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2020年7月12日 (日)

コロナ禍を うまく乗り切っている国は?コロナ被害と経済被害を考慮してー

東京では 依然 3桁の陽性者が検出される日が続いており,新型コロナウイルス流行が鎮静化に向かっているとは言えず,今後の見通しも不明ですが,「ニッセイ基礎研究所」が 73日付で 「新型コロナウイルスと各国経済-コロナ禍を上手く乗り切っているのはどの国か?49か国ランキング」を発表しています。

最終的な評価がどうなるか分からず,評価は変化するかもしれませんが,6月末までの状況評価として 抜粋して 眺めてみましょう。

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感染防止と経済維持にトレードオフの関係がある中で,感染を抑制しかつ経済活動も維持できている国,つまり上手くコロナ禍を乗り切っている国がどこなのかをランキング付けして評価した。「コロナ被害」(感染拡大)と「経済被害」をいずれも小さく抑えている国という観点で評価する。

「コロナ被害」は, (1)累積感染者数,(2)感染拡大率,(3)致死率
「経済被害」は,コロナ禍によって失われたGDPの推定損失

【評価結果と上位国の特徴】

 ・総合順位では,台湾,マレーシア,香港,タイ,中国,韓国の順に高評価となった。
 ・上位国に東南アジアの国が多いが,これらの国では比較的早期に「謎の肺炎」に対する注意を払っており,早期の水際対策を講じたことが結果的に最も効果的だった可能性がある。
 ・今回のランキングでも先行きの被害を一定織り込んではいるが、実際の「コロナ禍被害」と「経済被害」の動向はこれからのコロナ対応への巧拙で変動しうる。
 
・そして今後は,各国の財政出動余地の縮小などから,強固な行動制限に対する反発も強くなっており,コロナ対応ではこれまで以上に難しい舵取りが求められている状況でもある。

この方法で49ヶ国のコロナ対応を評価してランク順に並べると,下表のようになる。

Photo_20200711173801

総合順位では,台湾,マレーシア,香港,タイ,中国,韓国といった順に高評価となった。「コロナ被害」のウエイトが高いということもあり,感染者数や感染拡大率が低い国が上位を占めている。しかしながら,興味深い点として,上位国のこれらのコロナ被害が小さい国は,GDP損失も小さい傾向にあり、「経済被害」のウエイトを少し高めても順位の変動がほとんどないことを補足しておく。

中国は、本稿でも「経済被害」で高得点を取っているが、致死率の高さが順位を低下させる要因となった。

「コロナ被害」と「経済被害」をそれぞれプロットしてみると、全体的に見ると、必ずしも「コロナ被害」と「経済被害」が トレードオフの関係になかった。現在入手できる情報からは、コロナ被害を抑えたからといって,経済損失が大きいわけでも,その逆に経済損失を抑えたからといってコロナ被害が大きいわけでもないことを示している。

こうしたトレードオフの関係が見られた国(経済を犠牲にして感染抑制を重視した国,後者は経済成長を重視し感染抑制を緩くしている国)は,例えば,足もとの新規感染者が最も少ないニュージーランド(8位)やタイ(4位),フィンランド(16位)(コロナ被害が小さく、経済被害は大きい)やスウェーデン(41位)(コロナ被害は大きいが経済被害は小さい)など一部のみだった。ただし,経済被害を小さいとしているスウェーデンの場合でもランキング上位国よりはGDP損失が大きいため総合順位は低くなっている。

下図は「先進国」と「新興国」に分けて,『コロナ被害』 と 『経済被害』 の位置づけを示している。

Map_20200711173801

日本は G7 の中では 「コロナ」,「経済」 いずれでも,もっとも「被害小」である。

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