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2021年7月 6日 (火)

トランプの大統領執務室での暴言を諫めた陸軍大将がいた。

Book-cover The Wall Street Journalの記者マイケル・ベンダー(Michael Bender)氏の,83日 出版予定の著書 “Frankly, We Did Win This Election: The Inside Story of How Trump Lost” は,相次ぐ暴動(デモ?)への対応をめぐってトランプ大統領の発言がエスカレートする中,米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長がいかにして,大統領執務室で交わされる激論の中で,しばしば大統領に異議を唱える自分に気付いたかを 詳しく書いたものだそうです。

CNN’ が June 24, 2021付けで報じています。
下記,拙訳・転載します。

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Top US general rejected Trump suggestions military should 'crack skulls' during protests last year, new book claims
昨年の抗議行動に対し,軍が『頭蓋骨を割る』べき,というトランプの提案を米国のトップ将軍は,拒否した,と新しい本は主張している

ワシントン(CNN)米国トップの将軍は、昨年全国で勃発した市民の騒動(unrest)を鎮めるために軍が激しく介入すべき(intervene)であるという当時のドナルド・トランプ大統領の主張を繰り返し押し返した(pushed back)。ウォール・ストリート・ジャーナルの記者マイケル・ベンダーからCNNが入手した新しい本の抜粋によると,統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍は,大統領執務室(Oval Office)での激しい議論の中で、彼がこれらの要求に反対する唯一の声であることに気づきました。

"Frankly, We Did Win This Election: The Inside Story of How Trump Lost"「率直に言って,私たちはこの選挙に勝った:トランプがどのように負けたかの裏話」というタイトルの本は,大統領執務室での会議中,シアトルとポートランドでの抗議がケーブル・ニュースのアウトレットから注目を集め始めたときに,トランプの言語(language)が,ますます暴力的(increasingly violent)になった様子についての新しい詳細を明らかにする。大統領は,法執行機関が抗議者と衝突する(getting physical)ことを示したビデオを強調し,彼の行政府にその衝突をもっと見たいと言った、と抜粋が示している。

ベンダーによれば,「あれが,諸君の,これらの連中の取り扱い方法だ」とトランプは彼の最高の法執行機関(top law enforcement)と軍当局者(military officials)に言った。「頭蓋骨を割れ!(Crack their skulls!)」
トランプ氏はまた,軍隊を派遣して 公民権派デモ参加者(the civil rights protesters)を「打ち負かす(beat the f--k out)」ことを望んでいると,彼の顧問団に語った,とベンダーは書いている。

「彼らを撃て」,抜粋によると、トランプは大統領執務室の中で何度も言った。

ミリーと当時の司法長官(Attorney General)ウィリアム・バー(William Barr)が押し返す(push back)と,トランプはトーンを和らげたが,ほんのわずかだったとベンダーは付け加えた。

「そう,彼らの脚を- もしくは,おそらく足を撃て」とトランプは言った。「しかし,きびしく(hard on)!」

ミリーと他の一握りの高官が大統領職の最後の数ヶ月の間,トランプのますます不安定な(volatile)言動に立ち向かう(confront)ことを余儀なくされた状況についての新たな詳細は,当時のホワイトハウス内の機能不全(dysfunction)のすでにある詳細な肖像に追加するだけである。それはまた,昨年11月の大統領選挙に至るまでのトランプと国防総省の高官(top Pentagon officials)の間の緊張のレベルを強調する(underscores)。CNNは,ベンダーの本の主張についてトランプに連絡をしようとした。ミリーのスポークスマンはコメントを控えた。

時々,ミリーは当時の大統領の行動をけしかけようとした(encourage)ホワイトハウスの最高幹部とも衝突した。大統領執務室でのある討論で,トランプの上級顧問であるスティーブン・ミラー(Stephen Miller)が,テレビで繰り広げられるシーンを第三世界の国のシーンと同一視し,米国の主要都市が戦争地帯(war zones)に変わったと口を挟んだ(chimed in)。

抜粋によると,「これらの都市は燃えている(burning)」とミラーは警告した。そのコメントは,ミラーを,単に間違っているだけでなく彼の車線(lane)から外れていると見なしたミリーを激怒させた(infuriated),とベンダーは書いている。イラクとアフガニスタンで軍隊を指揮した陸軍大将が彼の席を回転させ(spun around),ミラーに直接,指を向けた。
抜粋によると,「黙れ(Shut the f--k up),スティーブン」ミリーはきつく言った(snapped)。

'What we have, Mr. President, is a protest'
我々が受けているのは,大統領,抗議です

CNNは以前,国防総省(the Pentagon)内で,キャンペーン中およびそれ以降に予測不可能な決定を下すトランプの可能性についての懸念が,昨年9月に沸点に達したと報告した。

