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2020年12月21日 (月)

“MA-1” の人気は今年も安定。

Baracuta G9 Harrington Jacket” と同様に息の長いジャンパーに “MA-1 bomber jacket” があります。

1950年代に米軍ジェット・パイロット用に開発された後,民生用に作られるようになり,現在も広く着られています。
英文Wikipedia でどのように紹介されているか 読んでみました。

拙訳・転載します。

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MA-1 bomber jacket   MA-1 ボマー・ジャケット

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MA-1 ボマー・ジャケット(MA-1 フライト・ジャケットとしても知られる)は,1950年代に開発された米軍のジャケットである。MA-1とその前身であるB-15フライト・ジャケットは,ジェット時代の到来によりパイロットのパフォーマンス,安全性,快適性に対する新たな要件が生じて,開発され,必要とされた。

History   歴史 

ジェット機が発明される前は,フリース裏地の革のジャケットが飛行要員(flight personnel)に支給されていた。しかし,新しいジェット機は,プロペラ機よりもはるかに高い高度とはるかに低い温度の中で飛行する可能性がある。重くてかさばる革のジャケットが雨(パイロットが飛行機に向かうとき)や汗で濡れると,高所で水が凍り,ジャケットが冷たく不快になる。また,新しいジェット機の設計はより流線形となり,コックピットは窮屈で,新しい機器でいっぱいだった。コックピットからのスピーディーで妨げのない出入り(ingress and egress)は,安全性にとってさらに重要になった。新しいジェット技術には,かさばる革ではなく,なめらかで(sleek)軽量でありながら暖かいジャケットが必要だった。

これらのニーズを満たすために,既存のB-15ジャケットから新しいタイプのフライト・ジャケットが開発された。当初は綿で製造されていたが,後に同じパターンで高品質のナイロンで製造されるようになった。B-15には,実際にストラップと干渉することが判明した以前のB-10から引き継がれたパイルのウール襟があった。ナイロンは第二次世界大戦前に発明されたが,戦後まで飛行服に使用されていなかった。おそらく,戦時中にパラシュートなどでナイロンの需要が利用可能な供給を消費したためである。

最初のMA-1ジャケットは、米国空軍と海軍のパイロットとフライト・クルーに支給された(issued)。

陸軍の飛行要員にも少数が支給された。MA-1ジャケットは,1950年代半ばから後半にかけて,おそらく闇市場(black market)や政府の余剰品の販売(放出品)で,ヨーロッパで最初に少量登場した。

1963年,アルファ・インダストリーズ(Alpha Industries)が MA-1の製造契約を獲得した。アルファとしてヨーロッパでより多くのMA-1ジャケットが登場し,後にロスコ(Rothco)は MA-1ジャケットやその他の軍服(military clothing)をヨーロッパの空軍や商業顧客に輸出し始めた。

Characteristics   特徴 

MA-1は,一年中使用できる中間重量のフライト・ジャケットとして機能するよう米国空軍によってデザインされた。これは,非常に高品質のナイロン生地とポリエステルの裏地からMA-1を製造することによって達成された。軽量のナイロン・デザインにより,パイロットはジャケットを開いて着用し,暖かい天候でも快適に過ごせた。機内では,パイロットはジャケットをジッパーで閉じて,飛行中に遭遇する寒さから十分に保護された。

MA-1は長い使用の歴史の中でデザインの変更があったが,古典的な高機能デザインは基本的に同じままである。オリジナルのデザインは,米国政府の軍用規格 “MIL-J-8279” に含まれていた。新しいテキスタイル(textiles),新しい縫製技術,または新しい航空機のコックピットのデザインの導入により,ジャケットの変更は空軍によって定期的に行われた。軍用規格は,ミル(Mil. Spec.)に手紙を追加することによって知らされた変更を反映するように修正された。たとえば,MA-1の仕様は ‘Mil-J-8279’ から ‘J-8279A’ に,更に ‘J-8279B’,‘J-8279C’ などに進化した。
最も重要な改訂版である ‘Mil-J-8279F’ は,197811月に発行された。
米軍によって段階的に廃止される前の最終改訂は,19883月と199010月にそれぞれ導入された ‘Mil-J-8279G’ と ‘Mil-J-8279G AMENDMENT-1’ である。これらの2つの最終改訂は,耐火性の ‘CWU-36/P’ および ‘CWU-45/P’ が航空機乗務員に支給されたため,地上要員のみに供給された。

