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2021年5月21日 (金)

‘Brooks Brothers’,ノン・アイロンではない “Oxford Shirt” は,今や 1割しかない。

IVY STYLE.com/ NewsNostalgia Since 2008の Oct. 4,2020付けにThe Brooks Oxford, And What’s Wrong With 90% Of American Menブルックス・オックスフォード,そして米国人男性の90%の何が悪いのか)と題する記事があり,‘Brooks Brothers’ のノン・アイロン,オックスフォード・シャツに関して書いていました。

以下,拙訳・転載します。

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Ivystyle 男性の10人中9人が,純粋な混じりけのない(unadulterated)綿よりも ファニーで人工的に完璧に見える化学処理されたノン・アイロンのシャツを好むことをご存知か?そして,私は一般の人々について話しているのではなく,特にその伝統主義の「とりで」(bastion)であるブルックス・ブラザーズの買い物客について話している。

数年前,ラルフ・ガードナー(Ralph Gardner)はウォール・ストリート・ジャーナルに,「我々の共和国の基盤(bedrock)」と呼んでいる古典的なブルックス・ブラザーズのオックスフォードに関する興味深い記事を書いた。

ガードナー氏は,1970年代にポリエステルで育った後,ブルックス・ブラザーズのクラシックなオックスフォードを発見し,それ以来熱心なファンである。

彼はマディソン・アベニュー 346に着るものを買いに行っている:
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… 銀行の金庫室(vault)のようなつや消し鋼(brushed-steel)の両開きドアを通り抜けると,外の世界の混沌とした薄っぺらな(flimsy)価値観から,不変の(immutable),ほとんどプライベートな,そのメンバーが宗教や政治や切手やスポーツへの情熱によってではなく,服装や,品質やカットと同様に倫理的価値についても着用者を喜ばせた衣類やメンズアクセサリーによって団結しているようなクラブに入る。
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ガードナーは,同じシャツを着ていた過去のブルックスの男性と共有された親族関係(kinship)のアイデアに慰めを見出し続けている:
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ブルックス・ブラザーズと,マックス・パーキンス(Max Perkins),ハロルド・ロス(Harold Ross),フィッツジェラルド(Fitzgerald),チーバー(Cheever)などの作家や編集者との間に何らかのつながりがあったかどうかはわからない。

しかし,彼らの幽霊が一緒に通路を歩き回っているように常に感じ,彼らが今シーズンは白に固執するかどうか,または彼らがピンクやピン・ストライプを選ぶかを彼らと議論するように感じるだろう。

この店は,さまざまな世代のニューヨーカーの間の文化的結びつきとして機能した:我々全員に共通していたのは,真正性(authenticity)への目と,仲間の一時的流行(fads)や偽りの神々を見通すことができる知性だった。
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しかし,ガードナーは,ブルックスの旗艦店に,クラシックなオックスフォード生地のボタンダウンに充てられたテーブルが現在1つしかないことを知って戸惑っている。他のすべてのテーブルには,ノン・アイロンのシャツが積まれている。 彼がブルックスに説明を求めて電話をかけると,ノン・アイロンのシャツが店のシャツの売り上げの90%を占めていると言われた:
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Today, that’s now the Brooks Brothers shirt.
「今日,それが ブルックス・ブラザーズのシャツになった。」
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それは1980年代以降にどれだけ変化したかを示している。

プレッピーはかつてないほど主流になっている可能性があり,これは,全国のショッピング・モールで,どんなに骨抜きに(watered-down)されていても見つけることができるファッション商品(commodity)である。もちろん,失われているのは,服の背後にある精神(ethos)であり,ガードナーはこれを「倫理的価値観(ethical values)」と呼んでいる。そして,これらは服の作り方だけでなく,服の着方にも深く関わっている。

あなたがそれに生まれていなかったなら,メンズシャツに関しては相続された(Old Money)価値観はあなたが生活の中で学ぶものである。
当時のプリンストンの学生についての逸話(anecdote)がある。彼らは,レガシーからスタイルの手がかり(cues)を得て,ボタンダウンの襟を紙やすりで擦り減らして,破れているように見せることを余儀なくされた。ちょうど先週,古典的な潔癖症(classic neatfreak)である私の父が,私が最近 彼に送ったブルックスのシャツの襟がすでに彼の首の無精ひげ(stubble)にこすられて,擦り切れ(fray)始めていると言った。

彼は買い替えるべきかと迷っていた。

私は,彼の髪は細くて灰色で,顔は日焼けしてしわが寄っていること,そしておそらく彼のシャツも少しの人生経験があり,ビニール袋から直接出したようには見えないはずだと,彼のことを思い出した。

ボタンダウンのオックスフォードには小さな特徴があり,端周りのほつれ,前立て(placket)のしわ(puckering),仕事で袖をまくり上げることから生じるしわがあることは,あなたが理解することを学ぶ必要があるものである,ちょうど 新しい家具のショールーム・フロアの輝きと比較して,アンティークの木片の鈍いが高貴な艶(patina)のように。ブルックス・ブラザーズは1980年代よりもはるかに大きな会社であり,その顧客基盤ははるかに広く,自然な普段着の服などの古いWASPyの価値観をほとんど気が付いてない。きれいに(spic-and-span)見えたいという願望は,ポール・ファッセル(Paul Fussell)が まさに中流を「こぎれいさの上の不安(anxiety over neatness)」と呼ぶことから発散する(emanates)。

ノン・アイロン・シャツには支持者(adherents)がいるが,個人的には我慢できない。そして,時間と利便性が何よりも,熟成された(well aged)オックスフォード・クロスの豊かなキャラクターよりも大切にされているとき,申し訳ないが,あなたは自分の価値観を堕落させていると思う。

シャツの売り上げの90%がノン・アイロンのカテゴリーであり,ブルックスは明らかに顧客に欲しいものを提供している。しかし,ガードナーが示唆していることは他にもある:
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… what made Brooks Brothers great wasn’t that it catered to the public’s taste; it created taste.
… ブルックス・ブラザーズを素晴らしいものにしたのは,それが一般の人々の好みを満たす(catered)ということではなかった; それは好みを生み出した。
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メアリー・マッカーシー(Mary McCarthy)の物語「ブルックス・ブラザーズシャツの男(The Man In The Brooks Brothers Shirt)」の主人公は,疑う余地のない美味しさの決定者(arbiters)から特別なものを着ていると感じる。

彼は確かにノン・アイロンのシャツを着ていなかったが,ノン・アイロン・シャツはまだ発明されていなかった。 もしノン・アイロン・シャツがあったとするなら,9010の分裂のどちら側にいたのか,誰も分からないだろう。クリスチャン・チェンスボルド(CHRISTIAN CHENSVOLD

(転載了)

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002_20210506161401 20年ほど前から Brooks Brothers で 徐々に “Classic Oxford” のドレス・シャツが少なくなり,ノン・アイロン・シャツの 「のっぺり感」が嫌いな私は,現役サラリーマン時代,止むを得ず +¥2,000 or 3,000 で “Classic Oxfordの生地を ‘Personal Order’ していました。
右は 2013年に終えたサラリーマン生活の,2012年と2013年に買った Brooks Brothers の ‘Personal Order’ による,黄,青,白の “Classic Oxford” のドレスシャツです。おそらく ¥12,600(税別) だったと思います。現在も現役として 洗いざらしで着ています。

半袖シャツは ほぼ100% ノン・アイロンとなって,これは諦めて買っていましたが,全時間が OFF となったリタイア後は着ることがなく,かなりの枚数が残っています。

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