だけ10年間着用する場合,1回の着用あたり$ 1.95になる。もちろん,eBayなどの場所でジャケットを入手することもできるが,eBayには偽物がたくさんあるので,何を買っているのか,誰から買っているのかを本当に理解し,返品可能かを確認した方がいい,特に,東ヨーロッパからの販売の場合,買い手は注意が必要である。

結論として,‘Baracuta G9 Harrington Jacket’ は,よりカジュアルなジャケットであるため,クラシックな紳士服やさらにカジュアルな服装に興味があるほとんどすべての男性にとって,定価レベルでもその価値があると思う。

(転載了)
***********************************

私が ‘Baracuta G9 Harrington Jacket’ の Dark Navy を買ったのは還暦を過ぎてからでした。
1968年,大学1年生のとき観た 「華麗なる賭け」(The Thomas Crown Affair)で,アカデミー主題歌賞をとった,ミシェル・ルグラン作曲の「風のささやき」(Windmills of Your Mind)をバックに大空を舞う グライダーの印象的なシーンで,グライダーに乗っていたスティーブ・マックイーンの NavyG9と ベースボール・キャップ,サングラスのcoolな格好が忘れられず,50年以上を経て,古希を過ぎて同じ格好をします。

005_20200307140901

私が 10年ほど前,英国Baracutaから Dark NavyG9を直接購入した時は 送料を含め,当時の為替で ¥20,570でした。2012年に 日本で TanG9を購入した時は 税込 ¥34,650 でした。現在,日本では通常価格で 5万円程度でしょうか。

Dsc_2701
因みに 「ボタンに “BARACUTA G9” と,デザインされた “1937” が刻まれている。」と書かれていましたが,私が持っている2着のG9のボタンには “BARACUTA” とあるだけでした。
Dsc_2703
又,生地は 「綿 50%,ポリエステル 50%」と書いていましたが,2着とも 綿 100% でした。数年前,経営がイタリアに移った頃に ポリエステル混紡に変わったようです。

|

« 米国労働者の有給病気休暇(paid sick leave)の実態。 | トップページ | 「新型コロナ・ウィルス」に関して知りたいこと。 »

garments & others」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 米国労働者の有給病気休暇(paid sick leave)の実態。 | トップページ | 「新型コロナ・ウィルス」に関して知りたいこと。 »