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2021年5月30日 (日)

Brooks Brothers の “Paisley” と “Argyle”

服装に関する言葉には地名由来が多く,それも英国,更に スコットランドの地名が多いようです。
英国由来ではない地名が使われるファッション用語には 例えば「バミューダ・ショーツ」(最近はあまり使われないが,・・・),「マドラス・チェック」,「ダッフル・コート」が思いつきます。

英国の地名由来では 「シェトランド・セーター」,「ハリス・ツィード」,「フェア・アイル・セーター」,「インバネス・コート」,「アラン・セーター」,「アスコット・タイ」,「ノーフォーク・ジャケット」,「バルマカーン・コート」,「グレン・チェック」,「ドニゴール・ツィード」等々 思いつくままに挙げてもかなりあり,その多くがスコットランドの地名です。

これに関連して ‘Brooks Brothers’(英文)サイトの ‘Blog’,‘Style’ に “Scottish Studies: Paisley & Argyle”(スコットランド学習:ペイズリー&アーガイル)という記事がありました。

下記,拙訳・転載します。

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目立つ(bold)アーガイル・ソックス(argyle sock)や風変わりな(whimsical)ペイズリー・タイ(paisley tie)の眺めは,他の落ち着いた(muted)アンサンブルとのコントラストにおいて他に例を見ない。スタイリッシュな目の肥えた(discerning)人は,微妙な仕立て(sartorial)のタッチで自分自身を表現する方法を知っている。

我々のお気に入りのパターンのいくつかがスコットランド起源であることをあなたは知らないかもしれない。さらに,それらはスコットランドのパターンというだけではなく,スコットランドの地名でもある。 ペイズリー(paisley),アーガイル(argyle),アーガイル・アンド・サザーランド(Argyll and Sutherland)を見てみよう。これらはすべて,色とパターンの配置が洗練されていながら遊び心がある(sophisticated yet playful)。

An Intimate Relationship: Scotland and Brooks Brothers
親密な関係:スコットランドとブルックス・ブラザーズ

最初は,そのバックグラウンド。スコットランドの遺産と我々のつながりは,長い歴史の中で我々の製品の多くに現れてきた(manifested)。たとえば,当社独自のシグネチャー・タータンは,伝統的なスコティッシュ・キャンベル・タータンの要素とBB1ストライプ・パターンを組み合わせたもので,スコティッシュ・タータン・オーソリティ(the Scottish Tartans Authority)に登録された独自のタータンになっている。さまざまなカラー・バリエーションで,シャツから靴,傘など,あらゆるものに採用されている。(ブルックス・ブラザーズの創設者ヘンリー・サンズ・ブルックス(Henry Sands Brooks)との結婚で,スコットランドの伝統をブランドの美学(aesthetic)に取り入れたラビニア・ブルックス(Lavinia Brooks),ニー・リヨン(née Lyon)にエールを送る(shout-out))

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Ask a Scot
スコットランド人に訊く 

これらの表現が豊かな(expressive)パターンに関して,何人かのスコットランド人と話し合うことができた。これらのよく知られたスコットランドの輸出品について,誰が独自の視点を提供したほうがよいだろうか。

まず,ネイティブのウィージー(Weegie),つまりスコットランドのグラスゴー出身のグラスゴー人(Glaswegian)と一緒に座った。「ペイズリーはスコットランドだけでなく,世界中でアーガイルよりもはるかに一般的だと思う」と彼は言う。「シャツ,ネクタイ,スカーフなど,日常着の可能性があるアイテムが流行している(trendy)。一方,アーガイルは,日常着というよりも伝統的な衣装でより一般的である。」大本命は?「ペイズリーが勝つ(wins hands down)と思う!」

次は,エジンバラに住む紳士。

ウィージーとは対照的に,このフェローは彼が頻繁にアーガイルを履いていると報告し,上質な靴下が彼のスタイル表現の好ましい手段であると述べている。(スコットランドには素晴らしい靴下があると彼は言う。)

