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2021年2月17日 (水)

世界各国において COVID-19 が信仰心に与えた影響

ウイルスに対抗する人間の力を微力に思う人が頼るのは神や宗教でしょうか?

Pew Research Center’,‘Religion & Public Life’ のJan.27, 2021付けで “More Americans Than People in Other Advanced Economies Say COVID-19 Has Strengthened Religious Faith”(他の先進国の人々よりも多くの米国人が COVID-19が宗教的信仰を強化したと言う)のタイトルの調査報告がありました。

下記,拙訳・転載します。
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米国の成人の10人中3人近くが,発生が彼らの信仰を後押ししたと言い,10人中4人は家族の絆を強めたと言っている

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コロナウイルスのパンデミックが世界中で死を引き起こし,数十億人の生活を混乱させ続けているため,人々は宗教団体,家族,友人,同僚,またはその他のソーシャルネットワークに助けを求めているようだ。2020年の夏に実施されたピュー研究所の調査によると,他の経済先進国の人々よりも多くの米国人が,発生が彼らの宗教信仰と同胞への信仰を強化したと述べている。

14の経済先進国の調査によると,ほぼ10人中3人の米国人(28)がパンデミックのために強い個人的信仰を報告しており,同じ割合が米国人全体の宗教的信仰が強化されたと考えている。

世界の他の地域では はるかに少ないシェアが,宗教的信仰がコロナウイルスの影響を受けていると言っている。たとえば,英国の成人のわずか10しか,パンデミックの結果として自分の信仰が強くなっていると報告しておらず,14が,COVID-19によって英国人全体の信仰が高まったと考えている。日本では,5の人しか,自分の生活と仲間の生活の両方で宗教がより強力な役割を果たしていると述べてない。

調査したすべての国の多数派または複数国は,パンデミックによって宗教的信仰が強化されたとは感じていない。米国の成人の68が自分の信仰はあまり変わっていないと述べ,47が同胞の信仰はほぼ同じであると述べている。
いくつかの以前の研究は,人々が災難を経験した後,宗教的遵守の上昇を発見した。また,202010月に発行されたピュー・リサーチ・センターのレポートによると,米国人の約3分の135)が,パンデミックは神からの1つ以上の教訓(lessons)をもたらしていると述べている。

宗教的信念の強さについての質問になると,国によって回答が大きく異なることは,さまざまな国の人々が私生活と公的生活における宗教の役割をどのように見ているかの違いを反映していると思われる。

ヨーロッパ諸国は19世紀から急速な世俗化(secularization)を経験し,今日では,イタリア(25),オランダ(17),またはスウェーデン(9)と,宗教が自分たちの生活において非常に重要であると言う人は比較的少数である。日本や韓国などの東アジア諸国は,宗教的所属と遵守の割合が低い。

米国は最近,宗教と同一視しない人口の割合の増加や,教会や他の礼拝所に定期的に通うと言う人々の割合の減少など,世俗化に向かういくつかの傾向を経験している。それでも,宗教は他の多くの経済的に発展した国よりも米国の生活においてより強い役割を果たし続けている。たとえば,米国人のほぼ半数(49)は,オーストラリアの20,韓国の17,日本でのわずか9に対し,宗教は生活において非常に重要であると述べている。

003h_20210129114401 調査したほぼすべての国で,宗教は自分たちの生活において非常に重要であると言う人は,パンデミックのために自分自身の信仰と同胞の信仰の両方が成長したと言う傾向がある。パンデミックの中で宗教に目を向ける米国人のより大きな傾向(proclivity)は,主に宗教的な米国人の比較的高いシェアによって推進されている(いくつかの国では,宗教が個人的に,いくらか,あるいは,あまり,あるいは 全く重要ではないと言う人は,パンデミックによって信仰がどのように影響を受けたかについて,明確な立場をとる可能性が低い。)

宗教は,パンデミックによって影響を受けた人生の多くの側面の1つにすぎない。家族関係もまた,封鎖,経済的混乱,そして病気になった結果の影響を受けてきた。春に感染と死亡の最初の波に大きな打撃を受けた国の多くは,家族関係が強化されたと言う。これは,スペイン(42),イタリア,英国,米国(それぞれ41)に当てはまる。 米国や他のいくつかの国では,パンデミックが始まって以来,若い成人は特に身近な家族との強い絆を感じていると言う傾向がある。

