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2020年12月17日 (木)

若者と低学歴者の社会的信頼,国による違いはー

年齢と教育程度による他人への信頼度の国による違いについて ‘Pew Research Center’ の ‘FACTTANK Dec.3,2020付けに “Social trust in advanced economies is lower among young people and those with less education” (先進国における社会的信頼度,若者と低学歴の人は低い)と題する調査報告がありました。

拙訳・転載します。

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昨年夏にピュー研究所が調査した14の先進国では,他人への信頼度が比較的高い。しかし,調査結果の新しい分析によると,これらの国の成人の中央値62は 一般にほとんどの人を信頼できると信じているが,年齢,教育,その他の要因によってこれらの見解には大きな違いがある。

001h_20201204165601 全体として,個人の信頼度はデンマークで最も高く,86がほとんどの人を一般的に信頼できると述べている。オランダ,カナダ,スウェーデン,オーストラリア,英国の約7割以上を含む他の10ヶ国の大多数が同意している。

スペインとフランスでは人々がさらに分かれており,それぞれ5350が,他のほとんどの人々を信頼できると述べている。ほとんどの人を信頼できると答えているのが,回答者の半数未満である唯一の国はイタリアであり,43しかその意見を持ってない。

調査によると,米国での個人的な信頼度は,民主主義機関への幅広い信頼度,共同体の参加の増加,不安やうつ病などの否定的な感情の報告の減少に関連していることが示されている。

センターの以前の調査結果によると,米国では,若い人は年配の人よりも他の人を信頼していない。新しい研究では,同じパターンが他の多くの先進国にも当てはまることがわかった。

002h_20201204165601 調査したほとんどの国では,若い人は年配の人よりも他の人が信頼できると言う可能性が大幅に低くなっている。この格差はスウェーデンで最も顕著であり,30歳未満の成人の53しか他の人々を信頼していないのに対し,50歳以上の成人の77は他の人々を信頼している。また,オーストラリア,日本,英国,カナダ,韓国,米国,デンマーク,オランダでは、若者と高齢者の間に大きなギャップがある。

いくつかの国では,1829歳の人は,50歳以上の人とほぼ同じくらい,ほとんどの人が信頼できると言っている。たとえばフランスでは,年配の人の49に対して,若い人の45がこの意見を持っている。

米国では,この年齢差が時間とともにどのように変化するかについての研究は議論の余地がある。一部の研究者は,それは世代別コホート間の違いが原因である可能性があると主張しているが,他の研究では,個人は年齢とともにより信頼できるようになる可能性があることがわかった。

一方,調査対象国は日本を除くすべての国で,教育水準の高い人よりも教育水準の低い人の方が信頼度が低くなっている。14ヶ国のうち10ヶ国では,この教育格差は少なくとも10パーセントポイントである。

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ギャップはスペインで最も大きく,22パーセントポイントである。米国とオランダでも格差が大きい(20パーセントポイント)。日本では,学歴に関係なく,人々は他の人をほぼ同じように信頼する傾向がある。

14ヶ国中12ヶ国では,所得が国の中央値以下の人は,所得の高い人よりも,ほとんどの人が信頼できると言う可能性が低くなっている。米国は25パーセントポイントで最大のギャップで際立っており,スペイン(22ポイント)とベルギー(16ポイント)がそれに続く。
繰り返しになるが,日本人のすべての所得レベルの人は,ほとんどの人が信頼できるとほぼ同じように言い,オーストラリアでも同じことが言える。

回答者の政党の好みを見ると,社会的信頼の違いも浮かび上がる。

004h_20201204165601 たとえば,右派ポピュリスト政党(right-wing populist parties)に対して好意的な見方をしているヨーロッパ人は,ほとんどの人が信頼できると言う可能性は低い。フランスでは,国民連合党(the National Rally party)の支持者の10人に3人だけが,党に否定的な意見を持つ人々の55と比較して,人々は信頼できると言っている。オランダでは,自由党(PVVParty for Freedom)と民主主義フォーラム(FvDthe Forum for Democracy)の2つのポピュリスト政党の支持者も,ほとんどの人が信頼できると言う可能性は低くなっている。

それでも,この傾向はすべての右翼のヨーロッパのポピュリスト政党に当てはまるわけではない。たとえば,イタリアのフォルツァ・イタリア、英国のEU離脱党,デンマークのデンマーク国民党について賛成派と反対派の間で社会的信頼に大きな違いはない。そして,スペインの左派ポピュリスト党ポデモスの支持者は,ほとんどの人が信頼できると言う傾向がある。

米国では,この調査では,共和党と共和党支持者(59)と,民主党と民主党支持者(61)の間に有意差は見られない。

(転載了)
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日本の,学歴,収入に依存することなく,人を信頼する社会は,一朝一夕では成らない国民性によるものでしょうか。

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