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2020年7月17日 (金)

海上自衛隊は アジア最強の海軍力を維持できているか?

中国の「一帯一路」(“一帯”:「シルクロード経済ベルト(陸上)」,“一路”:「21世紀海上シルクロード」)政策に伴う海軍力増強により,アジア最強の海軍と言われる海上自衛隊が脅かされています。

去年,米国の “The National Interest” に日本の自衛隊について書いていた記事があったので,読み返してみました。

因みに ‘The National Interest’(国益)は 「アメリカ合衆国ワシントンD.C.に拠点を置く “Center for the National Interest”(旧ニクソンセンター)から発行されている隔月刊の外交専門誌で,名誉会長はヘンリー・キッシンジャー。発行部数は1万部,現実主義的な立場に立った論調で,国際的な社会・文化・経済・歴史の差異に注意を払った編集方針を採る。」そうです

The National Interest/Sept. 4, 2019
The Best Navy in Asia? That Big Honor Goes to Japan/China won't be happy

下記,拙訳・転載します。

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「そうりゅう」型潜水艦には,船首部 533mm 魚雷発射管6門に,89式重装魚雷,米国製サブ・ハープーン・ミサイルが装備されている。また,他国軍の侵略から多くの海峡をブロックするための機雷の敷設が可能である。

アジア最高の海軍は 114隻の艦艇と 45,800人の志願兵を有する。
高速で強力な駆逐艦(destroyer),完璧に近代的なディーゼル電気推進攻撃型潜水艦,そして,戦車やその他の地上部隊を輸送する揚陸艦から成る大艦隊(large fleet)である。
潜水艦を狩り,侵略艦隊に対抗し(square off),敵の弾道ミサイルを撃墜することができる。
その火力の全てにもかかわらず,これは実際には海軍ではなく,公務員(civil servants)の武装した集団(armed cohort)である。

技術的には,日本海上自衛隊 MSDFthe Japan Maritime Self-Defense Force)は,軍隊に対する憲法上の制限を克服するために構成された「自衛隊」(self-defense force)である。これは,アジアで最高の海軍である。

MSDFの主な構成艦は,46隻の駆逐艦とフリゲート艦隊であり,イギリスとフランスを合わせたより多い。護衛隊(escort flotillas)に編成された日本のスズ缶海軍(?tin-can navy)海軍は、侵略から国を守り,日本の領土を奪還し,シーレーンを確保することを目的に設計されている。

日本の水上戦闘艦の中で最も強力なのは,「こんごう」型の誘導ミサイル駆逐艦(護衛艦)である。「こんごう」,「きりしま」,「みょうこう」,「ちょうかい」の4隻はすべて,旧日本帝国海軍の戦艦と巡洋艦にちなんで名付けられた。これは,かつては避けられていた命名慣習だったが,第二次世界大戦の記憶が薄れるにつれて一般的になった。「こんごう」型駆逐艦は,元の米海軍 アーレイ・バーク級(Arleigh Burke- class)の飛行I型駆逐艦を基本的な形と武装で構成されている。バーク級と同様に,艦の中枢はイージス戦闘システムであり,エリアの航空防衛の脅威を追跡し,交戦することができる。
また,日本全国に弾道ミサイル防衛システムを配置しており,わずか2隻の「こんごう」型で国のほとんどを防衛できる。

駆逐艦の武装は主に防御的であり,90基のマーク41の垂直発射ミサイル・サイロが前部と後部のデッキに分かれて配置されている。
「こんごう」型は,SM-2MR防空ミサイルとSM-3ブロックIB弾道ミサイル迎撃機を搭載しており,後者はまもなく新しいブロックIIAバージョンに置き換えられる。駆逐艦は,5インチの主砲1基,ハープーン対艦ミサイル8基,対潜水艦魚雷6門,20ミリのファランクス近接武器システム2基を搭載している。

別の恐るべき(formidable)日本の艦艇は「いずも」(JS Izumo)である。
満載排水量 27,000トン,長さ800フィートを超える「いずも」には,全長のフライト・デッキ,飛行操作を制御するアイランド,航空機用エレベーター,船の全長さにわたる格納庫がある。

これは伝統的な空母のように聞こえるが,日本はこの艦は実際には「ヘリコプター駆逐艦」(helicopter destroyer)であると主張している。「いずも」は固定翼ジェット機を運ぶことができず,14機のヘリコプターを運ぶ。これらのヘリコプターとその任務は,対潜水艦戦から掃海,ヘリコプターの空中攻撃までさまざまである。これにより,「いずも」はさまざまなタスクを実行できる柔軟なプラットフォームになる。 同クラスの2隻目の「かが」が現在建造中である。(管理者注:「ひゅうが」型を加えると現在 4隻)

日本の潜水艦は MSDF のもう一つの主要な要素である。
日本は最大で22隻の潜水艦を増強しており,成長中の中国海軍に対して多数を配備している。艦隊は2種類の潜水艦から構成され,古い「おやしお」型と新しく,より完全な(deadlier)な「そうりゅう」型である。  

「そうりゅう」型潜水艦は潜水時排水量4,100トンで,第二次世界大戦の 「伊-400」型以来日本最大の潜水艦である。この潜水艦には,最大2週間潜水艦に静かな動力を与えることができるスターリング・エア独立推進システム(Stirling air independent propulsion systems)が装備されており,水上13ノット,水中 20ノットで走る。

最後に,日本には3隻の「おおすみ」型 戦車揚陸艦がある。
この艦は小さな空母に似ており,130メートルの長さの飛行甲板が船長を全通している。ただし,「おおすみ」型には航空機用のエレベーターと格納庫がないため,空母との類似点は甲板までである。これらの艦艇は,日本本土間で陸上自衛隊の戦車を迅速に移動させ,侵略から陸上部隊を補強するように設計されている。

「おおすみ」は,最大1,400トンの貨物,14台の10式または90式の戦車,および最大1,000人の地上部隊を運ぶことができる。それらは ウェル・デッキとアメリカが設計したLCACホバークラフトを装備しており,重機を浮かせて海岸に送ることができる。この機能は,仮想の敵に占領された島を取り戻すことができる水陸両用部隊を必要とする日本の新しい動的防衛戦略(dynamic defense strategy)に照らして特に有用である。

日本の海軍がアジアで最高である最後の理由の1つは?

2011
311日,マグニチュード9.0の地震が北日本沿岸を襲った。
横須賀地方総監 高嶋 博視海将は,すぐに全自衛隊全体の一時的な指揮を執り,すべての利用可能な艦艇に地震現地派遣を命じた。
最初の艦は地震発生のわずか45分後に出航した。救援物資が満載の別の17隻の艦艇は18時間以内に,呼び戻された一部の乗組員を乗せて出航した。
事実上予告なしに艦隊を迅速に出撃させた(sortie)この能力は,MSDFのプロ意識と効率の真の証明であったと考えられる。

(転載了)
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さて 現在も アジア一番の海軍力を維持できているでしょうか。

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