次に,グラスゴーのウエスト・エンドの弁護士:「ペイズリーが世界的に認められたパターンであることに気づいていなかった!」

Paisley
ペイズリー

ペイズリーはグラスゴーの西にある小さな街で,印象的なテキスタイルの歴史がある:もちろん,世界中で人気のあるティアドロップ・モチーフもある。この形は非常に人気があり,ペイズリーの名前はデザイン・スタイルの代名詞になった。

「実際のペイズリー・パターンは,古代ペルシャとその後のインドに由来している」と,スコットランド企業のスペシャリストであるスチュワート・ロックスバーグは説明する。「モチーフは,風によって上部が曲がった様式化されたヒノキの木(cypress tree)であると学者によって信じられている。木版のヒノキのモチーフの大規模なコレクションは,スコットランドの織工に影響を与えるためにペイズリーに送られ,今でも地元の博物館で見ることができる。」

ロックスバーグ(Roxburgh)は,ペイズリーを「退廃(decadence)と社会の規則への不適合(non-conformance)の崇拝された(revered)象徴と魅力的に呼んでいる。今日のネクタイ,スカーフ,ローブなどでの使用は,独自性,適合性の違い,スナビングに対するこの欲求を支えている(underpin)が,おそらくもっと微妙で個人的な方法である。」

今日では,ほんの数例を挙げると,シルクのネクタイ,ポケットチーフ,クルー・ソックス,ポロシャツ,ラグジュアリー・コレクション・スポーツシャツなど,幅広いアイテムのペイズリーを提供している。

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Argyle or Argyll?

アーガイル(Argyle)は、スコットランド西部の郡であるアーガイル(Argyll)の古い綴りである。世界中のゴルファーに愛されているアーガイルは,靴下やセーターによく見られるダイヤモンドとレーカー(diamond-and-raker)のパターンである。

ブルックス・ブラザーズのシグネチャー・タータンの作者以外の誰もここで言わないことを ここで言いたい。スコティッシュ・タータンズ・オーソリティの元ディレクターであり,タータン・アンバサダー・デザインの創設者であるブライアン・ウィルトンは,次のように述べている。 「このデザインは1920年代に商品化されたと言われており,西海岸の領土がたまたまアーガイルであったキャンベル連隊タータン(the Campbell regimental tartan)の簡略版に基づいている。アーガイル・ルックは,1920年代にウィンザー公爵(エドワード8世)によって採用され,一般に広まった。フェア・アイルの秘蔵のゴルフ・ジャージに,その日の人気のバギー・プラス4とプラス2のズボンに合わせて長い靴下を履いた。王子の社会的人気はトレンドを生み出した。」

靴下がこの永遠のパターンへの愛情を表すための好ましい方法としても,あなたは一人ではない。イタリア製のベストセラーのコットン混アーガイル・ソックスとカシミヤ・アーガイル・ソックスをお勧めする。

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Argyll and Sutherland
アーガイル・アンド・サザーランド

英国の連隊のタイ(British regimental ties)を採用する我々の伝統の一部として,ブルックス・ブラザーズは民間の使用のために,古典的なアーガイル・アンド・サザーランドの縞模様(Argyll and Sutherland stripe)を割り当てた。特徴的パターンは,イギリス陸軍の伝説的なアーガイル・アンド・サザーランド・ハイランダーズ連隊(Argyll and Sutherland Highlander regiment)から派生した。最初はオリジナルのグリーンでのみ生産されていたが,アーガイル・アンド・サザーランドのシルクネクタイと蝶ネクタイをいくつかの色の組み合わせで提供し,真の汎用性を実現している。

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(転載了)
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008_20210405152701 「ペイズリー」や「アーガイル」を世界的にした功績の一部は ‘Brooks Brothers’ にあったということのようです。
私自身も ペイズリーのタイ,アーガイルのソックスを持っていましたが 今はもう身に付けません。
探してみると ペイズリーのタイが1本 残っていましたが,‘Brooks Brothers’ ではなく ‘Kent(VAN Jacket)’の製品でした。

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