これらは,2020610日から83日までに14ヶ国の14,276人の成人を対象に実施されたピュー研究所の調査結果の1つである。

Americans most likely to say COVID-19 bolstered religious faith, though majorities around world see little change
COVID-19は宗教的信仰を強化したと言う可能性が最も高い米国人ですが,世界中の大多数はほとんど変化が見られない 

004h_20210129114401 調査した14ヶ国中11ヶ国で,宗教的信仰が強まったと言う割合は,弱くなったと言う割合よりも高くなっている。しかし,一般的に,先進国の人々は,パンデミックの結果として,自分たちの宗教的信仰に大きな変化は見られない。

14の先進国の中央値10は,コロナウイルスの発生の結果として自分たちの宗教的信仰が強くなったと述べているが,中央値85は,彼らの宗教的信仰はあまり変わっていないと述べている。

調査対象国の中で,米国は信仰が強まったと答える回答者の割合が圧倒的に高く,約10分の3がこの見解を持っている。

対照的に,西ヨーロッパのより宗教的な国の2つであるスペインとイタリアでは,およそ6人に1人が,パンデミックによって自分たちの宗教的信仰が高まったと述べている。

カナダでは,13COVID-19の影響で彼らの宗教的信仰が強くなったと述べている。また,調査した他の国では,コロナウイルスの発生により,10分の1以下のみがより深い信仰を報告している。

005h_20210129114401 パンデミックは世界中の宗教活動と対面サービスの中止につながったが,発生の結果として彼らの宗教的信仰が弱まったと言う人はほとんどいない。調査した国全体で,中央値はわずか3で,米国の4を含め,自分の宗教的信仰が低下したと述べている。韓国では,9がコロナウイルスの発生の結果として個人的な信仰が弱まり,人々がこの見解を保持する可能性が最も高い国となったと述べている。

パンデミックが信仰に与える影響についての認識は,人々自身の遵守レベルに関係している。宗教的である人々は,宗教的でない同胞よりも,COVID-19が彼らの信仰と自国の他の人々の信仰を強化したと言う傾向がある。

たとえばスペインでは,宗教が生活の中で非常に重要であると言う人の49が,パンデミックのために自分の宗教的信仰が強化されたと述べているが,宗教はそれほど重要ではないと言う人の場合,6のみである。米国でも同様のパターンが見られる。宗教が生活の中で非常に重要であると言う人の45は,宗教の重要性が低いと考える11と比較して,パンデミックによって信仰が強くなったと述べている。全体として,スペインの成人の24は,米国人の49がそうであるように,宗教は彼らの生活において非常に重要であると述べている。

富と教育も影響する:一部の国では,低所得で教育が少ない人々が他の人より,パンデミックが彼らの宗教的信仰を強化したと言う可能性がやや高くなっている。

006h_20210129114401 収入に関しては,米国とスペインで最大のギャップが見られる:米国とスペインでは,国民の中央値以下の収入の人々が,他の人々よりも宗教的信仰が強くなっていると言う可能性が12パーセントポイント高くなっている。カナダ,イタリア,英国,オランダ,フランス,韓国,日本でも所得グループによって大きな違いがある。
教育を受けていない人は,中等教育以上の人よりも,調査した5ヶ国で個人的な宗教的信仰が深まったと言う可能性が大幅に高くなっている:スペイン(教育を受けていない人は11ポイント多い),イタリア(8 ポイント),米国(7ポイント),フランス(5ポイント),日本(3ポイント)。

特にキリスト教徒が多数を占める国では,女性は一般的に男性よりも宗教的だが,性別によるこの質問の違いはほとんどない。この調査の2つの例外的なケースはイタリアと韓国であり、女性は男性よりもパンデミックによって信仰が強化されたと報告する可能性が高い。

Americans most likely to say country is more religious because of pandemic
パンデミック故に国はより宗教的であると言う可能性が米国人が最も高い

