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2020年5月20日 (水)

コロナウィルス対応が成功した台湾が WHO総会に オブザーバー参加できない理由

コロナウイルス対策の成功国の台湾が,WHO総会にオブザーバーとして参加できない理由はー

REUTERS’ の May 15, 2020付けで,見出し “Taiwan rejects China's main condition for WHO participation” (台湾は中国のWHO参加の主要条件を拒否)の記事がありました。

下記 拙訳・転載します。

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台北(ロイター): コロナウイルスのパンデミック中に WHO会議が開催される前,台湾の厚生大臣は金曜日(15日)に,台湾が世界保健機関に参加可能になるための中国の主な条件 -中国の一部であることの受け入れ -を拒否した。

WHOに加盟していない台湾は,WHOの意思決定機関である世界保健総会(WHAthe World Health Assembly)の来週の仮想会議(virtual meeting)にオブザーバーとして参加するようロビー活動を行っていた。
これに対して,台湾をその国の一部と見なしている北京が異議を唱えた。

台湾は,コロナウイルスの流行で,台湾としても WHOへの適切なアクセスが,かつてないほど緊急になっていると述べている。

中国は,台湾が中国の一部であることを受け入れることを含み,「1つの中国」の原則の下でのみ 台湾は参加できると述べている。中国外務省は木曜日(14日),台湾の与党・民主進歩党(Democratic Progressive Party)がこれを拒否したため,台湾のWHO参加の政治的基盤(political foundation)は「存在しなくなった」(ceased to exist)と述べた。

台北での記者会見で,陳時中保健相(衛生福利部部長)は中国の条件を拒否し,「私は そもそも存在しないものを受け入れることはできない。」(I have no way to accept something which does not exist.)と述べた。
台湾は招待を受けていないが,WHAに参加する努力をあきらめないと彼は語った。

この問題は,特に台湾が WHAに参加することに対する米国と日本からの強力な支持を受けて,より広い外交上の重要性を帯びてきた。

中国は,国際舞台において,台湾を代表する権利を持っていると言っている。 台湾は,民主的に選ばれた政府だけが台湾 2,300万人の代弁者になることができると述べている。
「我々は 我々自身の国民を代表することができる。」と台湾のケリー・シーエ(Kelly Hsieh)外相は台北での記者会見で語った。

WHOの本拠地であるジュネーブで,米国の特命大使(mission)は「コロナウイルスに対する台湾の成功した対応は世界の残りの国々に利益をもたらすであろう。」との声明を出し,「中国は むしろ成功を共有しないことを望み,不幸な比較は避けられない。」と述べた。

台北のイギリスとドイツの事実上の(de facto大使館も,WHAへの台湾の参加を支持する声明を発表した。

台湾は2009年から2016年までオブザーバーとしてWHAに参加していたが,分離主義者(separatist)と中国が見做し,対中強硬路線の蔡英文(Tsai Ing-wen)女史の台湾総統当選後,中国は台湾の参加を認めなくなった。

WHOは,台湾をWHAに招待する権限(mandate)はなく,加盟国のみが決定できると述べている。

(転載了)
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そもそも この世界的流行の発端が中国であり,その対応に問題があったと取り沙汰されている中国が,本件に対しては 頑なで,よほど 蔡英文総統政権が気に入らないのでしょう。

更に,中国への非難が強まることが予想されます。
中国に対して好意的,肯定的な国も このニュースが広まれば,考え直すかも知れません。

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