MA-1は当初,ミッドナイト・ブルーとセージ・グリーンで製造されていた。ブルーは軍が使用した元の色だったが,すぐにグリーンに置き換えられた。朝鮮戦争(1950–1953)の間,複数の時代と色の飛行服を混ぜることは珍しくなかった。おそらく,パイロットが地上でカモフラージュ保護を必要とする場合に,環境とより簡単に調和するため,グリーンが最終的に採用された。
ベトナム戦争中,アメリカの軍人によって購入されたカモフラージュ・パターンのMA-1の変種の商用コピーがあった。もはや米軍によって支給されていないが,多くの米国同盟軍(イスラエル,日本,韓国,フィリピン,台湾(ROC),タイなど)の間で人気がある。

Civilian use   民生利用 

MA-1ジャケットは世界中で,特に米国,日本,英国で流行している(become fashionable)。多くの米国の衣料品メーカー,以前は軍事請負業者(military contractors)だったが,今では伝統的なものに加えてさまざまな色を生産している。

MA-1ジャケットは,着用者を暖かく保つだけでなく,非常に快適であるため,冬季,ヨーロッパやオーストラリアで非常に人気がある。このジャケットは北米でも着用されており,特に寒い地域ではボマー・ジャケットとして一般的に知られている。これらのジャケットは,1970年代後半にパンク,モッズ,スキンヘッドで人気を博した。
1980年代,ジャケットは ‘The Face’ や ‘i-D’ などのスタイル雑誌で広く取り上げられ,当時の服飾デザイナーによってしばしば再考された(reimagined)。

MA-1は,寒い気候が日常生活の一部であるいくつかの警察でも使用されている。それらは,主に頑丈な構造と低温で必要とされる重い断熱材を使ってデザインしている他のいくつかの製品を抑えて選ばれた。

In popular culture   大衆文化で 

この象徴的なジャケットは,映画,テレビ番組,小説で紹介されている。

・ケヴィン・コスナーが「さよならゲーム」(‘Bull Durham’,1988)で セージ・グリーンのMA-1 着用。

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・スティーヴ・マックィーンが 彼の最後の出演作「ハンター」(‘The Hunter’,1980)で着用。

・リチャード・ディーン・アンダーソンが「マクガイバー」(‘MacGyverseason 4’,1988-1989)のいくつかのエピソードで着用。

・ショーン・ペンが 警官対ギャングの映画「カラーズ 天使の消えた街」(‘Colors’,1988)のoff-dutyで,セージ・グリーンのMA-1を着用。005a_20201210155501

・マイケル・ダグラスが「氷の微笑」(‘Basic Instinct’,1992)で着用。

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・キーファー・サザーランドが,ジャック・バウワーとして ‘24 -TWENTY FOUR-’(season 2 (2002) episodes 02–04, and season 4 (2005) episode 24) で着用。

・ケイス・ポラードは、2003年のSF小説「パターン・レコグニション」(‘Pattern Recognition’,2003) で黒のMA-1を着用した。この小説で,著者のウィリアム・ギブソンは,ジャケットは「前世紀に生産されたのと同じくらい純粋に機能的で象徴的な衣服」であると書いている。

・テレビシリーズ「ハンドレッド」(‘The 100’,20142019)で,何人かのキャラクター -レイヴン・レイエス,モンティー・グリーン,ジャスパー・ジョーダン,ジョン・マーフィー,フィン・コリンズなど - が着用。

・「パルプ・フィクション」(‘Pulp Fiction’,1994)では,ブルース・ウィリスのキャラクターが茶色のスエードMA-1ボマー・ジャケットを着ているのがよく見られた。

(転載了)
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私は 30代後半から40代にかけて(1980年代) ‘Alpha Industries’ のブルーの MA-1 を持っていて(出張時,名古屋駅の地下で見かけて購入)着ていましたが,30年経って 既に廃棄しています。

古希を過ぎて セージ・グリーンの MA-1 が欲しくなっています,MA-1 にジーンズ,ベースボール・キャップの古希過ぎ 前期高齢者は 如何なものでしょうか?

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