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2021年4月15日 (木)

福島第一原発の処理水海洋放出に対する恐れ,非難は-

日本政府が413日,東京電力福島第一原子力発電所から排出されて保管している100万トン以上の処理済み水(汚染水を処理した水)を,福島県沖の太平洋に放出する計画を承認したことに対して,中国,韓国が根拠のない見当違いの非難声明を出し,韓国民が何を勘違いしているのか プラカードを持って抗議しているようです。

ForbesApr.12,2021付けで 冷静で,理解しやすい寄稿文を掲載していました。

下記,一部拙訳・転載します。
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Japan Will Release Radioactive Fukushima Water Into The Ocean, And Why That’s O.K.
日本は放射性福島の水を海に放出する,そして,それがなぜOKなのか
By James Conca(寄稿)

And that’s exactly what they should do.
そして,それはまさに彼らがすべきことである。

日本政府は,活動不能になった(crippled)福島原子力発電所に蓄積されている処理済み放射性水を海に放出することを決定した,中国や韓国などの近隣諸国の漁師や消費者からの反対にもかかわらず。

東京電力(Tepco)は,福島第一原子力発電所で溶融燃料を冷却するために使用された水を排出する方法について7年以上の議論を経て,2023年に穏やかな放射性水(mildly-radioactive water)を排出し始める予定である。

菅義偉首相は,同組織の計画に対する揺るぎない(unwavering)反対を続けている全国漁業協同組合連合会(the national federation of fisheries cooperatives)の岸宏会長と会談した後,政府が最終決定を下したと述べた。

政府は,福島第一原子力発電所の貯水タンクの貯蔵容量が早ければ来年にはなくなると予想されていることから,処分問題の決定を延期し続けることはできないと述べた。 菅氏は,水を放出することが最も現実的な選択肢であると述べた。

日本の経済産業省は,貯蔵された処理水を処分するための基本方針を発表したばかりである。水は高度な液体処理システムを使用して処理され,環境レベル未満のすべての汚染物質が除去され,複雑な敷地内のタンクに保管されている。ただし,処理システムは,すべての放射性元素の中で最も放射性が低く,最も害が少ないトリチウムを除去することはできない。

政策文書によると,トリチウムは1リットルあたり1500ベクレル(becquerels)に希釈される。これは,日本の安全基準で許可されている濃度の1/40であり,世界保健機関の飲料水ガイドラインの1/7である。

トリチウムの年間総排出量は「事故前の福島第一原子力発電所のトリチウム排出量の運用目標値を下回る水準」となる。これらの排出量は,日本はもちろん,世界中の原子力発電所からの排出量の範囲内に十分収まっている。

国際原子力機関(The International Atomic Energy Agency)は,それを海洋に放出することが世界的な実行基準(global standards of practice)を満たしていることを確認して,日本政府の計画を承認している。IAEAのラファエル・グロッシ(Rafael Grossi)事務局長は,これは原子力発電所が緊急事態にない場合でも,原子力発電所で水を放出する一般的な方法であると指摘した。

私は漁師が恐れていることを理解している。水が危険でなくても,彼らの生計は危険にさらされている。 それは,これらの些細なレベルであってさえ,放射線に対する根拠のない恐れ(the unwarranted fear)の力である。

そして,それらは些細なものである。この水の1クォート(quart0.946)からの放射線量は,4本のバナナまたは家族サイズのポテトチップスの袋に相当する。この水1トンは,約4 mSvの線量を与え,これは,米国のすべての人の年間平均バックグラウンド線量であり,1回の胸部CTスキャンである7mSv未満である。

グリーンピースのような環境団体(critics)は,通常 「すべての原子が危険である(every-atom-is-dangerous)」のスローガンで,この水は永久に保存されるよう処理すべきと主張している。 彼らはトリチウムの放射線や化学を理解していないようであるが,そのような人は稀である。

この問題と科学を理解している科学者(核封じ込めの問題について米国政府の研究所と30年間個人的に協力してきた人を含む)は,トリチウムで汚染された水を太平洋に約10年以上の期間で ゆっくりと放出することを常に推奨していた。

