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2020年5月25日 (月)

黒川検事長賭博事件で思い出した 1947年に死亡した裁判官。

検察庁は賭博事件を「捜査」せず「調査」で手打ちし,朝日新聞とサンケイ新聞は,通常なら公開しそうな,賭博事件に関係した自社社員の名前を公表せず,謝罪のみで済ませようとしている黒川検事長賭博事件で,思い出す裁判官がいます。

黒川検事長賭けマージャン事件を伝えるTVのニュース・ショーで,この裁判官の話を持ち出すコメンテーターがいるのではと思いましたが 一人もいませんでした。

太平洋戦争後の食糧難時代に,闇米を拒否し,食糧管理法に基づく配給食糧のみで生活し続け,配給米は二人の子供に食べさせ,自身と妻は  
ほとんど 汁だけの粥を食べていて,1947年に栄養失調起因による肺湿潤で,33歳の若さで亡くなった山口良忠裁判官です。
彼は東京区裁判所の経済事犯専任判事として 主に闇米等を所持した食糧管理法違反で検挙,起訴された被告人の事案を担当していました。

彼には 闇米事案を裁く自分が闇米を食べていてはいけないという思いがあって,闇米を拒否しました。

私が生まれる前年の話ですが,当時は新聞で報道されて,かなり話題になったようです。

私が この方の話をどのようにして知ったのかは定かでありませんが,もし父親から聞かされたとするなら,父親の考えは-
① 人は苦しくとも 筋を通し,清廉に生きることが重要,② 人が生きるための融通と要領は許される -

のどちらを息子に伝えたかったのかと考えます。
おそらく どちらでもなく,その立場に応じた,バランスのとれた生き方が重要― くらいだったのではないかとー。

それにしても 黒川さん,流石,検察のトップに推される方だけあって その生き方は要領の良さが際立っています。
すぐに賭けマージャンを認め,辞表を出し,それをあっという間に認められる - 先を読んだ電光石火の早業です。
法の建前すら守らず,忍耐・努力 真っ最中の国民を嘲笑うかのように賭けマージャンに興じた,次期検察官トップの検事総長のポスト
を約束されていた検事長が,退職金満額をもらい,晴れて 何の抵抗もなく弁護士になりそうです。
国民は,血税で雇っていたこの男に対する憤怒をどこにぶつければいいのでしょうか?
このまま幕引きとなるなら,日本の司法はどこに向かうというのでしょうか?

昭和は遠くなりました。

かつて,生命を賭して建前を貫いた若い裁判官が日本にいました。

【追記】2020/5/26
・退職金に関して 森法相「非道行為による自己都合退職なので 満額を受け取ることはない。」(マイナス 1割弱?)
・「5/25 岐阜県の弁護士らが 常習賭博の疑いで黒川氏と記者3人に対する告発状を東京地検に郵送した。」
 → これで 捜査がなされます。

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