« 植村氏,最高裁で敗訴確定。 | トップページ | スマホで “ISS” を撮った。 »

2020年11月21日 (土)

オバマ前大統領回顧録における日本の記述はー

オバマ前大統領の回顧録(全2巻予定)の第1巻 “A Promised Land”が 1117日に発行されました。
「全世界 25 言語で同時発売」とのことですが,日本語は 集英社が来年2月に発行するとのことで 25言語に日本語は含まれていません。(もしくは 世界24言語?)

この回顧録に関する記事が ‘South China Morning Post’ (Nov.182020)にあり,日本について触れていたので紹介します。
因みに ‘South China Morning Postは 香港の英字日刊新聞で漢字名「南華早報」で,オーナーは「アリババグループ」,自称「政治的傾向:親共,政治:支持香港全面普选(普通選挙),但不反对北京政府; 经济:偏向公平」とあり,「親共」で「不反对北京政府」なので 中国寄りなのでしょう。

下記,拙訳・転載します。

***************************

“Obama ‘not in a position to criticise’ Japan’s politics in memoir: analyst”
オバマ氏は回想録で日本の政治を「批判する立場にない」:アナリスト

・元米大統領は 鳩山由紀夫元首相が任期中「野暮で」(awkward),東京の政治は「目標がなかった」(aimless)と「約束された地」(A Promised Land)に書いた。

・しかし,日本の教授は,オバマ氏は,中国に対する彼の「弱くて効果のない」(weak and ineffective)政策など,彼自身の政策の失敗のいくつかを考慮すべきだと述べた。

火曜日(1117日)に発表された回顧録(memoirs)で,元米国大統領バラク・オバマは,日本の人の入れ替わりの激しい(revolving-door)首相の時代と,彼の交渉相手の一人だった鳩山由紀夫のリーダーシップに対する彼の欲求不満(frustration)を思い起こしていた。

“A pleasant if awkward fellow, Hatoyama was Japan’s fourth prime minister in less than three years and the second since I’d taken office – a symptom of the sclerotic, aimless politics that had plagued Japan for much of the decade,” Obama, 59, wrote in his new book titled A Promised Land.

「野暮だが親切な男(pleasant if awkward fellow)鳩山は,3年足らずで4番目の日本の首相であり,私が就任してから2番目の首相であり,10年以上にわたって日本を悩ませてきた,硬化した(sclerotic,目的のない政治の兆候(symptom)だった。」と 59歳のオバマは,彼の新しい本 “A Promised Land” に書いた。
これは,2009年から8年間の任期をカバーする,オバマ大統領の回顧録の予定された2巻の最初のものであり,共和党のドナルド・トランプがオバマの副大統領であった民主党のジョー・バイデンに敗れた米国選挙の2週間後にリリースされた。

現在は廃止されている(now-defunct)民主党が2009年に政権を握ったとき,鳩山氏は首相に就任して,自由民主党によるほぼ途切れることのない統治(uninterrupted rule)の半世紀以上を終えた。しかし,彼は9ヶ月足らずで辞任し,自民党の安倍晋三氏が201212月に首相に復帰し,20209月まで務めたため,民主党は最終的に権力を失った。
急速な政策転換(reversals)を含む,条約からの離脱で「エイリアン」と呼ばれることもある鳩山さん(73)は,沖縄県内の主要な米海兵隊基地を移転するという二国間合意された計画(bilaterally agreed plan)の取り扱いに失敗した(botched)ことで,米国に不信感(mistrust)を引き起こしたと言われている。

地元の反対に直面した計画に対して,オバマに「私を信頼して」と言った後,鳩山はある時点で日米合意に反する別のアプローチを進めた。
福井県立大学・国際関係学の島田洋一教授は,オバマ氏が他国の欠点を批判する前に,彼自身の政策の失敗のいくつかを考慮すべきだと示唆した。
「日本の政治システムにはいくつかの欠陥があることを私たちは知っており,そして私はほとんどの日本人が,私たちが違ったように行う,あるいはもっと良いことをすることについての友好的なアドバイスを歓迎すると思う。しかし,私は,オバマが 自身の中国に関する弱くて効果のない政策を考えれば,批判する立場にあるとは思わない。」と彼は述べた。

島田氏は,鳩山氏に対する元米大統領の考えにはいくつかのメリットがあるが,元日本の首相が「原則を欠いており」,国内で広く軽蔑されていると述べたが,彼は,オバマ氏が 安部信三氏が日本の指導者になったとき,彼を尊敬し,信頼するようになったと信じている。「安倍首相は,オバマ氏の日本の政治に対する考え方を変えたと思う」と述べた。「オバマ氏は当初,安倍首相を右翼であり,中国,韓国,その他の国々との問題をかき立てるトラブルメーカーと見なしていたが,段階的に,安倍首相が日本が良いパートナーになる可能性があることを示した。」

日本の与党自由党の党員でもある東京を拠点とする実業家の加藤健氏は,鳩山氏の短い政権に至るまでの10年間,国内政治が硬化的で目的がないという説明に「驚いた」と述べた。しかし,彼は,民主党の下での政権のオバマの評価に同意し,それは「空の約束」(empty promises)でワシントンを怒らせたのであろうと彼は言った。

オバマ氏は回想録の中で,大統領就任後の初めての訪日で,あまりにも低くお辞儀をしたことで米国で論争を巻き起こした当時の天皇・皇后両陛下との会談についても語った。

Later, I learned that my simple bow to my elderly Japanese hosts had sent conservative commentators into a fit back home,” he said.

「年長の日本人ホストへの私の単純なお辞儀が保守的なコメンテーターを家に帰らせたことを,後で知った」と彼は言った。

“Hearing all this, I pictured the emperor entombed in his ceremonial duties and the empress, with her finely worn, greying beauty and smile brushed with melancholy, and I wondered when exactly such a sizeable portion of the American Right had become so frightened and insecure that they’d completely lost their minds,” he added.

(私の能力では日本語にするのが困難なので パスします。)

(転載了)
**********************

NHKが放送した鳩山さんに関する内容「当時の鳩山総理大臣について,『硬直化し,迷走した日本政治の象徴だ』と記すなど、当時の日本政治に厳しい評価を下しています」が誤訳だと批判されたようです。が,この報道を見る限り,鳩山さんに対する感想は あながち間違ってない感じです。

a symptom of the sclerotic, aimless politics” の主語は鳩山さんだと思います。

|

« 植村氏,最高裁で敗訴確定。 | トップページ | スマホで “ISS” を撮った。 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 植村氏,最高裁で敗訴確定。 | トップページ | スマホで “ISS” を撮った。 »