直感的には理解(intuitive)できないが,これは非常に良い考えである。トリチウムは,2つの中性子と1つの陽子を持ち,放射能が非常に低いため,環境中の一般的な放射性元素であるにもかかわらず,環境や人間の問題が発生したことのない水素の穏やかな放射性同位体(mildly radioactive isotope)である。トリチウムは,核実験や原子力発電所と同様,大気プロセスでも自然に生成される。

繰り返しになるが,濃度や線量に関係なく,トリチウムによって人間や環境に害が及ぶことはない。

トリチウムは非常に高いレベルで人間に対して発がん性があるとの推測があるが,トリチウムによる健康への悪影響が人間や環境に現れたことは一度もなく,その主張は仮説(hypothetical)にすぎない。非常に高いレベルによるマウスに関する実験室での研究のみが,健康への悪影響を示しており,それは37,000,000Bq /の摂取を強制した後でのみである。

この水を海に入れることは間違いなくそれを取り除くための最良の方法である。それを濃縮して容器に入れておくことは,現実的に人々と環境にもっと潜在的な危険を引き起こす。そして,利益がなく,非常に高価である。

残念ながら,あらゆる種類の放射能を放出するという考えは,ほとんどの人を竦ませる(cringe)。しかし,それが問題である。現実ではなく,トリチウムの認識だけが悪いのである。そして,我々の新しい反科学の世界(world of anti-science)では,そのような間違った考えが正しいことを支配し,貴重な資源と時間を浪費することになるかも知れない。

科学的な現実は,トリチウムがわずか6 keVのエネルギーで信じられないほど弱いベータ粒子を放出し,それが私たちの死んだ皮膚層によって簡単に止められるということである。それは空気中では4分の1インチしか進まない。トリチウムを摂取(ingestion)しても何も起こらない。吾々は試したことがある。

トリチウムで汚染された水の健康リスクは非常に低いため,世界のすべての国は,どのような規制制限を課すべきか見当がつかない。

濃度単位として1あたりのベクレル(“Bq”は1秒あたりの単一核の崩壊- disintegration)を使用して,米国は飲料水に740 Bq /を設定したが,カナダはその制限として7,000 Bq /を設定しており,スイスは10,000Bq /,オーストラリアはなんと76,103 Bq / である。

しかし,これらの制限は,薄い空気から引き出されただけである。それらは健康に基づくものではない。 それらは達成が容易だったので選ばれている。これらのレベルのいずれも,あるいはこれらのレベルの100倍であっても,有害ではないことを意味する。

・・・

魚や海洋生物におけるトリチウムの生物学的半減期は,人間よりもさらに短く,2日未満であり,トリチウムの物理的および化学的特性のため,海水での希釈が速すぎて,相当量を人に戻すことはできない。 それは食物連鎖に集中しないことを意味する-食物連鎖を希釈する。

したがって,日本の漁師は風評の観点からこの放流戦略を恐れているが,彼らの魚は依然として食品照射制限に関して陰性であり,市場で販売されている彼らの包装された魚は依然として公式の「安全な」ステッカーを貼れる。

いつものように,それはすべて知覚と恐れ(perception and fear)に帰着する。吾々科学者はあなたに答えを与えることができるが,特に非科学者がとにかくこれらの決定をするので,望むならあなたはそれらを無視することができる。

・・・

(転載了)
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処理水排出をを海洋汚染として恐れる,あるいは 非難するのは,「科学的知識のない,ほぼ未開人が 日蝕を恐れるのに等しい」- と言いたかったようです。

Unfortunately, the idea of releasing radioactivity of any sort makes most people cringe. But that’s the problem, only the perception of tritium is bad, not the reality. And in our new world of anti-science, such a wrong idea might rule over what is the right thing to do, wasting precious resources and time.
残念ながら,あらゆる種類の放射能を放出するという考えは,ほとんどの人を竦ませる(cringe)。しかし,それが問題である。現実ではなく,トリチウムの認識だけが悪いのである。そして,我々の新しい反科学の世界(world of anti-science)では,そのような間違った考えが正しいことを支配し,貴重な資源と時間を浪費することになるかも知れない。

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