007h_20210129114401 調査はまた,パンデミックによって自国全体に対する宗教的信仰の強さが変化したかどうかを人々に尋ねた。回答は主に,人々が自分の宗教的信仰についての質問にどのように答えるかを反映しているが,回答者はさらに,自国の公的生活における宗教の役割についての見解を考慮に入れている場合がある。

調査したほぼすべての国の大多数は,パンデミックの結果として,自国の人々の宗教的信仰はあまり変わっていないと述べている。14ヶ国の中央値66は,自国の人々の宗教的信仰はパンデミック前とほぼ同じであると述べ,15は自国への信仰が強くなり,8は弱くなったと述べている。

米国人では,調査対象の成人の約半数(47)が,米国の人々の宗教的信仰はそれほど変わっていないと述べる一方,28が,米国がより宗教的になっていると述べている。比較的少数の米国人(14)は,コロナウイルスの発生の結果として,自国への宗教的信仰が弱まっていると考えている。

一部の国では,自分たち自身がより大きな宗教的信仰を持っていると言うよりも,自分たちの国が宗教的更新を経験したと言う人がはるかに多い。オランダでは,17が自国がより宗教的になっていると述べているが,オランダの成人のわずか7のみが,個人的により宗教的になっていると述べている。スウェーデンでは,15が自国での宗教的信仰が強いと述べているが,3は自分たちがより強い宗教的信仰を経験したと述べている。

In the U.S., White evangelicals most likely to say COVID-19 boosted faith
米国では,白人の福音派がCOVID-19が信仰を後押ししたと言う可能性が最も高い

008h_20210129114401 米国で最も宗教的なグループの1つである白人福音派プロテスタントは,さまざまな標準的な手段によって,コロナウイルスの発生により,より強い信仰を感じる可能性が最も高い。ほぼ半数(49)が自分たちの宗教的信仰が成長したと述べ,43が米国人全体の信仰について同じことを述べている。

米国のカトリック教徒の10人中3人は,米国人の宗教的信仰が強化されたと述べており,およそ3分の1は,彼ら自身の宗教的信仰が強化されたと報告している。非福音派(主流)のプロテスタントも同様のパターンを示している:およそ10人中2人が自分の信仰が深まったと言い,別の21が他の米国人の宗教的信仰について同様の評価をしている。

宗教的関係を報告していない米国人のわずか5だけが,コロナウイルスの発生により宗教的信仰が高まったと述べている。しかし,宗教に関係のない人々の20は,一般的に米国人の間での,より深い宗教的信仰を見ていると言っている。

Family bonds have strengthened for many in countries surveyed
調査対象国の多くで家族の絆が強まっている

009h_20210129114501 人々が危機に対処する唯一の方法は決して宗教ではない。 家族関係はしばしば支援の防波堤である。そして,調査対象国の多くの家族は,在宅勤務や閉校または仮想学校のために自宅に閉じ込められたままであるため,家族関係が弱まったと言うよりも,直接的な家族との関係が強くなったと言う人が増えている。14ヶ国の中央値32は,関係がより強くなったと述べているが,8だけがその反対であると述べている。11ヶ国の大多数は,コロナウイルスの発生は肉親との関係をあまり変えていないと述べている。
スペイン,イタリア,米国,英国で調査された成人の約10人中4人は,近親者との関係が強化されたと述べている。対照的に,ドイツ,日本,韓国では,家族との関係が深まったと答えているのは10人中2人だけである。

パンデミックが始まって以来,米国では記録的な数の若い成人が実家に帰っており,若い米国人は,年配の米国人よりも,肉親との関係が強化されたと言う傾向がある。18〜29歳の米国の成人の半数は,50歳以上の38と比較して,家族の絆が強まっていると述べている。同様の年齢差は,スペインとベルギー(両方とも20ポイント),およびオーストラリアとスウェーデン(13ポイント)で見られる。

(転載了)

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先進国の中で 米国国民の宗教心が強い理由は何でしょうか?

又,今更ですが,日本人の宗教離れが顕著で,神頼みがなく 合理的です。

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