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2021年8月26日 (木)

「ジェネレーションZ」は いつ頃から言われ始めたか?

日本でも「ジェネレーションZ」,「Z世代」と言う言葉を聞くようになりました。

「ジェネレーションZGeneration Z)とは,米国や英語圏,日本などにおいて概ね1990年代中盤から2000年代終盤までに生まれた世代のことである。カナダ統計局の場合には1993年生まれ以降を,米国心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど,定義は厳密に決められているわけではない。主に2010年代から2020年代に掛けて社会に進出する世代となる。大半がジェネレーションXの子供世代に当たる。」と定義されています。

この言葉が いつ頃から使われ始めたのか,“Pew Research Center” の JANUARY 17, 2019付けの報告書にあります。

下記,拙訳・転載します。

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Defining generations: Where Millennials end and Generation Z begins
世代の定義:ミレニアル世代が終わり,世代Zが始まるところ

何十年もの間,ピュー研究所は,主要な問題に関する一般市民の態度を測定し,人口統計学的グループ間のそれらの態度の違いを文書化することに取り組んできた。これらの違いを理解するためにセンターの研究者がよく使用するレンズの1つは,世代のレンズである。

世代は,ライフサイクルにおける彼らの位置(若年成人,中年の親,または退職者)と,同じ時期に生まれた個人の群(cohort)のメンバーシップの両方によって米国人を見る機会を提供する。

過去の研究で調べたように,世代別コホートは,研究者に時間の経過に伴う見解の変化を分析するためのツールを提供する。それらは,さまざまな形成的経験(世界の出来事や技術的,経済的,社会的変化など)がライフサイクルや老化プロセスとどのように相互作用して人々の世界観を形作るかを理解する方法を提供できる。若い大人と年配の大人は特定の瞬間に見解が異なる場合があるが,世代別コホートを使用すると,研究者は,今日の年配の大人が若いときに特定の問題についてどのように感じたかを調べたり,見解の軌跡が世代間でどのように異なるかを説明したりできる。

ピュー研究所は,10年以上にわたってミレニアル世代を研究してきた。しかし,2018年までに,ミレニアル世代と次世代の間の分割点(cutoff point)を決定する時期であることが明らかになった。今年38歳になると,最年長のミレニアル世代は成人期に入り,今日の最年少の成人が生まれる前に最初に成人期に入った。

ミレニアル世代を分析的に意味のあるものに保ち,次のコホートのユニークな点を検討し始めるために,ピュー研究所は1年前,将来の調査・研究のために ミレニアル世代の最後の誕生年として1996年を使用することを決定した。1981年から1996年の間に生まれた人(2019年には23歳から38歳)はミレニアル世代と見なされ、1997年以降に生まれた人は誰でも新世代の一部である。

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この新世代の中で最も古い世代は今年22歳になり,ほとんどがまだ10代以下であるため,最初は名前を付けるのをためらっていた:Generation ZiGenerationHomelandersが初期の候補だった。(この世代の最初の詳細な調査では,「ポスト・ミレニアル世代」という用語をプレース・ホルダーとして使用した。)しかし,過去1年間,Z世代は大衆文化とジャーナリズムに定着してきた。

メリアム・ウェブスターやオックスフォードからアーバン・ディクショナリーに至る情報源には,ミレニアル世代に続く世代のこの名前が含まれている。Googleトレンドのデータによると,人々の情報検索では “Generation Z” が他の名前をはるかに上回っている。名前がいつ定着したかを判断するための科学的プロセスはないが,勢いは明らかにZ世代の背後にある。

世代の分割点(cutoff points)は正確な科学ではない。これらは主にツールと見なすべきであり,上記のような種類の分析が可能となる。しかし,それらの境界は恣意的ではない。世代はスパンによって考慮されることがよくあるが,そのスパンの長さについて合意された公式はない。16年間(1981年から1996年)のミレニアル世代の実用的な定義は,年齢範囲が前の世代であるジェネレーションX1965年から1980年生まれ)と同等である。この定義によると,どちらもベビーブーム世代(the Baby Boomers)のスパン(19年)よりも短い。これは,1946年の第二次世界大戦後の出生数の急増と1964年以降の出生数の大幅な減少に基づいて,米国国勢調査局によって正式に指定された唯一の世代である。

ブーマー世代とは異なり,後の世代の境界を定義するための比較的明確なしきい値(thresholds)はない。しかし,分析の目的では,1996年は,ミレニアル世代の形成年を定義する主要な政治的,経済的,社会的要因など,さまざまな理由から,ミレニアル世代とZ世代の間の意味のある分割点であると考えている。

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ほとんどのミレニアル世代は,9.11テロ攻撃で国がショックを受けた時,5歳から20歳の間であり,多くはその瞬間の歴史的重要性を理解するのに十分な年齢だったが,Z世代のほとんどのメンバーはその出来事の記憶をほとんど,またはまったく持っていない。ミレニアル世代はまた,イラクとアフガニスタンでの戦争の陰で育った。それは,政党のより広い見方を鋭くし,現在の政治環境を形作る激しい政治的二極化に影響した。そして,ほとんどのミレニアル世代は,2008年の選挙中,12歳から27歳だった。そこでは,若者の投票の力が政治的会話の一部となり,最初の黒人大統領の選出を助けた。それに加えて,ミレニアル世代は国の歴史の中で最も人種的および民族的に多様な成人世代であるという事実がある。しかし,次世代のZ世代はさらに多様である(diverse)。

政治を超えて,ほとんどのミレニアル世代は成熟し,景気後退の真っ只中に直面して労働力に加わった。十分に文書化されているように,ミレニアル世代の人生の選択,将来の収入,成人期への参入の多くは,若い世代には当てはまらないかもしれない方法で,この不況によって形作られてきた。ミレニアル世代にとってのこの「スロースタート」の長期的な影響は,何十年にもわたって米国・社会の要素となるだろう。

テクノロジー,特に人々のコミュニケーションと相互作用の方法の急速な進化は,別の世代形成の考慮事項である。ベビー・ブーマーの世代は,テレビが劇的に拡大し,ライフスタイルと世界とのつながりが根本的に変化する中で成長した。ジェネレーションXは,コンピューター革命が定着するにつれて成長し,ミレニアル世代はインターネットの爆発的な増加の間に成熟した。

(転載了)

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Generation Z” が米国で定着したのは 2018年頃,そんなに昔のことではありません。

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