« 大相撲五月場所 千秋楽,宇良関「寄り切り」で勝って十両優勝。 | トップページ | 国産 リンゴが少なくなって ニュージーランド産のリンゴ »

2021年5月24日 (月)

中国で,‘Skyscraper’ が揺れた。

4月18日,中国深圳にある高さ356m72階建ての高層ビル「賽格広場(SEGプラザ)」が 突然揺れました。ビルは2001年竣工,低層階には家電店,20階以上は居住層になっています。

4月21日,ビルを所有する深圳市賽格集団(SEG)は,原因を調査するため,ビルを閉鎖し,テナントや買い物客にビルへの立ち入りを禁止した,と報じられています。

Newsweek.com’ は May 21,2021付けで 次のように報じています。
(拙訳・転載 御免)
*******************

China Insists Shaking Skyscraper is Safe as Building Continues to Wobble
建物はぐらつき続けるが,揺れる超高層ビルは安全であると中国は主張

001_20210522152101

木曜日(20日),地元メディアによると,中国南部の1,000フィートの超高層ビルは,異なる階の居住者が揺れと報告した後,3日間で2度目の避難を余儀なくされた。

広東省深圳にあるランドマークの72階建てのSEGプラザは,火曜日(418日)の大規模なパニックの事件で取り上げられ,揺れの報告により,福田区(Futian District)の華強北(Huaqiangbei)ショッピングエリアの一部である周辺から数百人が逃げた。

成都に本拠を置くニュース・ポータル ‘The Cover’ によると,355560階の居住者は,木曜日の現地時間 午後1230分直後に再び揺れていると報告した。急須と金魚鉢の周りで水がスロッシングする様子を示す短いビデオが掲載された報告は,テナントが避難するように求められたと述べた。

火曜日の最初の事件の後,市政府は予備的な安全検査で構造が健全であると決定したと伝えたが,ぐらつき(wobbling)の正確な原因はまだ調査されていた。

監視局(monitoring stations)が近くで地震活動を検出してなかったので,揺れ(shaking)は地震に関連していなかった,と通知は示した。

賽格電子市場(the SEG Electronics Market)の最上階10階で働く店主は,高層ビルのさらに上のオフィスで雇用されているスタッフと同様に,水曜日に建物に戻ることを許可されたが,買い物客は予防措置(precaution)として引き続き締め出された。

地元メディアは,当日も小さな揺れが報告されたと述べたが、建物を離れる(clear)命令は出されなかった。

深圳の北西約85マイルにある広州の米国領事館は,米国国民に建物とその周辺地域を避けるように忠告した。その通知は「リスク評価情報の欠如(lack of risk assessment information)」を引用した。

水曜日に,深圳市当局は,市の住宅建設局によって実施された評価でSEGプラザの主要な構造が安全であるとわかったと語った。超高層ビルの振動数,傾斜,沈下はすべて標準範囲内であり,テストでは異常(anomalies)は見られなかった。

評価では,揺れの原因を特定できなかった。

武漢の ‘Jimu Newsによると,漏洩した内部文書には,風,建物の下の2つの地下鉄路線の運行,気温の3つの考えられる揺れの原因が記載されていた。今週の温度変化幅は8℃46.4 F)と測定され,鉄骨構造に影響を与えた可能性があると報告書は述べている。

文書の信憑性(veracity)を確認した州の緊急事態管理局は、さらなる評価がまだ進行中であると ‘Jimu Newsに語った。中国のツイッター,ソーシャル・メディアのウェブサイトである ‘Weiboで,予備調査結果は懐疑的(skepticism)であり,他の超高層ビルも同じ条件にさらされていると多くの人が主張した。深圳の緊急事態管理局(Emergency Management Bureau)は,木曜日の揺れの報告にまだコメントしていない。

(転載了)

**************

建築後 20年経って 初めての異常事態であることに着目する必要がありそうです。
又,最近,本体を含め,近くに変化があったかを調査することが重要です。20年の経年で ビル全体の振動に影響を及ぼす,ビル主構造の剛性に変化があるとは考えにくいところです。
風が原因とするなら,風圧による単なる撓みではなく,ある風速で風下面の両側に交互に発生する「カルマン渦」の周期と建物の固有周期との一致による共振ということになるでしょうが,「カルマン渦」が このビルの断面形状で発生するのかという疑問があり,かつ,20年で初めての共振は考え難いところです。

いずれにせよ,調査・検討結果が待たれます。

10年前に 韓国で39階建てのビルが上下に揺れた事件があり,原因検討結果(建築学会による),「12階のフィットネス・クラブでの 17人によるリズムに合わせた反復ジャンプ」が原因,という話がありました。

情報不足の門外漢ですが,この原因で 他の階が上下に振動したというのは合点がいきません。
このビルが倒壊したというニュースは聞きません。

| |

« 大相撲五月場所 千秋楽,宇良関「寄り切り」で勝って十両優勝。 | トップページ | 国産 リンゴが少なくなって ニュージーランド産のリンゴ »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大相撲五月場所 千秋楽,宇良関「寄り切り」で勝って十両優勝。 | トップページ | 国産 リンゴが少なくなって ニュージーランド産のリンゴ »