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2021年2月 8日 (月)

「八角」の記憶。

TVで料理番組を見ていたら 中華料理の材料に “「八角」1個” とありました。英語では “Star Anise” です。中華料理には欠かせない香辛料です。

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我が家にも 残りわずかですが,砕いた(割った?)八角が常備されています。

「八角」は 時々食べる中華料理に入っているのなら構いませんが,毎日,毎食,「八角」を感じる食事をすると,かなり厳しい香辛料です。

40年近く前,台湾の船に日本からヨーロッパまで 1ヶ月半乗っていたことがあります。
ほぼ毎食 八角が入った中華料理で,初めはそうでもなかった「八角」がインド洋真ん中を過ぎた頃から気になり始め,スエズ運河を通って 地中海に入る頃,ほぼ身体に「八角」の香りが浸み込んでしまいました。ジブラルタル海峡を抜けて大西洋に入ると 食欲がなくなりました。

大西洋に入って 英仏海峡前で,ヨーロッパの港を周るとき 乗りっぱなしになる,各港専門ではない,英国人の ‘Deep Sea Pilot’ が乗り込んできました。

士官食堂で 彼の食事の様子を見た時,何故か 船の台湾人コックの料理を食べず,毎食 トーストにジャムを付けて食べているのに気が付きました。
気になって尋ねると,船の料理が「食べられない」とのこと。理由を訊くと,明瞭な British English で答えました。
I don’t like any spice.” 

日本人の私がまいっているのだから,英国人の彼が食べられないのが理解できました。

最初の寄港地のハンブルグで,彼は一番に下船して 通船で町に向かいました。何を食べに行ったのか 分かりませんが 何でもよかったのでしょう。
ハンブルグで下船しましたが,食事する暇がなかった私は 次の寄港地,英国の小さな,しかし,英国の代表的コンテナ港 Felixstowe で 町に出て ‘fish-and-chips’ を食べました。スパイスは「モルトヴィネガー」と「塩」でした。

ロッテルダムで下船した私は帰国後,「八角」に敏感になって 中華料理がしばらく(1年?)食べられませんでした。

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