« 見出しに見る勘違い(その658) | トップページ | TVでの面白い発言(その 67) »

2021年1月 3日 (日)

米国は 何故 メートル法を使わないのか?

米国には 私から見ると 色々 不思議なことがあります。
例えば 「何故 トランプが大統領に選ばれたのか?」,「何故 21世紀になるまで 創造論派が半分いたのか?」,「何故 お代わり自由の飲み物に値段の違うカップがあるのか?」 ,・・・ 。

もっとも大きな不思議の一つが 「何故 メートル法を使わないのか」です。
かつて,現役時代,米国の図面を元に 日本で製造して米国に収める構造物の設計に携わったとき,米国で描かれた基本設計の図面の feetinch の単位に苦労したことがあります。よく こんな単位系で設計したロケットで人類を月に運んだものだーと思いました。そもそもインチの分数で示された寸法の四則計算を電卓でどう計算するのか? 分数で表す最少単位は いくらなのか?
先ずは 図面に示された feet-inch単位の値を 全て mm単位の数値に書き換えることから 始めました。

「何故 米国はメートル法をつかわないのか」で検索するとー
Britannica’ に "Why Doesn’t the U.S. Use the Metric System?" (米国がメートル法を使用しないのはなぜか?)がありました。

下記,拙訳・転載します。

**********************

アメリカ合衆国憲法は,第1条第8項(Section 8 of Article I)で,議会は「重さと尺度の基準を定める(fix the standard of weights and measures)」権限を有すると述べている。米国が,物体を測定し,長さや重さを比較する規定するシステムを決定することは,間違いなく国の創設メンバーにとって最優先事項だった。彼らが1790年頃に潜在的なシステムを精査し始めたとき,新しく開発されたフランスのメートル法は国務長官トーマス・ジェファーソンの注意を引くようになった。メートル法はとてもすぐ近くにあったが,ジェファーソンは(そして,フランスの採用もずっと後)それを避けることを決め,英帝国の測定システム(今日,米国でまだ使われるもの)を採用した。それ以来,米国はメートル法に変更する多くの機会があり,メートル法は,世界の大多数で使用されており,はるかに論理的で単純なものとして賞賛されている。では,何故 変更しなかったか?

米国がメートル法を採用していない最大の理由は,単に時間と費用である。

産業革命が米国で始まったとき,高価な製造プラントは米国の仕事と消費財の主な源になった。この時点で大英帝国単位系(ISthe Imperial System)が実施されていたため,これらの工場で使用される機械はIS単位のサイズで開発されており,すべての労働者はIS単位を扱うように訓練されており, 多くの製品はIS単位で作られていた。議会で単位系の切り替えに関する議論が行われるたびに,メートル法を支持する法案の可決は,国のインフラストラクチャ全体を変更するという時間と費用のかかる面倒を乗り越えたくない大企業や米国市民によって阻止された。多くの人はまた,米国は特定のシステムを維持し,他の国とは一線を画し,フォロワーではなくリーダーとしての地位を象徴するべきだと信じていた。

現代では,ほとんどの人が共同単位系を受け入れている。学校の子供たちに,伝統的に使用されているISシステムと世界の他のほとんどの地域で使用されているメートル法の両方を教えている。これが,米国の測定スティックまたは定規にインチとセンチメートルの両方が含まれていることが多い理由である。

メートル法ファンにとって残念なことに,共同使用が広く受け入れられているということは,ISシステムがすぐに正式に段階的に廃止されることはないだろうということも意味する。

(転載了)
**************************

一番の理由はー 「メートル法に変更するために『時間』と『費用』がかかる」でした。現実的です。
しかし,(かなり)長い目で見れば 「メートル法」に変更した方が得なはずだと思います。

正月TV番組(クイズ)を見ていたら 気圧も国際単位系(SI単位)の 「ヘクトパスカル」を使わず,「ミリバール」を使っているとのことでした。

|

« 見出しに見る勘違い(その658) | トップページ | TVでの面白い発言(その 67) »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 見出しに見る勘違い(その658) | トップページ | TVでの面白い発言(その 67) »