ミリーは国防総省の上級指導者に対するトランプの攻撃に特に悩まされていた(distressed)人々の中にいたが,大統領とは良好な関係にあると言われた。さらに,ミリーは最後の数ヶ月の間,可能な限りワシントンにとどまるために協調する(concerted)努力をした。

当時のミリーにとっての重大な懸念は,トランプが市民の騒動(unrest)をきっかけに反乱法(Insurrection Act)- 民間人に対して路上で軍事力を行使する動き -を発動する(invoke)ことを決定した場合,トランプにどのように助言するかだった。

最終的に、トランプは反乱法を発動することはなかったが、在職期間の終わりに繰り返し発動することを提案した - それはミリーと元国防長官(former Defense Secretary)のマーク・エスパー(Mark Esper)を毎回複雑な状況に置いた。

ミリーとエスパーは,ジョージ・フロイドの死の結果として,警察の残虐行為(brutality)と人種差別に対する抗議に関して,トランプが昨年6月に最初に提案したとき,この考えに強く反対した。ベンダーによれば,ミリーはフロイドの死をめぐる騒動を軍事的な問題ではなく、政治的な問題と見なしていた。彼は大統領に,抗議に対応する法執行機関(law enforcement)を支援するのに十分な予備力(reserves)が州兵(the National Guard)にあると語った。

CNNが入手した抜粋によると,ミリーは,反乱法(the Insurrection Act)を発動すると,抗議の責任が地方自治体から大統領に直接移るだろうと大統領に告げた。ミリーは,トランプのすぐ右側にぶら下がっているエイブラハム・リンカーン大統領の肖像画を見つけ(spotted),それを直接指さした,とベンダーは書いている。

「あの男にとっては暴動(insurrection)かも知れない」とミリーは言った。「大統領,私たちが対しているのは抗議(protest)です。」

Milley offers public rebuke of Republicans lawmakers
ミリーは共和党議員に公に叱責を提示

これらのコメントは,ジョー・バイデン大統領の,選挙での勝利を議会が証明するのを阻止しようとして,トランプ支持者の暴徒(rioters)が米国議会議事堂を襲撃した16日の攻撃から数か月後に新たな関連性(relevance)を示した。

議会でのトランプの共和党同盟は,反乱を煽った前大統領の役割を調査するためのあらゆる努力に断固として(staunchly)反対し,その日の抗議について暴力的なものがあったことを単純に否定する人もいた。最近,それらの同じ議員の何人かは,また国防総省の多様性の努力(diversity efforts)を批判し,「批判的な人種理論(critical race theory)」の受け入れを主張した。水曜日に,下院軍事委員会(the House Armed Services Committee)の前で公に証言している間,統合参謀本部議長としてのポストに残っているミリーは,両方の問題に関連した彼らのコメントについて,共和党員に強力な非難(forceful rebuke)を提示した。

フロリダ州の共和党 マイク・ウォルツ(Mike Waltz)議員から,ウェスト・ポイントの陸軍士官学校での「白人と白人の怒りを理解する(Understanding Whiteness and White Rage)」というセミナーの適切性(appropriateness)についての質問に答えて,ミリーは次のように述べた,「私は白人の怒りを理解したい。そして私は白人だ。そして私はそれを理解したい。」

質問を16日の暴動に結び付けて,ミリーは尋ねた:「何千人もの人々がこの建物を襲って,アメリカ合衆国の憲法を覆そうとした理由は何か? 何が原因か? それを知りたい。ここで心を開き続けていきたい」と語った。

Milley called it "offensive" that service members were being called "quote, 'woke' or something else, because we're studying some theories that are out there."
ミリーは,サービス・メンバーが「引用(quote)」、「目覚めた(woke)」などと呼ばれていたことを「攻撃的(offensive)」と呼んだ。「なぜなら,我々はそこにあるいくつかの理論を研究しているからだ。」

(転載了)
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マーク・ミリー(Mark Alexander Milley )1958年生まれの陸軍大将で-
39代 陸軍参謀総長(chief of staff of the Army
20
代 統合参謀本部議長(chairman of the Joint Chiefs of Staff

学歴は 英文Wikipediaに,次のように示しています。

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Milley graduated from Princeton University with a Bachelor of Arts degree in politics in 1980 after completing a 185-page-long senior thesis titled "A Critical Analysis of Revolutionary Guerrilla Organization in Theory and Practice". Milley also holds a Master of Arts degree in international relations from Columbia University and another Master of Arts degree in national security and strategic studies from the Naval War College. He is also an attendee of the MIT Center for International Studies Seminar XXI National Security Studies Program.
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かなりのインテリです。

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