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2021年5月28日 (金)

Amazon,MGMを買収。

AmazonMGM を買収しました。
例えば ‘The GuardianMay 26,2021付けで報じています。

下記,拙訳・転載します。
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Amazon buys Hollywood studio MGM in $8.45bn deal
Amazon845000万ドルで ハリウッド・スタジオMGMを購入 

Amazonは,「ジェームズ・ボンド」と「ロッキー」のシリーズの背後にあるハリウッドのスタジオであるMGMを,世界的なストリーミングの覇権をめぐる戦いが新たな高みに達したため,85億ドル近くで購入した。

契約の規模は,スタジオが12月に売りに出されたときに提案された50億ドル(35億ポンド)の値をはるかに超えている。必見の(must-watch)番組を確保するための戦いは,ますます希少な “crown jewel( 収益性の高い事業部門)コンテンツの所有者にとって激しい(fierce)入札戦争(bidding wars)を煽っている(fuels)。

MGMは,‘Apple’と,‘Sky’ の所有者である ‘Comcast’ からも誘いを受けた。しかし,どちらも最終的には,Amazonが進んで書いた小切手の金額に尻込みした(balked)。

この有名なスタジオには,合計で180以上のアカデミー賞と100以上のエミー賞を受賞している,「風と共に去りぬ」(Gone with the Wind)や「ホビット」(The Hobbit)などの映画から,「侍女の物語」(The Handmaid’s Tale)などのテレビ・ヒットまで,4,000本の映画タイトルと17,000時間のテレビ番組のライブラリがある。

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1924年に設立されたMGM(元々は “Metro-Goldwyn-Mayer” として知られていた)は,「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」や「ベン・ハー(Ben Hur)」から「レイジング・ブル(Raging Bull)」,「氷の微笑(Basic Instinct)」,「羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)」まで,ハリウッドの黄金時代を通じて大成功を収めている。所有権(hands)は頻繁に変わり,以前の所有者には,飲み物(シーグラム)の大御所「エドガー・ブロンフマン」(Edgar Bronfman),ラスベガスのカジノ億万長者「カーク・カーコリアン」(Kirk Kerkorian),CNNの創設者である「テッド・ターナー」(Ted Turner)が含まれていた。

これは,17500万人のグローバル・ユーザーがいる,世界で2番目に大きいストリーミング・サービスであるAmazonがこれまでに行った2番目に大きな買収取引(takeover deal)である。2017年には,米国の高級食料品店「ホール・フーズ」(Whole Foods)に137億ドルを支払った。

プライム・ビデオおよび Amazonスタジオのシニア・バイス・プレジデントであるマイク・ホプキンスは、次のように述べている。「この取引の背後にある真の経済的価値は,MGMの才能あるチームと一緒に再考し,開発することを計画している深いカタログの知的財産の宝庫(the treasure trove)です。」

MGMは,コロナウイルスのパンデミックにより,昨年のほとんどの期間,映画館が閉鎖された後,デジタル・ストリーミング・サービスで59歳の「ジェームズ・ボンド」シリーズの次の映画をリリースする可能性を模索した。映画「007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)」は、ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が007として最後に出演した映画である。現在,9月に映画館で初公開される予定であり,今年最大の国際興行ヒットになる可能性がある。

「ボンド」は史上5番目に価値のある映画シリーズであり,これまでに24本の映画で70億ドルを超え,広大な(sprawling)「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)」,「スター・ウォーズ(Star Wars)」,「ハリー・ポッター(Harry Potter)」,「スパイダーマン(Spider-Man)」の映画に次ぐものである。

4年前,Amazonは,創設者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)がゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)を,同社のストリーミング・サービス成長を促進したいと考えていたヒットの一種として引用した後,ロード・オブ・ザ・リングの世界で6つのTVシリーズを制作する権利に10億ドルを投じた。

Amazonは,プライム・サブスクリプション・サービスへの加入者獲得への投資を増やしているため,昨年はコンテンツに,2019年の78億ドルから増加して,110億ドルを費やした。Netflixは昨年,約170億ドルを費やした。Amazonは,2億人以上の加入者を抱える ‘Netflix’ と,18ヶ月前に参入して1億人以上の加入者に急速に成長した ‘Disney +’ と,グローバル・ストリーミングの覇権を争っている。

視聴者が従来のテレビからストリーミング・サービスにますます移行するにつれて,従来のメディア企業とシリコン・バレーの巨人が加入者を獲得するために戦っている。

ソニーの最高経営責任者である吉田憲一郎氏は水曜日(26日)に,メディア統合(consolidation)の最新の波の中,同社の映画とテレビ・スタジオを売却するつもりはないと述べた。

ハリウッドの5大スタジオの1つである ‘Sony Pictures’ は,「スパイダーマン(Spider-Man)」,「ゴーストバスターズ(Ghostbusters)」,「ジュマンジ(Jumanji)」,「ベストキッド(Karate Kid)」などのシリーズのホームであり,アナリストによれば300億ドルもの価値がある。

今月,米国の通信会社ATTは,メディア部門を ‘Discoveryと統合し,ストリーミング戦争での競争力を高めるためのグローバル・コンテンツの大手企業(powerhouse)を作る契約を発表した。ATTは,「バットマン」と「ハリー・ポッター」の映画シリーズや「フレンズ(Friends)」などのテレビ・ヒットの本拠地であるワーナー・ブラザース,「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」と「サクセション(Succession)」の背後にあるHBOネットワーク,ニュース放送局CNNをすでに所有している。

3年前,ATTは以前は ‘Time Warner’ として知られていた Warner Media’ の850億ドルの買収を完了した。ルパート・マードックがタイム・ワーナーを購入できなかったことが、4年前に,それがなければ彼のグローバルメディア帝国は競争するための規模が不足していることを認めて「X-メン(X-Men)」,「アバター(Avatar)」,「デッドプール(Deadpool)」,「ザ・シンプソンズ(The Simpsons)」の背後にある映画スタジオとテレビ・スタジオが含まれる21世紀フォックスを売却するという衝撃的な決断を促した。

ディズニーによるFoxの資産 660億ドルの買収により,世界最大のメディア企業は,‘Disney +の立ち上げにより,ストリーミング戦争に首尾よく参加するための追加コンテンツを手に入れることができた。

(転載了)
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思えば,私が よく行っていた広島のシネマ・コンプレックスは この1年,ほとんど新作の洋画は上映されていません。すなわち,洋画の配給収入がないということです。

上述のように,MGMの (007)No Time to Die” は去年4月 世界一斉公開の予定が 1年半遅れになっています。興行収入が入らないということで 厳しい状況は容易に察しがつきます。

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