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2021年4月25日 (日)

インドネシア海軍 潜水艦 行方不明。

インドネシアのバリ(Bali)島沖で21日に消息を絶ったインドネシア海軍の潜水艦「KRIナンガラ402KRI Nanggala 402)」の捜索は,24日も懸命に続けられていますが,動力喪失後3日分しかない艦内の酸素は24日に尽きたとみられ,乗員53人救出の望みは失われつつあります。
「ナンガラ402」は訓練のため潜水する許可を求めた直後に消息を絶ちました。潜水したと考えられている海域に油が浮いているのが見つかっており,燃料タンクが損傷した恐れもあり,潜水限界深度をはるかに超える水深700メートルに沈み,船体がばらばらになった恐れもあるようです。

Wikipedia’(英文)の “KRI Nanggala (402)” に経緯が詳しいので読んでみましょう。

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KRIナンガラ(402)」は,インドネシア海軍のディーゼル電気攻撃型潜水艦で,2隻のカクラ級(Cakra-class)潜水艦のうちの1隻であり,209型のデザインを使用している。「ナンガラ」は1977年に発注され,1980年に進水,1981年に就役し,インド洋と東ティモールとヌヌカン周辺で情報収集活動にあたってきた。本艦は国際協力海上即応訓練海軍演習(the international Cooperation Afloat Readiness and Training naval exercise)の参加艦であり,「USSオクラホマ・シティ」との共同訓練(passing exercise)を実施した。 本艦は2012年に韓国・大宇造船で大規模な修理工事を受けている。

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Disappearance
行方不明 

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2021年421日,インドネシア国軍の司令官であるハディ・ジャヤント(Hadi Tjahjanto)空軍大将は,「ナンガラ」がバリ島の北約95 km51海里)の海域で姿を消したと考えられていると報告した。インドネシア海軍のスポークス・パーソンであるジュリアス・ウィジョジョノ(Julius Widjojono)第一提督は,「ナンガラ」が魚雷訓練を行っていたが,期待した結果の報告がない,と述べた。海軍は書面による声明で,「ナンガラ」が03:00 WIBIndonesian Western Standard Time)(20:00 UTCCoordinated Universal Time),420日)にSUTSurfaceand Underwater Target)魚雷を発射するために潜水する許可を要求していたと発表した。許可(clearance)が与えられてから約1時間後,潜水艦は水上要員との接触を失った。
海軍によると,0400 WIB頃,「ナンガラ」は魚雷発射に備えて魚雷発射管に注水していた(flooding)はずである。インドネシア軍のスポークス・パーソンであるアフマド・リアド(Achmad Riad)少将は,「ナンガラ」との最後の通信は,訓練タスク・フォースの指揮官が魚雷番号8の発射を承認したとき 0425WIBであったと報告した。インドネシア海軍チーフスタッフのユド・マルゴノ(Yudo Margono)は,連絡が途絶える前に,「ナンガラ」が実装魚雷(live torpedo)と練習魚雷を発射したと報告した。

海軍はその後,0937 WIB頃に国際潜水艦脱出救助連絡事務所(the International Submarine Escape and Rescue Liaison Office)に遭難信号(distress call)を送り,潜水艦が行方不明でおそらく沈没した(presumably sunk)と報告した。海軍は,「ナンガラ」が600700 m2,0002,300フィート)の深さまで落下する前に停電が発生している可能性があると述べた。スポークス・パーソン,ウィジョジョノは,「ナンガラ」は最大500 m1,600フィート)の深さまで潜ることができると述べた。バリ海の最も深い海域は,水深1,500 m4,900フィート)以上である。

行方不明になったとき,「ナンガラ」には49人のクルー,1人の指揮官,3人の武器専門家を含む53人が乗船していた。潜水艦の最高位の海軍士官は,第2艦隊司令部の潜水艦部隊の指揮官であるハリー・セティアワン(Harry Setyawan)大佐だった。彼の部下(subordinates)は,潜水艦の司令官であるヘリ・オクタヴィアン(Heri Oktavian)中佐と,武器・電子サービスの将校であるイルファン・スリ(Irfan Suri)だった。

