‘Great Bitter Lake’ に拘束中の “Ever Given”,その後。
スエズ運河の途中にある ‘Great Bitter Lake’ の拘束されて 3ヶ月になろうとしている “Ever Given” はその後,どうなっているでしょうか,‘REUTERS’ が June 20,2021付けで伝えています。
下記,拙訳・転載します。
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“New compensation offer made over Suez Canal blockage”
「スエズ運河の閉塞をめぐって行われた新しい補償の申し出」
エジプト, イスマイリア 6月20日(ロイター)- 3月にスエズ運河を封鎖したコンテナ船の所有者が運河当局との補償紛争で新たな申し出を行い,この事件に関する裁判所の判決は,交渉のためのより多くの時間を与えるために,日曜日(7月4日)に2週間延期された(postponed)。
巨大なコンテナ船 “Ever Given” は,3月29日に離礁して以来,運河の2つの区間の間の湖に停泊している。“Ever Given” は,運河を横切って6日間座礁し,何百もの船の通航を封鎖し,世界貿易を混乱させた。
スエズ運河庁(SCA:The Suez Canal Authority)は,救助活動,評判の低下(reputational damage),収益の損失(lost revenue)をカバーするために9億1600万ドルの補償を要求した後,その要求を5億5000万ドルに公に引き下げた。
“Ever Given” の日本の所有者である正栄汽船とその保険会社は,エジプトの裁判所命令に基づく請求と船の拘留に異議を唱えている。
交渉は土曜日まで続いており,船の所有者が新しい申し出をしたとSCAの弁護士Khaled Abu Bakrは,イスマイリアでの船の拘留についての公聴会に語った。
“Ever Given” の所有者と保険会社を代表するスタン・マリン(Stann Marine)は,「15日以上にわたって,長く,骨の折れる(arduous),しかし前向きな作業セッションで,交渉が行われている」と述べた。
「交渉中に,SCAのすべての要件を満たしていると私たちが信じる提案を提出した」と声明で述べ,詳細は秘密(confidential)のままであると付け加えた。
SCAの会長は以前,正栄汽船が1億5000万ドルを支払うことを申し出たと述べていた。
裁判所の判決は数回の遅れの後,日曜日に予定されていたが,スタン・マリンは延期(adjournment)を求めたと述べた。 司法筋は,「友好的な和解(amicable settlement)」を可能にするために,判決は7月4日まで延期されたと述べた。
今週,船の保険会社の1つである “UK P&I Club” は,「近い将来,これらの交渉に対する前向きな解決を期待している」と述べた。
(転載了)
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3ヶ月の拘束は 船員にとっても 貨物の荷主にとっても長い,長すぎる。
因みに 私は40年以上前,オーストラリアの鉱石運搬船に乗っていて,オーストラリアの鉄鉱石積出港 Port Hedland でのストライキに遭遇し,1ヶ月弱,船に閉じ込められた(?)ことがありました。ほぼ釣りをしたことがない私も,釣りをするくらいしか時間潰しの術がなく,牛肉を餌にし,ボルトを錘にして,文字通りの投げ釣りをしました。着水して 海面付近で手繰り寄せると,数回に1匹,“Taylor” という日本では見ない 40cmほどの魚が釣れ,刺身で食べました。船には醤油はありましたが,山葵はありませんでした(当然)。まだ,鮨,刺身がそれほど世界的にポピュラーになっておらず,オーストラリア人の船員は気味悪がって手を出さず,残った “Taylor” は アルミフォイルで蒸し焼きにしました。
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