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2020年10月13日 (火)

世界中に中国への否定的な認識拡大・・・中国を最も嫌う国は日本

Pew Research Center’ の ‘Global Attitudes & Trends’,Oct.6,2020付け 調査報告 “Unfavorable Views of China Reach Historic Highs in Many Countries” (中国への否定的な見方は多くの国で歴史的な高い値に達する)を拙訳・転載します。

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大多数は,中国がCOVID-19のアウトブレイクをうまく対応していないと言う。中国への見方は,多くの先進国で近年ますます否定的になり,否定的な意見が過去1年間で急増している,と新しい14ヶ国に対するピュー研究所の調査が示している。今日,調査対象国の過半数が中国に対して否定的な意見を持っている。また,オーストラリア,英国,ドイツ,オランダ,スウェーデン,米国,韓国,スペイン,カナダでは,センターが10年以上前にこのトピックに関する調査を開始して以来,否定的な見方が最高点に達している。

中国に対する否定的な見方はオーストラリアで最も増加し,81が中国を否定的に見ていると答えており,昨年から24ポイント増加している。英国では,現在,約4分の3が,中国を19ポイント上昇して否定的に見ている。 また,米国では,ドナルド・トランプ大統領が就任して以来,中国に対する否定的な見方が20ポイント近く増加し,昨年から13ポイント上昇している。

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否定的な見方の高まりは,中国がコロナウイルスのパンデミックへの対処法に関する広範な批判の中で起こっている。調査した14ヶ国全体で,中央値61が,中国がアウトブレイクへの対処で悪い仕事(bad job)をしたと述べている。これは,COVID-19のパンデミックに対して,自国,または世界保健機関や欧州連合などの国際機関がとった方法と同じであると言っても過言ではない。調査対象の一般市民から,中国より否定的な評価を受けているのは米国だけであり,中央値84は,米国がコロナウイルスのアウトブレイクをうまく処理していないと述べている。

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003h_20201008162001 中国がCOVID-19のパンデミック対処法に対する非難も,中国の習近平国家主席に対する人々の信頼に影響している(colors)。中央値78は,調査対象の国の少なくとも10人中7人を含んで,世界情勢に関して正しいことをすることに対して 彼をあまり信頼してないか,まったく信頼してないと述べている。この習に対する信頼の欠如は,日本とスペインを除くすべての国で過去最高を記録している。ほとんどの国で,彼をあまり信頼してない,またはまったく信頼してない割合は,昨年から2桁増加している。たとえば,オランダでは,昨年は約半数が習に不信感を抱いていたが,今日では70が同じことを言っており,17ポイント増加している。

しかし,習に対する懸念が高まっているとしても,ほとんどの国では,トランプ大統領よりも習主席を信頼している。 たとえば,ドイツでは,78が習を信頼できないと答えているが,89はトランプについても同じだと答えている。それでも,習の世界的なイメージはトランプのイメージよりもいくらかマシだが,それでも,ドイツのアンゲラ・メルケル首相,フランスのエマニュエル・マクロン大統領,英国のボリス・ジョンソン首相など,他の世界の指導者たちへの評価よりも大幅に劣っている。

経済力の認識に関しては,中国は調査で比較的うまくやっているとみられている。与えられた4つの選択肢のうち,調査対象となったほとんどの国の人々は,中国を世界のトップ経済国と見なす可能性が最も高い。これは特にヨーロッパに当てはまる。ヨーロッパでは,調査対象の国の複数または過半数が,中国が世界をリードする経済大国であると述べている。米国人の52が,米国が世界をリードする経済大国であると言っており,米国の外では,日本(53)と韓国(77)だけが中国よりも米国の名前を挙げている。

しかし,ほとんどの国の複数または多数派が米国に関係する中国の経済力を指摘しているとしても,この意見は中国に対する見方に広く影響することにはほとんどならない。調査したほぼすべての国で,中国を最高の経済大国と名指しする人々と米国を指名する人々は,同様に中国に対して否定的な見方をしている可能性がある。 人々自身の財力(pocketbooks)も,中国に対する見方にはほとんど関係がない。調査対象のほとんどの国では,所得水準が高い国と所得水準が低い国が同じように中国に低い評価を与えている可能性がある。

これらは,2020610日から83日までに14ヶ国の14,276人の成人を対象に実施された新しいピュー・リサーチ・センターの調査結果の1つである。

Negative views of China on the rise
上昇中の中国に対する否定的な見方

004h_20201008162001 調査した14ヶ国のそれぞれの過半数は,中国に対して否定的な見方をしている。ほとんどの国では,約4分の3以上が中国を否定的な見方で見ている。スペイン,ドイツ,カナダ,オランダ,米国,英国,韓国,スウェーデン,オーストラリアでは,ピュー研究所がこれらの国々で調査を行ってきた12年以上で,否定的な見方が最高レベルに達した。