4月22日正午,ユド・マルゴノは,「ナンガラ」の酸素貯蔵量は,潜水後3日間,乗組員にとって十分であると述べた。ユドによると,酸素は424日土曜日の03:00 WIB20:00 UTC423日)に使い果たされるが,機器のメンテナンス状態に依存する,より低いが十分なレベルの酸素を供給するバックアップ・システムが存在する。インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は,「ナンガラ」の乗組員の安全が最優先事項であると述べた。彼はまた,乗組員の安全を祈るように皆に頼んだ。

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捜索

海軍はすぐに3隻の軍艦,「KRI ディポヌゴロ(Diponegoro)」,「KRI レーデン・エディ・マルタディナタ(Raden Eddy Martadinata)」,「KRI グスティ・ニュラー・ライ(Gusti Ngurah Rai)」を捜索に配備した。 ウィジョジョノは,ダイバーのチームが潜水艦を探していると述べた。ジェーン・ディフェンス・ニュース(Janes Defence News)はまた,海軍は他の多くの軍艦をこの海域に派遣した報じた。国防省は,オーストラリア,シンガポール,インドの政府が支援の要請に応えたと述べた。
シンガポール共和国海軍とマレーシア海軍は,それぞれ潜水艦救難艦 “MV Swift Rescue”と“MV Mega Baktiを現場(scene)に配備した。
4月22日木曜日までに,海軍はこの海域に6隻の追加船を配備した: “KRI Dr. Soeharso”,“KRI Hasan Basri”,“KRI Karel Satsuit Tubun”,“KRI Singa”,“KRI Hiu”,“KRI Layang”。ユド・マルゴノは木曜日に,捜索活動で潜水艦3隻,航空機5機,軍艦21隻が配備されたとも述べた。潜水艦「KRIアルゴロ(Alugoro)」も捜索に加わった。より強力なソナー装備を備えた軍艦である「KRIリゲル(Rigel)」は,423日に到着する予定だった。

インドネシア時間(WIB07:00頃,空中調査により,潜水艦が潜水したと思われる海域近くの水面に油流出の痕跡が見つかった。アーマッド・リアド(Achmad Riad)は後に,複数の場所で油流出が観察されたと報告した。彼は,“Raden Eddy Martadinata” が2.5ノット(4.6 km / h)の速度で水中の動きを検出したが,接触を特定するのに十分な情報を得る前にコンタクトが消えたと付け加えた。ユド・マルゴノはまた,インドネシアの海軍艦艇が50から100メートル(160から330フィート)の深さで磁気を帯びている物体を発見したと木曜日に報告した。

4月22日,14:15 WIB07:15 UTC)頃,インド海軍は,深海救難艇(DSRVdeep-submergence rescue vehicle)が 捜索区域の途中にあるアーンドラ・プラデーシュ州ビシャカパトナムの海軍施設を出発したと発表した。
米国国防総省の報道官ジョン・カービーは,国防総省が捜索を支援するために航空機を派遣していると述べた。アフマド・リアド(Achmad Riad)は,米国がP-8ポセイドン海上哨戒機を送っていると述べた。 423日,オーストラリア艦隊司令官のマーク・ハモンドは,“HMASバララット”と“HMASシリウス” が捜索活動に参加することを発表した。

ドイツ,フランス,ロシア,トルコ,タイを含む他の国々が支援を申し出ている。

(転載了)
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まだ 確固たる遭難の証拠はないようですが,経過時間からすると望薄でしょう。破片が見つかったという報道もあります。

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"We have found several pieces and parts that are believed to be parts or components that are attached to the submarine that would not come out of the ship if there had not been pressure from outside or a crack in the torpedo launcher," said Navy Chief of Staff Yudo Margono.

from `Indonesian submarine sank off Bali, navy says'  on BBC
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遭難確定後の原因調査は,その水深からして 相当な困難が予想されます。
修理時のミスが原因となるケースが時々 ありますが,本艦の場合,韓国での修理が 2012年で 時間が経過しているので 原因とは考え難いでしょう。
海上自衛隊における潜水艦の就役期間の最大は 24年に設定されているようで,これに比べ 40年は,途中で修理を挟んでいるとはいえ,いかにも長すぎます。
一般に 商船は,主に 経済的理由(燃費など)により 20年が平均寿命と言われます。

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