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2021年2月 6日 (土)

森会長の失言と その影響

東京オリンピック組織委員会会長・森喜朗の失言と その謝罪会見での傲慢さが世界中で報道され,日本人として恥ずかしい限りです。
例えば ‘THOMSON REUTERS FOUNDATION NEWS’ は Feb.4,2021付けで
Tokyo Olympics chief apologises, but refuses to resign over sexist comments
東京オリンピックのチーフ,性差別的なコメントを謝罪するが,辞任は拒否」の見出しで伝えています。

下記,拙訳・転載します。

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(東京発,24日,ロイター)東京五輪の森喜朗会長は,女性に対して性差別的な発言をしたことを謝罪し,コメントを撤回したが,ソーシャル・メディアでは辞任を求めているにもかかわらず,辞任(resign)しないと述べた。

元日本の首相で東京組織委員会の会長を務める83歳の森氏は,女性理事会のメンバーが話しすぎたという自身のコメントは「不適切」であり,オリンピックの精神に反していることを認めた。

朝日新聞の報道によると,森は今週開催された日本オリンピック委員会(JOC)の理事会で性差別的なコメントをした。朝日新聞によると,「女性理事の数を増やすと,発言時間をある程度制限する必要があり,終わらせるのが難しく,面倒だ(annoying)。」と語った。

「組織委員会には約7人の女性がいるが,皆,自分の場所を理解している。」JOC2019年に,理事会の40%以上の女性メンバーを目指すことを決定したが,理事会の24人のメンバーのうち女性はわずか5人である。

日本は,世界経済フォーラム(the World Economic Forum)の,2020年の世界男女格差指数(global gender gap)で調査された153ヶ国中121番目にランクされ,ジェンダー平等の推進(promoting gender equality)に関して他国を絶えず追いかけている。

森氏は急遽記者会見で,最初は謝罪し、その後、上位の女性の数を心配することが重要だとは限らないと述べた。

森氏は記者から,女性の理事会メンバーが会議中に話しすぎたと言う根拠があるかどうか尋ねられたとき,「最近は女性とあまり話をしていないので,わからない」と述べた。

森の開き直った(defiant)対応が,国民の批判を和らげる(tamp down)可能性は低く,彼のコメントに対する怒りは、パンデミックの最中に東京がオリンピックを開催しようとする試みに警戒(wary)を強めている日本の国民をさらに遠ざける(alienate)可能性が高い。

最近の世論調査によると、日本の国民のほぼ80パーセントが 7月に予定されているように大会を開催することに反対している。

(転載了)

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本人は 何が問題になっているのか,分かってないのでは?
それにしても 問題の発言があったという挨拶の内容のなさと その長さは,大したものです。彼の場合,言う必要のないことは言わないことが肝心ですが,無理のようで どうしても無駄で,しかも問題を誘発する発言をしたくてたまらないようにみえます。よく,総理を務めましたね。
現代を生きるのが難しい人のようです。

転載の記事で使われた形容詞 “defiant” がよく彼を表しています。

defiant
【形】反抗的な,挑戦的な,大胆な,傲慢な,開き直った,素直でない

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