ベルギー,デンマーク,英国,スウェーデン,カナダ,米国,オーストラリア,日本でも約3分の1以上が,中国に対して非常に否定的な見方をしている。英国とオーストラリアの両方で,これは,昨年の中国に対して非常に不利な見方をすると述べた数の2倍以上である。

ほとんどの国で,昨年以来,見解は大幅に悪化した。 たとえば,COVID-19の蔓延における中国の役割を調査する取り組みが貿易摩擦の激化につながったオーストラリアでは,中国に対する否定的な見方は2019年以来24パーセントポイント上昇している。これは,2008年に最初の質問以来,オーストラリアで最大の前年比の変化でもある。

英国,ドイツ,オランダ,スウェーデン,米国,韓国,スペインでは,過去1年間で否定的な見方が2桁増加した。

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昨年以降のこれらの変化は目を見張るものがあるが,一部の国では,より大きな流れの一部となっている。たとえば米国では,2018年以降,中国に対する否定的な意見が着実に高まっている。同様に,韓国,英国,オランダ,カナダ,スウェーデンでは,2年連続でネガティブな見方が過去最高を記録している。

006h_20201008162001 ピュー研究所の世論調査で伝統的にそうであったように,年配の人々は若い人々よりも中国に対して否定的な見方をする傾向がある。たとえば,オーストラリアでは,50歳以上の86と比較して,30歳未満の68しか 中国に対して否定的な見方をしてない。今年はまた,若いオーストラリア人の大多数が中国に対して否定的な見方をしている最初の年でもあり, 2019年には,30歳未満の45しか報告されてなかった。

米国でも,2020年は若いアメリカ人の半数以上が中国に対して否定的な見方を示した最初の年である。調査した国で,若い人たちが年配者よりも中国に対して否定的な見方をしているのは韓国だけである。

対照的に,教育は人々の中国の評価においてほとんど役割を果たしていない。調査対象の14ヶ国のそれぞれで,高等教育以上の学位を持つ人は,教育を受けていない人と同じように中国に対して否定的な見方をしている可能性がある。調査対象のほぼすべての国で,男性と女性が共に,中国に対して否定的な見方をしている可能性も同様にある。

米国では,共和党に傾倒する共和党員や支持者は,民主党に傾倒する民主党員や支持者よりも中国に対して否定的な見方をしている。保守派がリベラル派よりも中国に対する否定的な見方をしがちな米国を除けば,イデオロギーは調査対象の他の国々の中国に対する見方とほとんど,またはまったく関係がない。

Most think China has not handled COVID-19 outbreak well
ほとんどの人は,中国がCOVID-19のアウトブレイクをうまく処理していないと考えている 

007h_20201008162101 2019年後半に中国の湖北省でコロナウイルスの最初の症例が出現し始めた後,世界中の多くの人が,アウトブレイクに対する中国の対応の適切性に疑問を呈し,北京が国境内にウイルスを封じ込めるために採用した対策のいくつかを批判した。しかし,アウトブレイク元の震源地である武漢では,厳格な封鎖を終了し,新しい症例数は5月までにゼロ,またはほぼゼロに急落した。

調査した14の先進国の中で,ほとんどが中国のCOVID-19対応を否定的に評価している。中央値61は,中国がコロナウイルスのアウトブレイクの対応で悪い仕事をしたと言い,37%だけが良い仕事をしたと信じている。

カナダと米国では少なくとも10人中6人が,中国のコロナウイルスの対応が不十分であると評価している。デンマークの72とスウェーデンの65を含め,ヨーロッパの7ヶ国の半数以上がこの見解を共有している。スペイン人とイタリア人は分れており,ほぼ同等の割合で,中国がパンデミックをうまく処理したのか,うまく処理しなかったのかを示している。

中国のCOVID-19対応に対する最も否定的な見解は,アジア太平洋地域の3ヶ国からのものである。日本,韓国,オーストラリアの10人中7人以上が,中国がコロナウイルスのアウトブレイク対応に悪い仕事をしたと言い,10人中4人以上が,非常に悪い仕事をしたと言う。

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009h_20201008162101 コロナウイルスのアウトブレイクに対する中国の対応の評価は,一般的に他の国や機関に与えられたものよりもはるかに否定的である。人々は自国のコロナウイルス対応に最高の評価を与えている(中央値73が良い仕事)。そして,中央値で約6割は,世界保健機関と欧州連合がコロナウイルスにうまく対応したと述べている。このパターンの例外は,COVID-19戦略でさらに否定的な評価を受けている米国のウイルス対策の評価にある:中央値84は,パンデミックに対する米国の対応が悪いと考えているが,わずか15 %が 良いと評価している。

