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2020年6月 3日 (水)

第2波が来る前にー日本がコロナ対策で成功した理由は?

新型コロナウイルスに対する日本の状況は 他国とは一線を画するところがあって,海外メディアが色々な視点で報じています。

BloombergMay 28, 2020付け “Social Distancing Likely Key to Japan Virus Success, Panel Says”(パネルディスカッションによると,ソーシャル・ディスタンスは日本のウイルスの成功の鍵となる可能性が高い” 見出しの記事を紹介します。

以下,拙訳・転載します。

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政府の専門家によると,マスクの着用と手洗いは,日本におけるウイルスを制御するファクターだったが,リスクの高い環境を回避するための警告と比較して,その効果は限定的である可能性があると付け加えた。

新しいコロナウイルスの蔓延を抑制する上で,日本がどのように多くの先進国よりもはるかに優れているかについての憶測(speculation)のなかで,ブルームバーグからの質問に対する書面による回答で重点がシフトしている。

木曜日(5月28日)の時点で,日本は16,000以上の感染とウイルスによる約900人の死亡を確認しているが,これはG7の主要経済国の中で最も小さい数字である。
日本は、「3つのC」と呼ばれる環境,つまり,専門家が ほとんどの感染が発生していると言っている,密集した場所での密な接触(close contact in closed-off, crowded spaces)を避けるように人々に呼びかけている。しかし,それだけでは感染症の2番目の波を回避するには不十分である。

パネルによる書面の回答の更新によると,日本がより多くの活動の再開に向かっているとしても,専門家はより深刻な感染の第2波をかわすために,これまで以上に迅速にクラスターを排除する必要があることを指摘している。日本の安倍晋三首相は,非常事態が次第に収束し,月曜日(5月25日)に緊急事態を終わらせた。 彼は別の大規模な感染発生に対する予防策と並行して,経済的および社会的活動の漸進的な再開のための計画を示した。

Q:専門委員会の副委員長である尾身茂氏は,日本人の強い健康意識が集団発生を制御するのに役立ったと述べている。健康意識とはどういう意味で,他の国とどう違うのか?

A:手洗いの習慣から始まり,公衆衛生に対する強い意識がある。また,歴史的な経験から,感染防止について幅広い知識がある。

もう一つの社会的要因は,日本人が日常的にマスクを着用することを不快に感じないことがある。多くの人が花粉にアレルギーがあるので,インフルエンザの予防だけでなく,年の初めから春までのスギ花粉シーズン中にマスクをする。

(追記)しかし,実際には,衛生意識とマスクの着用が死亡数と重症例に及ぼす影響は限られているかもしれない。ほとんどの感染は,日本が「3つのC」と呼んでいるものが重複している状況で発生している。一般的に,このような場所ではマスクを着用しない。

これらの場所を避けて医療施設を過密にしないという点での人々の健康意識は,おそらく最も重要なことだった。

Q:第二波を防ぐために,どのような教訓を学んだか?

A:クラスター監視により,どのような状況や場所でリスクが高いかを確認することができた。
マスク
着用,手指の衛生状態,物理的な距離感,大声での会話の回避が感染予防に効果的であることがわかった。

2番目の波が来る可能性が強いため,以前よりも速くクラスターを検出する必要がある。また,症状が重症になる前に症例を見つけるために,PCR検査とともに開発した抗原検査を使用する必要がある。

(追加コメント)しかし,精度と供給の点で実用的であると仮定しても,抗原検査の使用方法については十分な議論がなかった。

Q:日本のウイルス対策は成功したと思うか?
A:日本のヘルスケアシステムは崩壊寸前だったが,全日本的な取り組みのおかげで,回避することができた。

米国やヨーロッパで見られるような制限までは行かなかったが,社会的,経済的に大きな犠牲があった。
病気の蔓延防止と社会的および経済的活動のバランスを見つけるのは難しい。日本にはロックダウンを課す法的手段はなかったが,モデル化により社会的接触を80%削減することで感染が減少することが示され,多くの市民が協力した。
もちろん,すべての人が要請に従う確信していたわけではないが,従うことを望み,信頼していた。

Q:十分な検査能力があるか?
どのくらいのPCRおよび抗体検査が必要か?
A:日本の当初の方針は,医師が必要だと考えた人々を検査することだった。
   
しかし,3月中旬,この病気の蔓延のため,テストを必要とするすべての市民に検査を提供することができなかった。PCRテスト能力は,ペースを維持するのに十分な速さで拡張しなかった。
検査の絶対数は他の国に比べてはるかに少ないが,実際には,報告された死亡あたりの検査数は日本でより高くなっている。さらに,陽性の結果が得られるテストの割合は,ある時点で30%を超えていたが,現在は1%を下回っている。国全体で1%を下回っており,他の国に比べて低いため,テストシステムは妥当であると考えている。

この時点では,抗体検査の正確さ,特に感度と特異性に関してはまだはっきりしていない。
これまでのところ,感染の拡大を大きく読み間違えてはないが,日本人の根本的な不安を和らげるためには,より多くの抗体検査をより迅速に実施できるようにする必要がある。

また,人々の意見を聞くためのコミュニケーション・システムを持つことも重要である。

(転載了)
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