中国がコロナウイルスのパンデミックを如何にうまく処理したかの認識は,中国の人々の全体的見方に影響を及ぼしている。中国がCOVID-19への対応で悪い仕事をしたと思う人は,中国へ否定的な見方をしている可能性がはるかに高く,調査したすべての国で少なくとも20パーセントポイントの違いがある。たとえば,イタリアでは,中国がコロナウイルスのパンデミックに対応するのに悪い仕事をしたと言う人は,中国への否定的な見方を報告する可能性が2倍ある-それぞれ8241

In Europe, more see China as world’s top economic power than U.S.
ヨーロッパは,中国を米国よりも世界一の経済大国と見なしている。

010h_20201008162101 米国,日本,ユーロ圏を含む多くの主要経済国は,パンデミックの中で2020年は縮小すると予測されている。対照的に,中国経済は,控えめではあるが,プラスの成長を達成することが予想されている。 調査した14ヶ国全体で,これらの地域の相対的な経済的地位を評価するように求められた場合,中央値48が,中国を世界の主要な経済大国として特定している。米国は2番目で,中央値35が世界のトップ経済大国と見なしている。日本やEU諸国をそのように見ている人はほとんどいない。

調査したほとんどのヨーロッパ諸国では,約半数以上が中国を世界のトップ経済と見なしているのに対し,米国について同じことを言っている約3分の1である。中国の経済的地位の評価は,ヨーロッパの9ヶ国のうち7ヶ国の米国経済の評価に2桁の優位性を持っている。たとえば,ベルギー人は,米国を指名するよりも中国がトップ経済であると言う可能性が22パーセントポイント高くなっている(5432)。ドイツ,デンマーク,オランダの少なくとも10分の1は,EU諸国を世界有数の経済大国として挙げている。これは調査対象の国の中で最も高い国である。

韓国と日本は,米国自体を除いて,米国を中国よりも世界をリードする経済国と見なしている唯二つの国である。 韓国人は特に米国を指名する可能性が高く,77が米国を支配的な世界経済国として指名している。

過去数年間,これらの国々の国際経済的地位の評価は,調査対象国で概ね安定してきた。このような評価も,年齢層や教育レベル,収入レベルによって異ならないが,調査対象国の半数で,女性より男性が,米国が世界をリードする経済大国であると言う傾向がある。

Little confidence in President Xi to do the right thing in world affairs
習主席が世界情勢で正しいことをすることには ほとんど信頼がない

011h_20201008162101 調査対象の14ヶ国全体で,中央値78が,中国の習主席が国際問題に関して正しいことを行うことに信頼してないと述べており,すべての国で少なくとも7割が習を信頼すてないと述べている。 信頼を表明しているのは中央値19のみである。

米国では,過半数が習をまったく信頼してないと答えており(55),カナダでは約半数が同様に答えている(47)。どの国でも彼に信頼を持っている報告は4分の1に過ぎない。

ヨーロッパ人は,習に対して同様に低いレベルの信頼を報告している。調査した各国の3分の1以上は,スウェーデン,フランス,デンマークの少なくとも半分を含め,中国の主席をまったく信頼してないと述べている。

日本とオーストラリアの約半数も,習をまったく信頼してないと言っている。調査対象のどの国でも,中国の主席に大きな信頼を寄せていると報告しているのは5%に過ぎないものの,日本は,国民の0.5未満(事実上誰も)しか 中国の主席に大きな信頼を寄せていないと報告している国として際立っている。

調査では,他の5人の世界的リーダーへの信頼についても尋ねた。 トランプ米大統領への信頼だけが習への信頼よりも低い。信頼度の中央値を考慮すると,ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はわずかに高い評価を受けているが,ヨーロッパの指導者であるメルケル,マクロン,ジョンソンの信頼度は習の少なくとも2倍である。

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習主席への不信感は,日本とスペインを除く過去のデータが入手可能なすべての国で前例のない高さに達している。昨年は特に不信感の高まりが顕著だった。 12ヶ国のうち9ヶ国で,習が信頼できないと言う割合が2桁増加している。たとえば オーストラリアでは,2019年に54が習にほとんど,またはまったく信頼を持っていなかったが,現在79が同じことを言っており,25ポイント増加している。

習に対する信頼は,男性と女性,教育レベルの高い人と低い人,年齢層を超えて,収入の高い人と低い人の間で低くなっている。

013h_20201008162101 また,中国がコロナウイルスのアウトブレイクをどのように処理しているかについての人々の評価とも密接に関連している。中国がCOVID-19にうまく対応したと思う人は,中国の主席に信頼を寄せている可能性が高い。 たとえば,中国のアウトブレイク対応を称賛するスペイン人の38が習を信頼しているのに対し,そうでないスペイン人は9で,29パーセントポイントの違いである。それでも,中国のコロナウイルスのアウトブレイク対応を肯定的に評価している人の約10人中4人だけが,習を信頼していると答えている。

(転載了)
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習に対する日本人の認識に変化は ほぼありません。
各国は そろそろ 中国の本質が分かりつつあるようです。

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